映画 映画レビュー

【レビュー】映画『火垂るの墓』

2020年9月16日

「戦時中はこういう心理状況だというのを学ぶ!」「終わる頃には嗚咽が止まらなくて過呼吸になってる!」「一生に一度は観るべき映画!」


【1988年4月16日(土)公開】

 

終戦間近の神戸で親を失くした幼い兄弟が必死で生き抜こうとする姿を描く。野坂昭如原作の同名小説のアニメ化で、脚本・監督は「柳川堀割物語」の高畑勲、作画監督は近藤喜文がそれぞれ担当。



 

あらすじ<STORY>

終戦近い神戸は連日、B29の空襲に見舞われていた。幼い兄妹・清太と節子は混乱のさなか、母と別れ別れになった。清太が非常時の集合場所である国民学校へ駆けつけると、母はすでに危篤状態で間もなく息絶えてしまった。家を焼け出された兄妹は遠縁に当たる未亡人宅に身を寄せた。しかし、うまくいっていた共同生活も、生活が苦しくなるとしこりが出てきた。未亡人は学校へ行かず、防火訓練にも参加しないでぶらぶら遊んでいる二人に対して不満をぶつけるようになった。清太は息苦しい毎日の生活が嫌になり、ある日節子を連れて未亡人の家を出た。そして、二人はわずかの家財道具をリヤカーに積み、川辺の横穴豪へ住みついた。兄妹は水入らずで、貧しくとも楽しい生活を送ることになった。食糧は川で取れるタニシやフナ。電気もないので明りには、蛍を集めて瓶に入れていた。節子は幼心に母の死を知っており、蛍の墓を見ながら偲ぶのだった。しかし、楽しい生活も束の間、やがて食糧も尽き、清太は畑泥棒までやるようになった。ある晩、清太は畑に忍び込んだところを見つかり、農夫にさんざん殴られたあげく、警察につき出されてしまった。すぐに釈放されたものの、幼い節子の体は栄養失調のため日に日に弱っていった。清太は空襲に紛れて盗んだ野菜でスープを作り、節子に飲ませたが、あまり効果はなかった。ある日、川辺でぐったりしていた節子を清太は医者に診せたが、「薬では治らない。滋養をつけなさい」と言われただけだった。昭和20年の夏、日本はようやく終戦を迎えた。清太らの父は海軍にいたが、生還する望みは薄かった。清太は銀行からおろした金で食糧を買い、節子におかゆとスイカを食べさせるが、もはや口にする力も失くしていた。節子は静かに息をひき取り、清太は一人になったが、彼もまた駅で浮浪者とともにやがてくる死を待つだけだった。

●キャスト●

清太辰巳努
節子白石綾乃
志乃原良子
未亡人山口朱美

●スタッフ●

監督高畑勲
脚本高畑勲
原作野坂昭如
制作スタジオジブリ

映画『火垂るの墓』を観た人の感想、評価、口コミ

※皆様からの感想や口コミも随時募集しています☆
下記のコメント欄にお気軽に書き込んでください!!

◉最近、初めて『火垂るの墓』を見まして。
高畑監督自身、普通の戦争映画として描いてないと述べてましたが、
人間は社会で共生出来なければ悲惨な末路を辿るという
1つの事実をまざまざと見せつけられた気がします。
私の場合は子どもの頃に見なくて正解だったかもしれません。

 

◉『火垂るの墓』の感想
順番ぐっちゃぐちゃだけどね
ほんと火垂るの墓は地上波で放送禁止の意味がわからない。
日本人に限らずだけど戦争を経験したことが無い私たちだからこそ
見なきゃいけない映画だから金ローで
毎年1回はやってみんなが見る機会があったら良かったのになぁ…

 

◉映画『火垂るの墓』
見る機会があって、
子を持つ親になってからこの映画を観ると涙がとまらない。。

戦時中に産まれず、平和な時代に産まれた事、
親と今の時代に感謝としか言えない。

 

◉心が壊れそうになったら、泣ける映画を見ようね。
僕はとうとう、火垂るの墓を見ても涙が出なくなりました。
終わりだね。

 

◉『火垂るの墓』
私達がどんだけ幸せなのか実感できる映画だね
でも、この子達が普通のご飯を食べれなかったと理解した途端に
ご飯が食べにくくなった。
私は何をして生きているんだろう

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最新みんなのレビュー

ネタバレあり

2025年10月5日

以下ネタバレ

火喰鳥を本当の鳥だと思って見ているとただの世にも奇妙な物語的な映画になってしまう。

これは鳥はあるものの比喩、極限状態の人間の生への執着と、ある男達の1人の女への執着、どちらかが勝てばどちらかは消える。ずっと考察できる映画。俳優陣も大変良い。

mi

約100分にきれいにまとまっている

2025年10月4日

水上恒司さん映画初単独主演とのことでしたが、安定感があり、どういう結末になるのだろうと最後までたのしく観れました。

もな

火喰鳥を、喰う

2025年10月4日

新しいジャンルの映画。ホラーミステリーでありSF。生活をじわじわと侵食され、執着や怒りの感情で自分を見失う恐怖。観た後に残る余韻はこの作品ならではでおもしろい。

しもつき

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この記事を書いた執筆者・監修者
この記事を書いた執筆者・監修者
kog

ポプバ映画部:茉下 小路

映画ライター・編集者として10年以上のキャリアを持ち、最新の話題作から名作クラシック、国内外の映画賞事情まで幅広く網羅。
映画興行収入や視聴率、配信動向などのデータ分析にも強く、作品レビューとともに市場動向を読み解く記事に定評があります。映画メディアやエンタメ系ニュースサイトでの執筆実績も多数。独自の取材ルートと考察力を武器に、一次情報とファン目線のバランスを意識した執筆を心がけています。

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