
ラグジュアリーブランドTOD'Sが、日本人男性として初めてブランドアンバサダーに起用したのが、渡辺翔太だ。
この事実は大きな節目ではあるものの、話題性だけで語るには少し違和感がある。今回の就任は、偶発的な抜擢ではなく、渡辺翔太がこれまで示してきた姿勢や言葉、そして現在の活動の延長線上に位置づけられる出来事だからだ。
「身が引き締まる」という言葉ににじむ現在地
アンバサダー就任会見で渡辺は、「本当にうれしいですし、日本人男性初ということで身が引き締まる思いです」と語っている。強調されていたのは達成感よりも、役割を引き受けることへの意識だった。
さらに彼は、トッズが大切にしているクラフトマンシップと自身の仕事観について、「一つひとつの仕事に誠実に向き合い、作り上げていく点で通じるものがあると感じた」と説明した。なぜ自分が起用されたのかを、会見の場で言葉にしている点は印象的で、その発言からは、今回の就任を冷静に受け止めている様子がうかがえる。
クラフトマンシップという共通言語

トッズの魅力として渡辺が挙げたのは、「シンプルこそ至高」「上品でありながら日常に染む」という点だった。流行に寄りすぎず、長く使われることを前提としたものづくり。その価値観は、ステージや現場での積み重ねを重視してきた彼の仕事観と重なる部分があるようにも見える。
本人が語る言葉は決して多くないが、会見での受け答えや具体的なエピソードからは、完成度や過程を大切にしている姿勢が感じ取れる。アンバサダー就任は、そうした点が評価された結果だと受け止めることができる。
ミラノでの体験がもたらした視点
2025年秋ごろ、トッズの招待で訪れたイタリア・ミラノ。渡辺はこの滞在について、「日本とは違う刺激を受けた」と振り返っている。会見では、ミラノ大聖堂前で撮影した写真や、レンタサイクルに乗るオフショットも紹介された。
この自転車写真は、同じSnow Manメンバーのラウールが撮影したもので、元記事ではSNS上で反響があったことにも触れられている。渡辺自身はこれまで公開を控えていたが、「こうした場なので」と語り、少し照れた様子で披露した。このやり取りからは、公式の場でも過度に構えすぎない柔らかさが伝わってくる。
「シンプルだけど美しい男でありたい」という言葉

愛用しているトッズのミニバッグについて、渡辺は「毎日のように使っている」「使えば使うほど、過ごした日々が形になる」と語った。これは製品の魅力を伝える言葉であると同時に、時間をかけて価値が深まるものへの考え方を示している。
また、ブランドの魅力を表現する流れで、「僕自身もシンプルだけど美しい男でありたい」と口にした。この発言は理想像として語られたものであり、現状を断定するものではない。だからこそ、アンバサダー就任はゴールではなく、その理想に近づくための新しい役割として位置づけられているように見える。
アイドルとしての軸は、今もステージにある
2026年の目標を問われた際、渡辺が挙げたのはドームツアーやライブ動員数だった。「肩書きがアイドルなので、ライブが一番楽しい時間」と語り、ファンと直接会える場を増やしたいという思いを明確にしている。
ラグジュアリーブランドのアンバサダーという新たな立場を得ても、活動の中心に据えているのはあくまでアイドルとしての現場だ。その姿勢は、外部の仕事が増えたからこそ、よりはっきりと浮かび上がっている。
日本人男性初のアンバサダー就任は、渡辺翔太にとって大きな節目である一方、これまでの積み重ねが評価された結果でもある。
トッズの上品さに見合う存在でありたいという言葉どおり、彼は今、自身の立ち位置を意識しながら次の段階へと進んでいる。その歩みは急激な変化ではなく、これまでの延長線上で静かに更新されているように映る。
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