「煌びやかさ、深さ、浅はかさ、優しさ……に感情揺さぶられて、今静かに興奮してる。何度も何度も観たい」「スクリーンで映えるギャスパーの美しさ」
60年代後半に頭角を現し、ファッション界に衝撃を与えた天才デザイナー、イヴ・サンローラン。そんな彼が世界的にブレイクを果たした67年からの10年間を描く人間ドラマ。天才と称えられながらも、その裏でスランプからすべてを見失い、苦悩するサンローランをギャスパー・ウリエルが演じる。-Movie Walker-
映画 サンローランを観た人の感想、評価、口コミ
サンローランが思ってる以上に攻めてる映画だってのは察した。
前者は綺麗に描かれているので万人受けするビギナー向け、後者は生々しく描かれているのでシネコンじゃなくミニシアターで上映するような玄人受けするアート映画に感じたかな。どちらも独自の魅力を放っていて大好きだけど・・・!<『イヴ・サンローラン』×『サンローラン』。
『SAINT LAURENT/サンローラン』はYSLの人生を含め彼を取り巻く環境というか時代の流れと共に全体像かつベルトラン・ボネロ監督独自の解釈とセンスで魅せていく攻め方に思えた。
サンローラン見てきたけどめっちゃクソどろどろだしなんかもうストーリー構成がわかりやすかったのは去年のイヴサンローランかなって感じだった…でもサンローランは作業シーンとかコレクションのシーンが多くてそれは見てて嬉しかったな
「サンローラン」ルル・ドゥ・ラ・ファレーズのレア・セドゥ、ベティ・カトルのエイメリン・バラデが、ちょうかっこよくて痺れました。
『サンローラン』まさにファッションの素晴らしさ。美しい色、絶妙な丈、抜群の着こなし。ギャスパーのスーツはすべてが完璧。麗しいラインのジャケットと幅広のパンツの気品、白衣の崇高さ。たまらん。(…て、ファッションに疎いんですがね私…汗)
『サンローラン』後半、脆くガラス細工のよう神経で、追い込まれ苦悩し狂気の世界に彷徨いかけるサンローランを繊細に演じるギャスパーが痛々しくて。わたしもぐったりしてきたとこでエンディング。エンディング、最高。
【サンローラン】女性を誰よりも美しく着飾らせられるデザイナーの性的嗜好が女性に向いていない不思議。ファッション控え目。仕事ぶりとプライベートをサラリと窺わせる巧みなカット。時系列シャッフル激しい終盤は何とも幻惑的だった。
サンローラン。なかなか衝撃的な映像もありつつ、やはり才能で生きていくっていうのは、見えないところで苦悩があるのですな…。勉強になりました。
『サンローラン』再見@渋谷シネパトス。画面から狂おしいほどの香りがする。レア・セドゥが踊り始め、ルイ・ガレルとギャスパー・ウリエル=イヴが遠くから互いに見つめ合うパーティーシーンの素晴らしさ。いやー、大好きです。傑作。
ボネロ監督「SAINT LAURENT/サンローラン」、財団公認版より好きだなー。艶やかで残酷で。イヴ・サンローランのミューズを演じたエイメリン・バラデ(ベティー)とレア・セドゥ(ルル)の美しいこと・・。
アーティストとしての孤独を表現したいんなら母親との関係は入れなくても良かったんじゃないって思うんだけど母親にすら理解されないことを示すことによってサンローランの異質さと才能を際立たせたかったのかなとも思う
【サンローラン】 YSLのロゴそのものの様な眼鏡顔と華奢な体格線のG.ウリエル。挟むJ.レニエ=ピエールとL.ガレル=ジャック。二人の男の対照的かつ圧倒的な存在感。特にL.ガレルは男色の香りを危ないくらい放っていて見事。
『キングスマン』にはパグ飼いさんが‼︎‼︎となるシーンあったけど、『SAINT LAURENT サンローラン』にはフレンチブル飼いさんが‼︎‼︎な場面あるんで、飼ってる人は要注意。
『サンローラン』観た。あぁ、あの表情…ベニスに死すだ…あの瞬間凄くこみ上げるものがあった。何故だか涙が止まらなくなった。
『SAINT LAURENT サンローラン』ベルトラン・ボネロ監督の「映画の中に美しいものしか置かない」的な信念が端々に表れてたような気がする。だからジャック・デ・バシェーを出してもカール・ラガーフェルドは出さない。不細工だから(ってのはカール本人もそう言ってたんだよ)。
『SAINT LAURENT サンローラン』ギャスパー・ウリエルは顔だけとってみるとそんなに似てないんだけど、時々その姿がびっくりするくらいサンローラン本人だった。あとヘルムート・バーガーはそりゃ容貌は変わってるんだけど、すごいルートヴィヒ2世が重なって見えたわ。
サンローラン、終始睡魔と闘ってた(笑)踊るレアちゃんは麗しかったよ。絶対許せないシーンがあってそのあと主人公がいくら苦悩しようが何しようが冷ややかな目で観てしまった、演技やと分かっててもむり
『SAINT LAURENT サンローラン』観た。これは普通の伝記映画じゃない。ある時期のサンローランの美学と美意識と美への希求(とその裏側にあるもの)をヴィスコンティ様式で描いたものだった。だからこそヘルムート・バーガーでドミニク・サンダなのか。
『SAINT LAURENT サンローラン』前のサンローラン映画『イヴ・サンローラン』を観ていたほうが時系列ははっきりするんだけど、あれが【公式】であるが故に避けた部分を描写している。どっちがどうとかではなくて、それぞれの立場で見方は変わるという見本のようだ。
サンローラン観た感想 イヴが光忠の真似してた 以上
映画『サンローラン』 ナイトクラブやファッションショーの色彩に 登場人物の色気に酔い痴れ 大胆な省略と回想に加え分割画面や鏡の多用により視点がぶれ倒錯的な世界を創り出しサンローランの心情に肉薄する 堕ちていくサンローランが周りの支えにより蘇り死亡デマを覆す最後の笑みに救われる
『サンローラン』紫煙、紫煙、紫煙。ドラッグに酒、それと男。革命の時代の斬新なモード、インモラルも艶やかに描きだす前半、昂奮。踊る女や男の隙間から目と目が絡み合う。ルイ・ガレルの妖しい眼差し、ギャスパー・ウリエルの潤んだ瞳。けしからん
『サンローラン』 ヴィスコンティのドイツ三部作は19世紀を描いた20世紀の映画だったが、ボネロの映画は20世紀を描いた21世紀の映画たろうとする。バーガー主演の『家族の肖像』内省的な人物のハイソな趣味が世代や場所を超えて他人と共有される一瞬をボネロは描きたいのではないか
『サンローラン』 上映時間のほとんどで成功後のイヴの退廃的な生活が描かれる。脈絡のない描写的なシーンを羅列するかなり尖った演出。セックス、酒、ドラッグ、気心の知れた友人、美男美女、従順なパタンナー。想像的なユートピア。ホモセックスのホモはホモソーシャルのホモと言いたいくらい
『SAINT LAURENT/サンローラン』美しい人たちばかりでその世界観から離れたくないと思える長丁場151分。どんなにインモラルであったとしても汚れては見えない。ギャスパー・ウリエルのYSL像は艶かしくて生々しく。ルイ・ガレルとのキスシーンにほんとドキドキした。
『サンローラン』じわじわきているな。観ている時は、正直期待したほどでは……と思っていたけど、あの凄い胸に来るラストで、やっぱり全編に絡め取られてしまった感覚に襲われ、思い返しては耽溺している。これって去年『トム・アット・ザ・ファーム』を観た時と全く一緒の症状だ!
サンローラン観た(^_^)/ギャスパーが…アッアッ、思ったよりウェイソイヤな感じで C'est tres bien~~~♡♡気まずい空気ありがとうε✞з一時停止したいとこいっぱい…!!
サンローランをスクリーンで見て、やはりスクリーンで映えるギャスパーの美しさ、匂い立つ色香が好きだなと思った。優しい甘い顔立ちなのにどこか冷たくて影があって。天使のように微笑みながら非道なセリフを吐くのが似合う。イヴの甘やかされた子どもみたいな残酷さがよく出てた。
『サンローラン』 過剰にものを飾る彼の部屋はノイシュヴァンシュタイン城。引用されるプルーストは19世紀文化の過剰な個人主義傾向の過剰性。Hバーガーの登場がボネロとヴィスコンティを結びつける。ルートヴィヒ2世という人はロックスターやポップアーティストの先駆けのような人だ
『サンローラン』 清々しいくらい退廃的なロクでもない映画。まず補助線としてアルジェ戦争がある。故郷の戦争はイヴにとって重要な原体験となるが、それ以後の人生を無味乾燥にしてしまう。戦争だけが映画の中で唯一現実的なもの、これだけが生身の感覚を思い出させる身体の危機だ