カメラマンから観た映画『オデッセイ』の魅力!! シリーズPART1
今回「ENJOY CINEMA」で新コーナーがスタートしました!
題して「カメラマンから観た映画◯◯!!」ということで、エンジョイシネマに所縁のあるカメラマン、通称「チップ」に上映中の最新映画から過去の名作まで、あらゆるジャンルの作品を「カメラマン目線」で自由に語ってもらうコーナーとなっています!
写真や動画の撮影に興味がある方は勿論、それらに触れたことがない方も、このシリーズを通して、また一味違った角度から作品を観ることで、より一層その作品の理解や楽しさが膨らむと思っています!
また、このシリーズを通してカメラマンだけではなく、一つの作品が完成するまでに、映像には映らない「影の立役者」「縁の下の力持ち」の存在を知ってもらうきっかけになればと思い企画をスタートさせました!
それでは肩の力を抜いてこのコーナーを今後も楽しんで頂ければ幸いです。編集長
皆さん初めまして、カメラマンのチップです。
今回『初(第1回目)』ということで最初に断っておきますが、カメラマンと言っても、スチールがメインなので映像のことを言える身分ではないです(苦笑)
なので、僕の感想やカメラについての意見は全て独断と偏見に満ち溢れているということを了承しておいていただけるとありがたいです。
あまりにもちっぽけな存在の彼が物事を好転的に捉え、前進していく様は我々の現実そのものを表しているよう。
さて、この『オデッセイ』をざっくり説明しますと、火星探索ミッション中に凄まじい砂嵐に合い、脱出に間に合わず、一人火星に取り残された宇宙飛行士マーク・ワトニー。水も食料もない絶体絶命の状況の中、彼はどう生き延びていくのか…
壮大な宇宙空間の中であまりにもちっぽけな存在の彼が、物事を好転的に捉え前進していく様は、宇宙とは言いつつも、我々の現実そのものを表しているようで、老若男女関係なく楽しめるヒューマンエンターテイメントになっているのではないかと思いました。
似たような画を撮るとしたら、24−70ミリor24−105ミリのズームレンズ。絶妙にゆがみを利用でき、それでいてゆがみを感じさせない画作り。
カメラ的に言うと、壮大さを意識させつつ、人物の感情をより伝えるために、景色、人物ともに広角レンズを多様していたような気がします。
僕が持っている機材は5D MarkⅢなので、実際に使われた機材とはどうしても感覚がずれるので、全て想像の域を脱しないです。
それを踏まえて今回の映画と似たような画を撮るとしたら、24−70ミリor24−105ミリのズームレンズを中心に使用すると思います。
それくらい広角ぎみで寄りの画が多かった…気がします。
あんな風に絶妙にゆがみを利用でき、それでいてゆがみを感じさせない画作りは今の自分にはできないなーと敗北感しかなかったです(苦笑)
特に「ソル186」のワトニーの背後の引きの画から始まる画は好きで、「Hi,their(やあ、おはよう)」(英語はちゃんと聴き取れている自信がない)とワトニーが呼びかけるシーンが二回あるのですが、その画角、アングルの違いが妙に納得できるもので感心してしまいました。
初回ということで、あまりまとまりのない文になってしまいましたが、皆さんもこういったカメラワークにも注目して作品を観てみるのもいいのではないでしょうか?皆様も是非劇場に足を運んでご覧下さい!
…オデッセイのメイキングが早く見たいです(苦笑)

NAME:木下 昂一 通称:chip(チップ)
LIVEやWEB媒体のスチールを中心に、イベントやPVの動画撮影などで活動、活躍中。2016年には『APAアワード2016』で入選を果たす。
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