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舞台・ミュージカル

【みんなの口コミレビュー】舞台『君子無朋(くんしにともなし)』の感想評判評価

2021年7月20日

◉「Team申 第5回本公演 君子無朋(くんしにともなし)
~中国史上最も孤独な「暴君」雍正帝~」

雍正帝という人物を知らなかったし、
中国史は難しいから有名どころと夏殷周秦漢、、と受験のために時代名だけ覚えたけど、
特にパッと各時代のエピソードも浮かばない、、という程度。

佐々木蔵之介さんの舞台だから観に行きたい!と思って申し込んだのは良いものの、
理解できるかな?とあらすじだけ読んで当日を迎えて観劇、、。

でもそんな不安も、観劇して10分経てばびっくりするくらい吹き飛ばされた。
早口の畳み掛けるような台詞が終始続くのに、私でも理解できるわかる。
わかるだけじゃなくてしっかり作品が面白い。

雍正帝という人物が、何百年前の異国の皇帝というだけでなく、
1人の人物として、スッと心に入ってきた。
かっこいい佐々木蔵之介さんが、雍正帝という全く知らなかった魅力的な人物として映った。

「君子無朋」「独裁君主」として、雍正帝を悪として描くのかな?と思っていたけれど、
誰よりも国や民のことを考え、清の未来を考えていた人物だったのかもしれない、
という考察とともに、雍正帝の行いが善とも取れるような描き方がされていて衝撃だった。

最後に映る言葉も、よかった。清の繁栄は雍正帝なしにはあり得なかった、という、
なぜ雍正帝を題材にしたのか、なにを伝えたかったのかどこに雍正帝への魅力を感じたのか。
その強いメッセージが込められてたな、、。

母からの愛を受けないまま育った、武芸も特に得意ではなかった、
だから45歳まで引きこもりで本ばかり読み耽っているしかなかった。

本から得た知識とやりきれない気持ちを生かして、
皇帝となったときには復讐ともとれるような酷いこともたくさんした。

でもその裏には、愛に飢えていた幼少期のトラウマのようなものと、
国を民を良くしたい、そのためにはこれまでの緩んだ政治の構造から
改革しなければいけないという気持ちも見えた気がした。
誰よりも国を民をおもう気持ちがエスカレートして、歪んでしまって、
独裁政治となったのだろうなとも思った。

いまあるものを壊す、何か新しいことをやるには悪役が必要で、
その悪役を買って出たのかもと考えさせられるような描き方で、
雍正帝の振る舞いの酷さで周りの人同士が逆に仲良くなるみたいな、そんな感じもした。
地方官の根性を根っこから叩き直すためには、
雍正帝との手紙のやり取りは、必要不可欠な方法だったんだろう。

私がただ雍正帝のことを本で読んだりしたら
酷い独裁政治を行った人という見方しかできなかっただろうけど、
この作品を見てしまったから、そんな安易な感じでは雍正帝のことを見れなくなってしまったな、、。
独裁君主でその時代に生きてたら最悪だけど、
いまこの時代で生きてる私にはすごくすごく魅力的にうつる人物だなあ。

演出も面白かった、5人しか出ないからこその役の兼任と、
着る服に番号が降ってあって何番目の子かわかるようになっている衣装など、
わかりやすかった、面白かった。

わからない演劇もおもしろいけど、一見わからない難しい史実を
わかりやすい表現で伝えてくれる演劇が最高に良かった、、
美術も衣装もすごく綺麗で、良かった、、、。

雍正帝への尊敬が溢れていた作品だったな、、。
後半の昔の話を雍正帝がするところ、
14番目の兄弟と比べてしまうと自分が母に愛されなかったことがわかってしまうところ、
お菓子と子守唄のくだり、涙が出てきて堪えるのに必死だった。
泣くと思って観劇し始めてなかったから戸惑った。

まんまと私まで、雍正帝のことが気になって気になって、
観劇直後に本屋さんに寄って雍正帝の本ないかなって探してたくらい、
興味が湧いてしまった、はじめてこんなにも歴史上の人物のことや
その人がもつエピソードを知りたいと思った。
「君子無朋」忘れられない作品になった。

ちゃっかりサイン入りポスターも購入した。蔵之介さんの作品で、
前はリチャード3世の本を読んだ、今回は雍正帝に出会わせてくれた。
蔵之介さんのファンでいると、
自分ひとりではきっと出会わなかった新しいものを教えてくれるなあ、、

蔵之介さんかわらずだいすきだ💘
初日おめでとうございます🎊
何事もなく、素晴らしい本作が全日上演できますように。

 

◉舞台『君子無朋(くんしにともなし)』
あついぜ。
モノを創るってこういうことかな。

 

◉舞台『君子無朋(くんしにともなし)』
初日公演を観劇してきました。

ダイダイダイスキな
クラクラ蔵之介サマの舞台です。

2時間飲み込まれたまま
あっという間でした。

いつからだか
わかりませんが、
その圧倒的な役者魂に
惹き込まれて年を重ねるごとにクラクラの私です。

クラクラしたあまり、
直筆入りのポスターまで買ってしまいました😅💦

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最新みんなのレビュー

なかなか面白い

2024年1月28日

若干の宝塚感的な演出はあるものの、最近あまりない感じのミュージカルだと思った演劇にありがちな中弛みも少なく(1幕中にちょっとはある)、アドリブも入れやすいのでは⁈と思った。また、主役の一人悪目立ちのような感じもなく、歌も踊りも平均して皆上手い。音楽も飽きが来ずよかった。

すーさん

面白かった‥けど

2024年1月27日

出演者全員芸達者で、早口のセリフの応酬

しかも英語も。

前半の翻訳を違えて話が進んでいくアイデアは面白いけど少々長すぎ。何処かの勘違いコントみたい。

一気にミステリータッチになる後半の方が良かったです。英語と鹿児島弁が飛び交うのは斬新でした。

めいちゃん

ストーリーは雑、音楽はひどい、でも役者さんの技術は高く熱演

2024年1月21日

ストーリーが大雑把でセリフが上滑り、せっかくのベートヴェンの美しいメロディなのに編曲と歌詞がいただけない。舞台芸術も魅力無くセンスが悪い。3時間無駄にした気が。。。役者さんの熱演だけが救いでしたが、心に届く楽曲は1曲もないミュージカルでした。

KP

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