俳優・福士蒼汰が、再び国境を越えて挑戦のステージに立つ。
2026年秋に台湾で公開予定の映画『花臉猫:修羅道(かれんねこ・しゅらどう)』で、台湾の俳優ハン・ニン(韓寧)と W主演 を務めることが発表された。
この作品は、アクションと人間ドラマを融合させたエンターテインメントであり、福士にとって初の台湾映画出演となる。
海外ドラマ『THE HEAD』Season2(2023年配信)や、Netflix Korea制作の『この恋、通訳できますか?』(2024年正式発表)など、近年アジア圏での出演が続く福士。
なぜ彼はいま、海外に軸足を広げているのか——その背景には、俳優としての確かな覚悟があった。
台湾映画『花臉猫:修羅道』で見せる、新たな表現領域
『花臉猫:修羅道』は、台湾を舞台に描かれるアクションエンターテインメント作品。
福士蒼汰が演じるのは、武術に長けた警察官 清水翔(しみず・しょう)。
彼は、警察官連続殺人事件の捜査中に、謎の復讐者“花臉猫”と呼ばれる女性と対峙する。
その“花臉猫”を演じるのが、台湾の実力派俳優ハン・ニン。
顔の傷跡と猫のような動きから「花臉猫」と呼ばれる彼女は、復讐に生きる孤高の存在として物語を牽引する。
2人の運命が交錯するなかで、正義と復讐、信念と葛藤が浮き彫りになっていく。
監督・脚本・撮影・編集を務めるのは、台湾の若手監督・王逸帆(ワン・イーファン)。
自身の映像美と演出力で知られ、アジアの新鋭クリエイターとして注目されている。
本作は、2026年秋以降に台湾で公開予定。
「言葉が違うからこそ、自分に集中できる」——福士蒼汰が語る海外現場
本作について、福士蒼汰は次のように語っている。
(出典:作品公式制作発表リリース/2025年10月13日付報道)
「自分の夢は、場所を問わず世界中で活躍することです。台湾という場所で台湾の方々と仕事をすることはすごく嬉しいし、自分の可能性を広げる場所になると思いました。」
「言葉が分からないからこそ、自分に集中してお芝居と向き合える。とても貴重な経験です。」
異なる文化・言語の中で撮影に挑むことは、精神的にも大きな挑戦である。
それでも福士は、“言語を超えた演技の表現”に重きを置き、自身の芝居と真摯に向き合う姿勢を貫いている。
共演者のハン・ニンについても次のように語った。
「普段は柔らかい表情なのに、お芝居になると感情が激しくて素敵な俳優だと感じました。」
海外の俳優との共演を通じて、感情表現の幅や表現方法への理解がさらに深まっている様子がうかがえる。
海外挑戦の軌跡:英語・韓国語・そしてアクションへ
福士蒼汰の海外挑戦は、数年前から着実に広がってきた。
『THE HEAD』での英語演技
2023年6月にHuluで配信された国際ドラマ『THE HEAD』Season2では、全編英語の環境下で主要キャストとして出演。
多国籍なキャスト・スタッフと共に撮影に臨み、言語や文化の違いを乗り越えながら演技を磨いた。
Netflix Korea作品への参加
2024年6月、Netflix Koreaは新作ドラマ『この恋、通訳できますか?』(英題:Can This Love Be Translated?)の制作とキャストを正式発表。
福士蒼汰も出演を果たし、韓国のトップ俳優ハン・ヒョジュ、チョン・ソミンらとの共演が報じられた。
韓国語を交えたセリフ回しに挑戦し、またひとつ壁を越えた作品となる。
そして2026年、舞台は台湾へ。
英語・韓国語・中国語と、多言語にわたるアジア圏での活動を重ねることで、彼は“言語に縛られない俳優”へと進化を遂げている。
国内での挑戦も続く:『弁護士ソドム』『楓』など
海外活動の一方で、国内でも積極的に作品へ参加している。
2023年にはテレビ東京系ドラマ『弁護士ソドム』で、正義と欲望の狭間で揺れる弁護士・**小田切渉(おだぎり・わたる)**を演じた。
シリアスな社会派ドラマの中で、感情の機微を丁寧に表現し、俳優としての成熟を感じさせた。
さらに、2025年12月19日(金)公開予定の映画『楓』(福原遥とW主演)では、心に傷を抱える青年役で出演。
恋愛と再生をテーマにした同作でも、繊細な心理描写を軸に新たな側面を見せることになる。
“アジアをつなぐ俳優”としての覚悟
福士蒼汰の活動は、単なる海外進出ではない。
それは、異なる文化を演技でつなぐ試みでもある。
彼が台湾・韓国・日本を横断して作品に挑むのは、環境の違いを超えて“人間の感情”を普遍的に描くためだ。
言語や国籍にとらわれない芝居を追求する姿は、まさに国際的な俳優としての覚悟を感じさせる。
「どの国でも、芝居の本質は同じ。伝わる演技をしたい。」
過去のインタビュー(※『with』2023年特集より)でこう語ったように、福士にとって海外挑戦は“拡張”ではなく、“深化”のプロセスだ。
30代に入り、俳優としての経験と柔軟さを兼ね備えた今だからこそ、アジアの舞台でその真価が問われている。
福士蒼汰が見据える“次のアジア”
デビュー作『仮面ライダーFourze』(2011年)から14年。
国内で確かな地位を築いた福士蒼汰は、今なお「次の挑戦」を求めて歩み続けている。
彼が英語を学び始めたきっかけは、学生時代の英語授業で“発音が良い”と褒められた経験だったという(※本人インタビューより)。
その小さな自信が、今のグローバルな挑戦につながっている。
福士の活動は、海外進出を目指す次世代俳優たちにとっても指標となるだろう。
2026年秋、『花臉猫:修羅道』の公開を機に、アジアのスクリーンで彼がどのような表情を見せるのか。
その瞬間、福士蒼汰という俳優の物語は、さらに広い世界へと羽ばたいていく。
福士蒼汰、アジアへ羽ばたく理由 — 新たな挑戦と覚悟の今
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