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NEWS 増田貴久、弁護士役で新境地へ。俳優として歩み続ける姿

NEWS 増田貴久、弁護士役で新境地へ。俳優として歩み続ける姿

NEWSのメンバーとしてアーティスト活動を続けながら、俳優としての存在感を着実に広げてきた増田貴久。

その彼が、2024年10月スタートの新ドラマ『推しの殺人』(読売テレビ・日本テレビ系)で、心優しき弁護士・矢崎恭介という役どころに挑む。

これまで数々の作品で“人間味のある役柄”を丁寧に演じてきた増田が、本作で見せるのはこれまでの延長線ではなく、まさに新境地とも言える姿だ。

アーティストと俳優、二つの軸で磨かれる表現力

NEWSとしての音楽活動では、常に多彩な表現を見せてきた増田貴久。その一方で、俳優としても独自の存在感を発揮している。

これまでにも『ボイス 110緊急指令室』での警察官役や、『パレートの誤算』での金融マン、『古見さんは、コミュ症です。』での心を支える教師など、「正義」や「優しさ」を根に持つ人物像を繊細に表現してきた。

NEWS 増田貴久、弁護士役で新境地へ。俳優として歩み続ける姿

いずれの役でも、セリフに頼りすぎず、表情や間、仕草でキャラクターの内面を語る演技スタイルが印象的だった。今回の弁護士役も、その延長上にあるように見えて、実は大きく違うチャレンジがある。







『推しの殺人』で演じる“矢崎恭介”という男

新ドラマ『推しの殺人』は、遠藤かたるの同名小説を原作としたサスペンス作品。地下アイドルグループ「ベイビー★スターライト」のメンバーがある事件をきっかけに“罪”を背負いながらステージに立ち続けるという異色の物語だ。

増田が演じる矢崎恭介は、マーケティング会社の社長・河都潤也(城田優)の大学時代の同級生で、現在は小さな弁護士事務所を構える人物。

一見すると冷静沈着な弁護士だが、物語が進むにつれて、「正義」と「現実」のはざまで揺れる繊細な内面が明らかになっていく。

事件の当事者ではないからこそ見える視点。

それでも彼は、アイドルたちが犯した“ある罪”に向き合いながら、どこかで彼女たちを守ろうとする。

「心優しき弁護士」という設定の裏には、増田ならではの等身大の温かさと、人間の複雑さをすくい取る演技力が求められている。

共演者たちとの関係性が見せる新たな一面

城田優が演じる河都とは大学時代からの旧知の仲という設定。プロデューサーの中山喬詞氏も「音楽サークルに一緒にいたらどうだったかと想像した」と語るほど、絶妙なバランスのキャスティングだ。

物語の軸となる「ベイビー★スターライト」のメンバー、ルイ(田辺桃子)、テルマ(横田真悠)、イズミ(林芽亜里)の3人が起こす事件と向き合う中で、矢崎の視点がどう絡んでいくかも見どころの一つ。

一見、交わるはずのなかった“地下アイドル”と“弁護士”。

だが、どこかで“推し”を持ち、“誰かを救いたい”という気持ちは、全くの他人ではないのかもしれない——そんな余韻を残す人間模様が描かれていく。







増田貴久の素顔ににじむ「作品愛」

今回の出演について、増田は次のようにコメントしている。

「めっちゃめっちゃ話題作に関われて嬉しいです! 盛り上げられるように頑張ります!」

「今、本読んでるけどまだ全部読めてないっ! ヤバいっ! 急げっ!」

どこか“親しみやすい素の顔”を見せつつも、作品に対する熱量とワクワクが伝わってくる。

ファンにとっても、“推される側”である増田自身が、「推し」の物語に参加しているというメタ的な面白さもあるだろう。

視聴者への問いかけ——“推し”とは何か

ドラマ『推しの殺人』では、「推し」という言葉がただのアイドル用語としてではなく、人間関係や信念を問うキーワードとして描かれる。

罪を背負いながらも“推し”としてステージに立ち続けるアイドルたち。

その姿に、矢崎恭介がどう向き合い、どう救おうとするのか。

そこには、単なるサスペンスでは終わらない、“人を信じる強さ”が込められている。

🔍 俳優・増田貴久が見せる「静かな熱量」

(C) topicool.jp

ステージ上ではエネルギッシュなパフォーマンスで魅せる一方、俳優としての増田貴久には、静けさの中に燃えるような熱量がある。

特にここ数年は、派手なアクションや大仰な演技ではなく、「役の呼吸」に寄り添うような演技スタイルが高く評価されている。視線の動き、立ち姿、言葉の間合い…そのどれもが、役に“人間味”を与えているのだ。

また、音楽活動をベースに持っているからこそ、セリフのリズム感や間の取り方には独自のリズムがある。

まるで旋律を奏でるように、感情の波を演じ分けることができるのは、アーティストとしてのキャリアを活かした強みだろう。

今回のように、殺人事件という重いテーマに向き合う役どころでは、声を荒げるのではなく、沈黙の中で伝える演技が求められる。

その点で、増田は極めて信頼のおける俳優の一人だ。

今後、地上波だけでなく、配信ドラマ、映画、舞台など幅広いフィールドでの活躍がさらに期待される。

“NEWSの増田貴久”という枠を超えて、“俳優・増田貴久”が本格的に広がっていく瞬間を、私たちは目撃しているのかもしれない。

📺 放送情報まとめ

  • ドラマタイトル:推しの殺人
  • 放送開始日:2024年10月2日(木)スタート
  • 放送時間:毎週木曜 23:59~24:54
  • 放送局:読売テレビ・日本テレビ系
  • 出演:田辺桃子、横田真悠、林芽亜里、城田優、増田貴久 ほか
  • 原作:遠藤かたる『推しの殺人』(宝島社文庫)
  • 脚本:泉澤陽子、神田優
  • 演出:柴田啓佑、頃安祐良、的場政行、遠藤健一
  • 制作:読売テレビ、ファインエンターテイメント

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この記事を書いた執筆者・監修者
この記事を書いた執筆者・監修者

ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家の視点でドラマを深掘る、雑食系オタクライター。
幼少期からドラマと映画が大好きで、物語を追いかけるうちに自然と脚本を書き始め、学生時代からコンクールに応募していた生粋の“ストーリーマニア”。現在はドラマのレビュー・考察・解説を中心に、作品の魅力と課題を両面から掘り下げる記事を執筆しています。
テレビドラマは毎クール全タイトルをチェック。「面白い作品だけを最後まで観る」主義で、つまらなければ途中でドロップアウト。その分、「最後まで観る=本当に推したい」と思える作品だけを、熱を込めて語ります。
漫画・アニメ・映画(邦画・洋画問わず)にも精通し、“ドラマだけでは語れない”背景や演出技法を比較的視点で解説できるのが強み。ストーリーテリング、脚本構造、キャラクター心理の描写など、“つくる側の目線”も織り交ぜたレビューが好評です。
「このドラマ、どう感じましたか?」を合言葉に、読者の感想や共感にも興味津々。ぜひ一緒にドラマの世界を深堀りしていきましょう!

この記事を書いた編集者
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ポプバ編集部:Jiji(ジジ)

映画・ドラマ・アニメ・漫画・音楽といったエンタメジャンルを中心に、レビュー・考察・ランキング・まとめ記事などを幅広く執筆するライター/編集者。ジャンル横断的な知識と経験を活かし、トレンド性・読みやすさ・SEO適性を兼ね備えた構成力に定評があります。 特に、作品の魅力や制作者の意図を的確に言語化し、情報としても感情としても読者に届くコンテンツ作りに力を入れており、読後に“発見”や“納得”を残せる文章を目指しています。ポプバ運営の中核を担っており、コンテンツ企画・記事構成・SNS発信・収益導線まで一貫したメディア視点での執筆を担当。 読者が「この作品を観てみたい」「読んでよかった」と思えるような文章を、ジャンルを問わず丁寧に届けることを大切にしています。

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