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『御上先生』第2話 坂桃李が問いかける「個人的なことは政治的なこと」堀田真由が体現する“根源的な闇”!

『御上先生』第2話 坂桃李が問いかける「個人的なことは政治的なこと」堀田真由が体現する“根源的な闇”!

©︎『御上先生』第2話

TBS系で放送中の『御上先生』第2話は、初回からの勢いを保ちながら、物語のテーマが一層深く掘り下げられました。

松坂桃李演じる御上が投げかける「個人的なことは政治的なこと(Personal is political)」というメッセージが、生徒たちや視聴者にどんな問いを投げかけているのか。そして、堀田真由が演じる真山弓弦が体現する“闇”は、物語にどのようなインパクトをもたらすのか。本記事では、それぞれの視点から第2話を深掘りしていきます!

「個人的なことは政治的なこと」御上が問いかける意識改革

第2話では、御上(松坂桃李)が3年2組の生徒たちに向き合い、これまで彼らが意識しなかった“責任”や“立場”を考えさせる場面が描かれました。その象徴的なエピソードが、国家公務員試験会場での殺人事件をテーマにした教室での議論です。

ここで取り上げられたのが、ケヴィン・カーターが撮影した「ハゲワシと少女」の写真。飢餓で命を失おうとしている少女の近くでハゲワシが狙うように立っている瞬間を捉えたこの一枚は、社会の無関心や報道の在り方について世界中で議論を巻き起こしました。

生徒たちの議論を通じて浮かび上がるのは、「見て見ぬふりをする傍観者」としての自分たちの立場への問いかけ。神崎(奥平大兼)は「写真を撮らなければ届かなかった貧困がある」と主張しますが、これは自身が社会に対してどのように関与すべきかを自覚し始めた瞬間でもあります。御上が促したこの気づきは、彼自身の「一石を投じる教育」という信念とも重なります。

神崎の変化が示す“責任”の萌芽

『御上先生』第2話 坂桃李が問いかける「個人的なことは政治的なこと」堀田真由が体現する“根源的な闇”!

©︎『御上先生』第2話

第1話で「大人の皮をかぶった子ども」と評された神崎が、第2話で見せた変化も見逃せません。退職に追い込まれた元教師・冴島(常盤貴子)を訪ねた神崎は、「自分のせいじゃない」と告げられることで、これまで抱えていた罪悪感から解放されつつも、同時に責任を自覚する契機を得ます。

彼が冴島との対話を経て変化していく様子は、「個人が自分の行動とその結果について責任を持つ」という『御上先生』全体のテーマに直結するものです。神崎の成長を象徴するこの場面は、物語の要となるだけでなく、視聴者にとっても自己を省みるきっかけとなるでしょう。

堀田真由が演じる“根源的な闇”とは?

第2話のクライマックスで最大の衝撃を与えたのは、堀田真由演じる真山弓弦が面会室で見せた不気味な表情です。古代(北村一輝)が語るように、彼女の抱える問題は「個人の生育歴」や「社会の歪み」によるものだと片付けることができます。しかし、それ以上に真山の存在は“人間が本来持つ闇”を象徴しているように感じられます。

『御上先生』第2話 坂桃李が問いかける「個人的なことは政治的なこと」堀田真由が体現する“根源的な闇”!

©︎『御上先生』第2話

彼女の言動からは、「革命」や「テロ」といった強烈な言葉が浮かび上がりますが、それは単なる反抗心や未熟さではありません。むしろ、社会への根源的な疑問と、自らが何者であるかを問い続ける“存在の危機”の表れと捉えることができます。視聴者にとっても、彼女が何を意図し、どこへ向かおうとしているのかは大きな謎として残ります。

教育の場を超える『御上先生』のメッセージ

プロデューサーの飯田和孝氏は『御上先生』について「制度や社会の理不尽を打ち砕く主人公の物語」だと語っていますが、それは単なる学園ドラマに留まりません。御上の言動が象徴するのは、「教育」という枠組みを超えて、私たちが日常で直面する理不尽や矛盾への向き合い方を問い直すことなのです。

さらに、御上自身が官僚としての顔を持ちながら、教師としての役割を担う“二面性”を持つ存在である点も重要です。彼の言葉や行動には、複雑な社会構造を反映しながら、視聴者に問いかける力が宿っています。

まとめ:『御上先生』が示す“気づき”と“闇”の共存

第2話は、御上の言葉が生徒たちに与えた“気づき”と、堀田真由演じる真山弓弦が象徴する“闇”が対比的に描かれた回でした。神崎をはじめとする生徒たちの成長、御上の教育者としての姿勢、そして真山の謎に満ちた存在感が絡み合い、物語はさらに深みを増しています。

「個人的なことは政治的なこと」というテーマは、私たち自身にも問いを投げかけています。 日々の小さな選択や行動が、どのように社会に影響を及ぼすのか。『御上先生』は、そんな複雑な問いに挑むドラマとして、これからも目が離せない展開を見せてくれることでしょう。

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この記事を書いた執筆者・監修者
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ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家の視点でドラマを深掘る、雑食系オタクライター。
幼少期からドラマと映画が大好きで、物語を追いかけるうちに自然と脚本を書き始め、学生時代からコンクールに応募していた生粋の“ストーリーマニア”。現在はドラマのレビュー・考察・解説を中心に、作品の魅力と課題を両面から掘り下げる記事を執筆しています。
テレビドラマは毎クール全タイトルをチェック。「面白い作品だけを最後まで観る」主義で、つまらなければ途中でドロップアウト。その分、「最後まで観る=本当に推したい」と思える作品だけを、熱を込めて語ります。
漫画・アニメ・映画(邦画・洋画問わず)にも精通し、“ドラマだけでは語れない”背景や演出技法を比較的視点で解説できるのが強み。ストーリーテリング、脚本構造、キャラクター心理の描写など、“つくる側の目線”も織り交ぜたレビューが好評です。
「このドラマ、どう感じましたか?」を合言葉に、読者の感想や共感にも興味津々。ぜひ一緒にドラマの世界を深堀りしていきましょう!

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