
俳優としてのキャリアを歩み始めてから15年。
町田啓太は、その節目を「ゴール」ではなく、あくまで現在地として受け止めているように見える。
デビュー15周年を記念して発売されるアニバーサリーフォトブックは、過去を総括するための作品ではない。そこに収められているのは、今も変化の途中にある俳優・町田啓太の姿だ。

舞台から始まった俳優人生、その確かな原点
町田啓太が俳優として初めて舞台に立ったのは2010年、舞台「ろくでなしBLUES」だった。
舞台という、一瞬一瞬が観客の視線にさらされる環境で培った経験は、その後映像作品へと活動の場を広げた現在も、演技の基盤として息づいている。
2014年には連続テレビ小説「花子とアン」に出演し、広い層の視聴者に存在を知られるようになった。以降のキャリアは、話題作に立て続けに出演するというよりも、作品ごとに役と向き合いながら経験を積み重ねていく歩みだったと言える。
役と距離を縮めてきた15年
ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」は、町田啓太の名前が幅広く知られるきっかけの一つとして挙げられることが多い。
この作品で印象に残ったのは、感情を誇張するのではなく、役の内面を静かに積み上げていく表現だった。
その後も大河ドラマ「光る君へ」への出演をはじめ、2025年配信のNetflixシリーズ「グラスハート」や映画「10DANCE」など、ジャンルや規模の異なる作品に参加している。
どの作品においても共通しているのは、特定のイメージに寄りかかることなく、その都度役に向き合う姿勢だ。
東京・ソウル・台北で切り取られた「今」

デビュー15周年を記念した「KEITA MACHIDA 15th Anniversary Photobook」は、東京・ソウル・台北の3都市を舞台に撮影された。
それぞれの土地にゆかりのあるフォトグラファーが参加し、視点も空気感も異なる写真で構成されている。
ローカルな街角で見せる自然な表情、静かな氷上に立つ姿、ホテルの一室で節目を迎えるカット。
作り込まれた“記念写真”というよりも、その瞬間、その場所に立っている町田啓太を淡々と写し取った印象が強い。
初の書き下ろしエッセイににじむ率直さ

本作には、町田啓太にとって初となる書き下ろしエッセイも収録されている。
写真集の発売は約6年ぶりとなるが、本人は当初「もう出さないと思っていた」と語っている。
それでも刊行に至った背景には、これまでの写真集を大切にしてきたファンの存在があった。
エッセイでは、15年間歩みを止めずに活動してきた中で感じたことや、現在の率直な思いが、飾らない言葉で綴られている。過去を美化するのではなく、「今の自分」をそのまま残そうとする姿勢が、写真と自然に重なり合っている。
ページ数以上に感じられる“厚み”
フォトブックは3冊セット、全240ページという構成だ。特製トレカの封入やストア別特典も用意されているが、この作品の価値はボリュームや付録の多さだけでは測れない。
異なる都市、異なる視点、写真と言葉。
それらが重なり合うことで浮かび上がるのは、15年という時間の中で積み重ねてきた経験の層だ。
15周年が示す「これから」の輪郭
町田啓太のキャリアを振り返ると、急激な変化よりも、着実な積み重ねが印象に残る。
舞台で培った基礎、映像作品で磨かれてきた表現、そして近年の配信作品や海外でのイベントなど、活動の幅は少しずつ広がってきた。
今回のフォトブックで東京・ソウル・台北が選ばれたことも、そうした現在の活動状況を反映したものの一つだろう。
ただし、本人の言葉や佇まいから伝わってくるのは、達成感よりも「まだ途中にいる」という感覚だ。
15周年は一区切りではあるが、終着点ではない。
このフォトブックは、過去を飾るための記念碑ではなく、歩みを止めず更新され続ける俳優・町田啓太の“今”を記録した一冊として位置づけられる。
ページを閉じたあと、次にどんな作品で、どんな役と出会うのか。
自然とそんな想像を巡らせてしまうこと自体が、この15年が確かに「これから」へと繋がっている証なのだろう。
町田啓太、15年の軌跡とこれから。デビュー15周年で見せた“歩みを止めない姿勢”
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