
Snow Manのリーダー・岩本照が、2025年に新たな肩書きを手に入れた。
イタリアのラグジュアリーブランドDolce & Gabbana(ドルチェ&ガッバーナ)のジャパンアンバサダーとして正式に迎え入れられたのだ。
そのニュースはファッション界だけでなく、エンタメシーン全体にも静かな衝撃を与えた。
ストイックな身体づくりと確かな表現力を併せ持つ彼が、なぜいま“世界を纏う男”へと進化したのか――その背景を紐解く。
リーダーとして、表現者としての岩本照
Snow Manの中心に立つ岩本照(いわもと・ひかる)は、1993年5月17日生まれ、埼玉県出身。
幼い頃からダンスを学び、ステージを通して「身体で語る表現」を磨いてきた。
2020年1月22日、9人組グループ・Snow ManのメンバーとしてCDデビュー。以来、ライブパフォーマンスの振付・構成にも携わり、グループの表現力を支える存在となっている。
メンバーをまとめ、舞台演出にも関与する岩本は、その真摯な姿勢と安定感で“グループの軸”と評されることも多い。彼のリーダーシップは、仲間を引っ張る力強さというより、静かな信頼感でチームを支えるタイプだ。
鍛え抜かれた身体と、ファッションとの親和性

「肉体派アイドル」という呼び名が自然と定着したのは、彼のストイックな日常ゆえだ。
トレーニングを欠かさず、雑誌などで「体づくりは心を整える時間」と語るほど、岩本にとって鍛錬は生活の一部である。
そんな“身体への哲学”は、やがてファッションとの出会いを導いた。
2024年にはミラノで開催されたDolce & Gabbana 2025年春夏ウィメンズコレクションにフロントローとして招かれ、ブランドの世界観を自らの佇まいで表現。2025年9月のショーにも出席し、堂々たる存在感を放った。(出典:FASHIONSNAP)
ブランド側は起用理由についてこうコメントしている。
「岩本照の多彩なスタイルと新しい表現を追求する姿勢が、Dolce & Gabbanaの本質を体現している」(出典:FASHIONSNAP)
ジャパンアンバサダー就任──ブランドが見た「真の個性」

アンバサダー就任にあたり、岩本は次のようにコメントを発表した。
「この度ドルチェ&ガッバーナファミリーの一員として迎えていただいたことをとても光栄に思います。これから一緒に取り組めることを楽しみにしています。」
就任記念として公開されたビジュアルでは、Dolce & Gabbana 2025-26秋冬コレクションを着用。
テーラードの重厚感と繊細な質感が、彼の持つ“静かな力強さ”をより際立たせた。
ファッションを単なる衣装ではなく“表現”として着こなすその姿勢が、国内外のファッション関係者からも注目を集めている。
ダンサー、俳優、そしてファッションアイコンへ

アイドル活動に加え、俳優としても精力的に活動する岩本。
2025年にはテレビ朝日系ドラマ『恋する警護24時 Season2』で主演を務め、警護官という役柄で新たな一面を見せた。
また、ファッション誌『Esquire JAPAN』(2025年4月号)ではソロ表紙を飾り、スタイリッシュなスーツスタイルで大人の魅力を表現している。
俳優としての表情の作り方やカメラに対する感性が、ブランド撮影においても高く評価されているという。
「肉体派」から「美意識派」へ──進化する自己表現
近年の岩本を見ていると、“鍛える”ことが目的ではなく、“整える”ことにシフトしているように感じる。
鍛錬を通して生まれる心身のバランス、そしてその延長線上にある「纏う」という美意識。
Dolce & Gabbanaが掲げる「情熱と個性の融合」というテーマと、彼の生き方が重なったのは自然な流れだった。
なぜ今、岩本照だったのか?
今回の就任には、いくつかの明確な背景がある。
- 多面的な活動による表現力の拡張
ダンス・俳優業・モデル活動といった複数領域での経験が、彼の“見せ方”を深化させた。 - ファッション界との接点の積み重ね
ブランドショーへの招待や、雑誌でのビジュアル掲載が続いたことで、世界的ラグジュアリーブランドからの信頼を得た。 - 国内外ファン層の広がり
Snow Manの人気がアジア・欧州へと拡大し、岩本自身もグローバル発信力を高めている。
これらの要素が合わさったことで、Dolce & Gabbanaにとって彼は“日本の文化と情熱を象徴する存在”として最適な人物だったといえる。
今後の展望──「世界基準の照」へ
アンバサダーとして、今後はブランドキャンペーンやイベント出演など、多面的な展開が期待されている。
また、Snow Manとしてのグループ活動も継続し、ライブ演出や振付においても岩本のセンスが生かされている。
個人とグループ、ファッションと音楽──それぞれの領域を行き来しながら、表現者としての幅をさらに広げていく可能性が高い。
アイドル×ラグジュアリーの新しい関係
ここ数年、アジアのアイドルが世界的ブランドのアンバサダーに就任する例が増えている。
背景には、次のような時代の変化がある。
- グローバルファンの拡大:SNSを通じて日本や韓国のアイドルが海外で支持を集め、ブランドの発信力を補完する存在となっている。
- 若年層への訴求戦略:ラグジュアリーブランドが、ファン層を通じて次世代の顧客基盤を形成しようとしている。
- カルチャーの融合:音楽・ダンス・ファッションがボーダレスに交差し、タレントが文化的象徴としての役割を担うようになった。
岩本照の起用は、このグローバルトレンドの延長線上にある。
しかしその中でも、彼が特異なのは“ストイックな努力”という日本的美徳と、“自己表現の自由”という現代的価値観を兼ね備えている点だ。
それが、Dolce & Gabbanaが見出した「真の表現者」としての魅力なのだろう。
─“照”というブランド
Dolce & Gabbanaのスーツに身を包む岩本照は、もはや単なるブランドの顔ではない。
彼自身が一つの「ブランド」として確立しつつある。
努力を積み重ね、信頼を築き、挑戦を続けるその姿勢こそが、彼の最大の魅力だ。
ファッションと表現が溶け合う新しい時代の中で、岩本照は静かに輝きを放ち続ける。
その歩みは、Snow Manのリーダーとして、そして一人の表現者として――これからも進化を止めることはない。
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