
2026年5月より、back numberが初めてとなる「5大スタジアムツアー」を開催することが発表されました。
全国5会場9公演、50万人動員予定という大きなスケールは、彼らが歩んできた20年の集大成であり、同時に新たな挑戦へと踏み出す節目でもあります。ここでは、バンドの歴史と現在の活動、そして今回のスタジアムツアーが持つ意味を丁寧に紐解いていきます。
2004年の結成からメジャー進出まで
back numberは2004年、群馬県で結成されました。メンバーは、ヴォーカル/ギターの清水依与吏、ベースの小島和也、ドラムの栗原寿という3人組。初期は地元でのライブ活動を重ねながら、自主制作で楽曲を発表し、徐々に存在を広げていきました。2009年にインディーズでEPをリリースし、2011年にはメジャーデビューを果たします。
バンド名「back number」には、清水自身の恋愛経験が重なっているというエピソードが紹介されています。交際相手が別の人のもとへ戻っていき「自分はback number=型遅れの存在だと感じた」と語られることの多いこの由来は、彼の等身大の感情を軸にした歌詞世界とも深く結びついています。こうした背景が、彼らが描く“日常の揺れ”や“切実な心情”の説得力に繋がってきました。
ヒット曲とライブ規模の拡大
メジャーデビュー後、back numberの楽曲は多くのドラマや映像作品に起用され、代表曲「クリスマスソング」などをきっかけに全国的な知名度を獲得します。2016年にはベストアルバム「Encore」がチャートを席巻し、音楽活動の規模はさらに拡大。アリーナ公演、ドーム公演へとステージが広がり、ライブバンドとしての存在感が確かなものになっていきました。
音源での支持とライブでの実績が噛み合い、back numberの活動は盤石な形に育っていきました。こうした積み重ねが、今回のような大規模なスタジアムツアーへ自然に繋がっていきます。
2020年代のback numberが見せる“挑戦する姿勢”
2020年代に入ると、back numberは過去のスタイルを大切にしながらも、さらに大きな舞台へ挑む意欲を強めていきました。メンバー自身の言葉からもその心境が伝わります。
小島和也は「20年以上やってきて、また新しいことにチャレンジできることが嬉しい」と語り、ステージに立つ姿勢として「来てくれた人たちが良かったと思えるよう、一生懸命練習して当日を迎えたい」と話しています。一方、栗原寿は「スタジアムという特別な場所でライブができることが本当に楽しみ」とし、「最初の一音から最後の音が終わるまで胸が熱くなるライブを届けたい」と意気込みを語りました。
メンバーの発言からは、規模が大きくなっても“自分たちの音楽と向き合う”という姿勢が揺らいでいないことが分かります。新しい挑戦へ向かいながらも、大切にしてきた核を保ち続ける――それが今のback numberの特徴です。
初の「5大スタジアムツアー」が示す意味

2026年5月より始まる『Grateful Yesterdays Tour 2026』は、バンドの歴史の中でも特別な位置を占めるツアーです。東北・静岡・大阪・首都圏・九州という全国5エリアを巡る構成は、全国のファンを意識したものと言えます。さらに、日産スタジアムやヤンマースタジアム長居といった国内でも屈指の規模を誇る会場を選んでおり、ライブ演出の幅はこれまで以上に広がることが期待されます。
また、公式に「50万人動員予定」と掲げた点も特徴です。これまでアリーナやドームで成功を収めてきた彼らが、さらに規模の大きい“スタジアム”を主戦場に選んだことは、バンドとして次のフェーズへ踏み出す明確な意思表示だと言えるでしょう。
■ ツアー日程(5会場9公演)
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2026年5月2日(土) 宮城県:キューアンドエースタジアムみやぎ
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2026年5月16日(土)/17日(日) 静岡県:エコパスタジアム
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2026年5月23日(土)/24日(日) 大阪府:ヤンマースタジアム長居(長居陸上競技場)
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2026年6月13日(土)/14日(日) 神奈川県:日産スタジアム
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2026年6月27日(土)/28日(日) 熊本県:えがお健康スタジアム
20年の歩みが“線”としてつながる瞬間
結成から20年以上が経ち、小さなライブハウスからホール、アリーナ、そしてドームへと段階を重ねてきたback number。今回のスタジアムツアーは、その積み重ねが一本の“線”としてつながる象徴的な出来事です。
ヒット曲の数々や、長く活動する中で築かれてきたファンとの関係性。それらがスタジアムという大きな会場に広がることで、back numberの“これまで”と“これから”が自然に連続して見えるようになっています。彼らの音楽が持つ普遍性が、大規模なステージでどのように響くのか――その期待は大きく膨らみます。
ツアーへ向けて注目されるポイント
今回の発表を受け、演出やステージ構成がどのように進化するのか、多くの関心が寄せられています。広大なスタジアム空間でどのように“back numberらしさ”を届けるのかは、大きな見どころです。また、セットリストの構成や楽曲のアレンジがどのようになるのか、音源活動との連動があるのかなど、ファンが気にする要素も多く存在します。
規模が拡大したことで、彼らが守り続けてきた「音に向き合う姿勢」がどのように表現されるのか。ステージ上での一音一音に、20年以上積み重ねてきた時間が宿るはずです。
back numberの“次の20年”
今回のスタジアムツアーは、back numberが単に大規模ライブに挑むというだけのものではありません。これまでの歩みの延長線上にありつつも、新たな表現の可能性を切り拓く“次の20年”への第一歩です。
ファンとしては、彼らが挑戦し続ける姿を見守りながら、その瞬間をライブという場で共有できる喜びがあります。これから続く発表も含め、back numberの動向に注目していきたいところです。
back numberが歩んだ20年と“今” 初の5大スタジアムツアーで見える進化
2026年5月より、back numberが初めてとなる「5大スタジアムツアー」を開催することが発表されました。 全国5会場9公演、50万人動員予定という大きなスケールは、彼らが歩んできた20年の集大成であり、同時に新たな挑戦へと踏み出す節目でもあります。ここでは、バンドの歴史と現在の活動、そして今回のスタジアムツアーが持つ意味を丁寧に紐解いていきます。 2004年の結成からメジャー進出まで back numberは2004年、群馬県で結成されました。メンバーは、ヴォーカル/ギターの清水依与吏、ベースの小 ...
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