舞台『「ソウル市民」「ソウル市民1919」』口コミ感想ネタバレ 舞台『「ソウル市民」「ソウル市民1919」』あらすじ 公開上映中おすすめ舞台ミュージカル
「首ががくがくしてしまうくらい頷いてしまう!」「偏見や差別構造の中にいることが、笑いの中でスマートに描かれている!」「韓国に住む日本人一家の日常の数時間を覗き見するみたいな舞台!」
上映中【2018年10月14日(日)~11月11日(日)公開】
舞台『「ソウル市民」「ソウル市民1919」』とは
『ソウル市民』
(1989年初演)上演時間=約90分
1909年、夏。日本による韓国の植民地化、いわゆる「日韓併合」を翌年に控えたソウル(当時の呼び名は漢城)で文房具店を経営する篠崎家の一日が淡々と描かれる。押し寄せる植民地支配の緊張とは一見無関係な時間が流れていく中で、運命を甘受する「悪意なき市民たちの罪」が浮き彫りにされる。『ソウル市民1919』
(2000年初演)上演時間=約110分
1919年3月1日、ソウル(当時の呼び名は京城)。篠崎家の人々は、今日も平凡な一日を過ごしている。ただ、今日は少しだけ外が騒がしい。噂では朝鮮人たちが通りにあふれているという。三・一独立運動を背景に、応接間で唄い、笑い合う支配者日本人の「滑稽な孤独」を鮮明に描いた、渾身のシリーズ第二弾。
キャスト |
山内健司/松田弘子/永井秀樹/たむらみずほ/天明留理子/秋山建一/木崎友紀子/兵藤公美 ほか |
スタッフ |
作・演出=平田オリザ |
入場料・上演時間・その他 |
入場料金 全自3,500円/14~26日3,000円(当日各500円増) *65歳以上・26歳以下・高校生以下料金あり 上演時間 「ソウル市民」 約1時間30分 「~1919」 約1時間50分 |
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舞台『「ソウル市民」「ソウル市民1919」』を観た人の感想、評価、口コミ
◉青年団『ソウル市民 1919』
1作目の『ソウル市民』とのかなりの違いが判る。ソウル市民から11年後(しっかり調べてませんが)に書かれた本作、観劇を始めて3年8ヶ月、吉祥寺シアターで観て来たオリザさんの4作のパターンに近づいていた。現れない人、変な人達、ギャグ、最後に歌われる歌。
◉2作を観て、継承されている部分、違って来ている部分が浮かび上がって来た。
作品自体も、10年間の状況の変化、民族意識、家族の時の経過、意識の変化した人、変化に対応出来ない人達が浮かび上がってくる。その意味でも2作を観ることの面白さが良い。いつ再演しても応えられる俳優陣が凄い。
◉ソウル市民1919
でも、すごいのは構造的に見たら窒息しそうな内容なのに所々で思いっきり笑ってしまったことで、日常って案外そんなもんだよなあと首ががくがくしてしまうくらい頷いてしまったことです。私は女性たちが力強く描かれている作品だなあ、と思いました。
◉青年団『ソウル市民1919』
また本作を見たことで、前作の不満が、あれだけ無意識の差別を受けた朝鮮人に何の着地点も無い点が物足りなかったことも分かった。
こちらは最初から三一独立運動の喧騒と、その意味をまるで理解できない日本人という構図があるため、ずっとドラマチック。
◉青年団『ソウル市民1919』観劇。
民族以外でも、労働者と雇用者、男と女、道化(と見えたお相撲さん)と鑑賞者、
結婚の話題など様々な要素が溶け合っていて正直私はこの作品の時代では行きていけないなと思ったり、
でも共感できてしまうってことは…?と思ったり
◉青年団『ソウル市民1919』
コメディリリーフとしての相撲取りも面白いし(『日本文学盛衰史』に続いて島田曜蔵が非常に良い味)、
彼もまた様々な偏見や差別構造の中にいることが、笑いの中でスマートに描かれている。
◉ソウル市民1919
青年団の作品はいつも続きが気になったところで終演するけど今回はその傾向がより強かったように個人的に思いました。
◉アゴラ劇場で青年団が「ソウル市民」と「ソウル市民1919」を上演するんですが、あのサイズ感で平田オリザ作品に触れられるって(演劇展あるじゃないですか?って言うのとはまた別なのよ!)そうは無いと思うので、好きとか嫌いじゃなく、控えめに言って観たほうがいいやつとだけ言っておきます。
◉初めての青年団こまばアゴラ劇場。
平田オリザ戯曲「ソウル市民」を、里帰り中の韓国在住の友人と鑑賞した。
日本の植民地支配下の韓国に住む日本人一家の日常の数時間を覗き見するみたいな舞台。
悪気のない女中たちの差別的な会話が、無辜の民の罪を見せて切なかった。「ソウル市民1919」も観たい!
◉ソウル市民1919、酷い常識が平然と横たわっていて、しかしみんな大変そう(それはきっと現代でも日本でもある大変さ)な生活をしていた、
しかしそれが当たり前のようでもあった、よかったです