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神保町に新ミニシアター『シネマリス』誕生|サブスク見放題&2スクリーンで映画の灯を再び

神保町に新ミニシアター『シネマリス』誕生|サブスク見放題&2スクリーンで映画の灯を再び

映画の街・神保町に、またひとつ“灯”がともる

学生、文化人、読書家、そして映画ファンたちが集う街・神保町。この地に、再び新しい映画の拠点が生まれます。

その名はCineMalice(シネマリス)。2025年12月19日、2スクリーン制+サブスク見放題という新たなスタイルを提案するミニシアターがオープンします。

かつて“神保町の文化の象徴”とも言われた岩波ホールの閉館から3年。映画の火を絶やさないという思いから始まったこのプロジェクトには、映画愛と地域文化へのリスペクトが込められています。

シネマリスとは?――“サブスクで通える”新スタイルの映画館

シネマリス最大の特徴は、「映画館なのにサブスク制」という仕組みです。

2スクリーンあるうちのシアター2では、旧作や準新作を中心に、サブスクリプション形式で上映。年会費(税込22,000円)または月会費(税込2,500円)で、年間50本以上の作品が何度でも見放題になります。

たとえば年額会員になれば、1本あたりの鑑賞料金は実質500円以下。気に入った作品を繰り返し観ることも、過去に見逃した名作を掘り起こすことも、自由です。

従来の映画館とは違い、“定額で通える”という発想が、映画との新しい関係をつくりだそうとしています。

一方、シアター1では新作ロードショーや特集上映を実施。話題作からインディペンデント作品まで、幅広いジャンルの作品をタイムリーに届けてくれます。

「今観たい映画」と「じっくり観たい映画」が共存する、まさにハイブリッド型ミニシアターです。

なぜ神保町に?――文化の街に再び映画館を

神保町に新ミニシアター『シネマリス』誕生|サブスク見放題&2スクリーンで映画の灯を再び

神保町は、世界最大級の古書店街であり、学生や研究者が集う“知の街”でもあります。

岩波ホールが長年支えてきた「質の高い映画文化」は、この街の空気にぴったりと寄り添ってきました。

その岩波ホールが2022年に閉館して以降、多くの映画ファンが“喪失感”を抱えていたのも事実。

そんな中、シネマリスの開業を知った人たちからは「また神保町で映画が観られるのか」という喜びの声が相次ぎました。

シネマリスの支配人を務める稲田良子氏は、映画業界とは無縁の人生を歩んできた方。しかし、長年通い続けていたミニシアターの閉館をきっかけに、「今度は自分が映画館をつくりたい」と決意。家族と会社を設立し、副支配人の協力のもと、開業に漕ぎつけました。

コンセプトは、「職場・学校・家庭から離れた第三の居場所」

映画を観るだけでなく、日常の延長線上にふっと“心がゆるむ”場所をつくりたい——そんな想いが、神保町という文化的土壌にぴたりと重なります。

観るだけじゃない、“居る”映画館へ——空間・設備・ロゴに込めた想い

映画館としてのクオリティも申し分ありません。

両スクリーンともにNEC製のデジタル映写機「NC603L」を導入。音響も7.1chサラウンド対応で、メインスピーカーはそれぞれMeyer Sound ULTRA-X40(シアター1)とElectro-Voice TS940S(シアター2)という本格仕様。

また、映画館の名前「CineMalice(シネマリス)」には“いたずら好きなリス”という遊び心が込められています。

「Malice」はフランス語で“茶目っ気”という意味を持ち、まさに街に馴染み、映画にワクワクを添えるような存在としてデザインされています。

ロゴ制作は、YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』のアートディレクター清水恵介氏が担当。キャラクターは線画で日常を描く作家ジンボアユミ氏によるオリジナル。

街の風景に溶け込むようなシンプルで愛らしいデザインは、神保町の通りに似合いそうです。

クラファン293%達成! シネマリスに寄せられた期待の声

シネマリスは開業前からすでに注目を集めていました。2025年6〜8月に実施されたクラウドファンディングでは、目標金額の293%にあたる約2,100万円を調達。1,479人もの支援者が集まり、映画ファンの期待の高さがうかがえます。

映画評論家の樋口尚文氏や映画俳優川瀬陽太氏、元岩波ホールスタッフのはらだたけひで氏らも応援コメントを寄せ、「文化の継承」「想像の喜び」「蠱惑的な街・神保町にふさわしい映画館」などの表現でエールを送っています。

今後の上映予定とアクセス情報【こけら落とし作品も発表】

記念すべきこけら落とし作品として選ばれたのは、マレーシアのタン・チュイムイ監督による話題作『私は何度も私になる』。

ジャンルや国籍、新旧を問わず、“良質で、観るべき映画”をセレクトするという運営方針の象徴的な一作です。

今後の上映ラインナップは順次公式サイト・SNSで発表予定。

「海外では話題になっているけれど、日本ではまだ未公開」といった隠れた良作を掘り起こしてくれる場としても期待されています。

■ アクセス・施設情報

神保町に新ミニシアター『シネマリス』誕生|サブスク見放題&2スクリーンで映画の灯を再び

  • 所在地:東京都千代田区神田小川町三丁目14番3号 ilusa B1F

  • 最寄駅:神保町駅 徒歩3分/御茶ノ水駅 徒歩6分

  • 開館予定日:2025年12月19日(金)

  • 座席数:シアター1(67席予定)/シアター2(64席予定)

  • 公式サイトhttps://cinemalice.theater

  • SNSXInstagramFacebook

コラム:なぜ今、“ミニシアター”が再評価されているのか?

NetflixやPrime Videoなど、家にいながら何万本もの映画が楽しめる時代。

それでも、あえて映画館へ足を運ぶ理由とは何でしょうか?

ひとつは、「空間としての豊かさ」。暗闇の中で知らない誰かと一緒にスクリーンを見つめる時間。スマホを置いて、目の前の物語に身を委ねる数時間。その没入感は、家庭のリビングでは得られない特別な体験です。

もうひとつは、「セレクトの信頼性」。ミニシアターが届ける作品は、選び抜かれたものばかり。話題性より“観るべき理由”がある映画に出会える場としての価値があります。

神保町という文化と知の街で、そうした体験を提供するシネマリスは、単なる映画館ではなく、「感性を育てる場所」として再評価されていくかもしれません。

“映画のある日常”を、神保町からもう一度

シネマリスは、映画館という文化的装置の未来に、新しい可能性を示してくれます。

見放題のサブスク。選び抜かれた作品たち。丁寧に設計された空間。そして、神保町という街の力。

それらが交わる場所で、またひとつ“映画のある日常”が始まろうとしています。

心に静かに残る映画体験を求めている人へ——。

神保町で、あなたを待っているスクリーンがあります。

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最新みんなのレビュー

今ひとつ

2025年10月13日

そんなに映画通では無いですが、

子供の頃から見て来た映画で

秋刀魚の味と我谷は緑なりきと並んで

八つ墓村の3本は好きな映画です。

角川映画としては今ひとつでしたね。

今ひとつ

2025年10月13日

今日、火喰鳥を喰うと言う映画を見た。普段は映画館にホラー映画を観ようとは思はないが、角川映画なので面白いのでは、と思って見に行った。まぁそれなりに面白かったが、あくまでもそれなりである、角川映画としてある程度出来上がっている部分が多少あったはあったが、物足りない処が非常に多かった。冒頭スタートは良かったが、そこでの第二次大戦時の描写が長すぎる割に戦死した先祖のディテールが良く無い、まず、戦死する前では普通の人間で描き、生きて帰りたいと願う普通の青年であれば良かった物を、その時点で既に得体の知れない人物像にしてしまっている点だ。出兵時の俳優の写真もっと普通の好青年で良かったはずである。最後に出てくる老人を普通の老人にしているのに何故、軍人を最初から怪物めいたキャスディングにしてしまったのだろうか?霊能力者の存在も余計であったと思う。霊能力は彼女だけで良かったし、彼女が高校まで松本に住んでいた、と言うエピソードがあるならば、彼女と曾祖母存在の因果が戦死した大叔父となんなりかのあると言う設定が最後に解る様な、例えば、彼女の実家から映画の最後に曾祖母と大叔父が子供の頃知り合いだった写真が出てくる等、合わせて最初に墓の横の畑の中に出てくる少女が彼女の曾祖母であったとかである。主人公の走馬灯は早すぎである。最終暗転後のエンディングで出せば、思念の強さが、愛情の強さが、脆い物では無く、それこそが、不可解な運命の歴史を紡いで行くと言う角川映画になったと思う。そこで人間の深みと思念の強さが過去に遡れば遡るほど強く、それが恐怖となる。逆に言うなら、文明の進化と共に現代人のそれが薄れている、或いは弱くなっていると言う物を表現して来た角川映画らしい作品になったのではと思う。犬神家も八つ墓村も、過去の人間の思念が現在の世界の運命を狂わす、過去は現代に繋がっている、歴史と因習因果を通じて、現代人が忘れてしまった何かを恐怖映画と言う形で表現してくれる日本特有の映画である角川映画になったはずである。

それが、余計な霊能力者の登場で台無しになってしまった感がある。

秒速5センチメートル

2025年10月13日

森七菜の高校生役の演技が本当にヤバいし可愛いです

松村北斗が泣いてるシーンは胸熱です

かき

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この記事を書いた編集者
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ポプバ編集部:Jiji(ジジ)

映画・ドラマ・アニメ・漫画・音楽といったエンタメジャンルを中心に、レビュー・考察・ランキング・まとめ記事などを幅広く執筆するライター/編集者。ジャンル横断的な知識と経験を活かし、トレンド性・読みやすさ・SEO適性を兼ね備えた構成力に定評があります。 特に、作品の魅力や制作者の意図を的確に言語化し、情報としても感情としても読者に届くコンテンツ作りに力を入れており、読後に“発見”や“納得”を残せる文章を目指しています。ポプバ運営の中核を担っており、コンテンツ企画・記事構成・SNS発信・収益導線まで一貫したメディア視点での執筆を担当。 読者が「この作品を観てみたい」「読んでよかった」と思えるような文章を、ジャンルを問わず丁寧に届けることを大切にしています。

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