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King & Prince「Waltz for Lily」徹底解説|17枚目シングルとの違いと進化を比較

King & Prince「Waltz for Lily」徹底解説|17枚目シングルとの違いと進化を比較

King & Princeの18枚目シングル「Waltz for Lily」が、2026年3月25日にリリースされる。
本作は、永瀬廉と吉川愛がダブル主演を務める映画『鬼の花嫁』(2026年3月27日公開)の主題歌として書き下ろされた楽曲だ。

まず押さえておきたいのは、「Waltz for Lily」がこれまでのシングルと明確に“設計思想”を変えている点である。特に、2025年8月6日発売の17枚目シングル『What We Got ~奇跡はきみと~ / I Know』と比較すると、その違いはより鮮明になる。

本記事では、「Waltz for Lily」を軸に、前作との違い、楽曲構造、MV演出、そしてグループとしての表現の変化を丁寧に整理していく。







「Waltz for Lily」とは?映画主題歌としての役割

King & Prince「Waltz for Lily」徹底解説|17枚目シングルとの違いと進化を比較

「Waltz for Lily」は、大切な人との出会いをはかなくもロマンチックに描いたラブソング。タイトルにある“Waltz(ワルツ)”が示す通り、三拍子特有の揺れを感じさせる構造が特徴だ。

三拍子は、一定のリズムでありながらも、感情の波を自然に生み出しやすい。恋の始まりや、触れた瞬間に消えてしまいそうな不安、言葉にならない想いを表現するのに適したリズムと言える。

さらに本作では、和のエッセンスを取り入れたサウンドアプローチが用いられている。和楽器そのものだけでなく、旋律の運びや余白の使い方によって、情景が浮かび上がるような設計になっている点が印象的だ。

映画『鬼の花嫁』は和の世界観を持つ作品であり、主題歌として物語の感情線に寄り添う構造になっていることがうかがえる。

MVが描く“儚さ”と身体表現

King & Prince「Waltz for Lily」徹底解説|17枚目シングルとの違いと進化を比較

公開されたミュージックビデオでは、「儚さ」や「繊細な感情」を大切にした世界観が打ち出されている。

振付はMONAと水村里奈が担当。総勢12名のダンサーとともに構築された構成で、単なるパフォーマンス映像ではなく、感情を身体で翻訳するような演出が特徴だ。

King & Prince「Waltz for Lily」徹底解説|17枚目シングルとの違いと進化を比較

17thシングルのダンスがリズムやエネルギーを前面に出した構成だったのに対し、「Waltz for Lily」は“間”と“揺れ”を活かす振付になっている。強く打ち出すのではなく、余韻で残す。ここに今回の作品性が集約されている。

17枚目シングルとの違いを比較

17枚目シングル『What We Got ~奇跡はきみと~ / I Know』はダブルAサイド構成だった。

「What We Got ~奇跡はきみと~」は明るく前向きなメッセージを持つ楽曲で、広がりのあるサウンドが印象的。一方の「I Know」はHIP HOPをベースにしたエレクトロなダンスナンバーで、ビート主導型の構造だった。

つまり17thは「外向き」「拡散型」「エネルギー重視」の設計だったと言える。

対して「Waltz for Lily」は、

  • 内向き
  • 情緒重視
  • 余白を活かす構造
  • 物語との融合

という方向性にシフトしている。同じラブソングでも、届け方がまったく違う。17thが“広く強く届く楽曲”なら、18thは“深く静かに残る楽曲”だ。

King & Princeの現在地が見える一曲

King & Prince「Waltz for Lily」徹底解説|17枚目シングルとの違いと進化を比較

今回のシングルで注目すべきは、「盛り上げる」だけでなく「沁み込ませる」表現を選択している点だ。

エネルギッシュなダンスナンバーを成立させる力はすでに証明している。そのうえで、ワルツという繊細なフォーマットに挑戦していることは、表現の幅が広がっている証でもある。

映画公開日(2026年3月27日)と連動する形でリリースされる点からも、楽曲単体ではなく、作品世界全体の一部として設計されていることが分かる。

「Waltz for Lily」は“浸透型”の進化

17枚目シングルが持っていた拡散力とは異なり、「Waltz for Lily」は感情に静かに寄り添う構造を持つ楽曲だ。

三拍子の揺れ、和のニュアンス、身体表現を活かしたMV演出。これらが組み合わさることで、単なるラブソングに留まらない奥行きが生まれている。

King & Princeは同じ勝ちパターンを繰り返していない。届ける先に合わせて楽曲の設計を変えている。その柔軟性こそが、今作の本質的な魅力と言えるだろう。

映画とともに体験することで、さらに意味を帯びる一曲。「Waltz for Lily」は、グループの現在地を静かに示す18枚目シングルである。

なぜ今、“儚さ”という表現が選ばれたのか

音楽シーン全体を見ると、近年は強いビートやインパクト重視の楽曲が主流になりやすい傾向がある。その中で、三拍子というクラシカルな構造を選んだこと自体が興味深い。

三拍子は、聴き手の身体感覚に自然な揺れを生む。リズムに乗るというより、感情が揺れる構造だ。派手さではなく、余韻で印象を残す設計と言える。

また、“和のエッセンス”は抽象的に語られがちだが、旋律や音の間合いを通して日本的な情緒を表現することは、映像作品との親和性が高い。映画の世界観に溶け込むための選択とも考えられる。

17thシングルがポジティブな拡散力を持っていたからこそ、その対極にある“静かな浸透”を提示できる。この振り幅があること自体が、グループとしての成熟を示している。

「Waltz for Lily」は派手に主張する楽曲ではない。しかし、聴き終えたあとに残る余韻は確かだ。

その余韻こそが、この楽曲最大の価値なのかもしれない。

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この記事を書いた編集者
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ポプバ編集部:Jiji(ジジ)

映画・ドラマ・アニメ・漫画・音楽といったエンタメジャンルを中心に、レビュー・考察・ランキング・まとめ記事などを幅広く執筆するライター/編集者。ジャンル横断的な知識と経験を活かし、トレンド性・読みやすさ・SEO適性を兼ね備えた構成力に定評があります。 特に、作品の魅力や制作者の意図を的確に言語化し、情報としても感情としても読者に届くコンテンツ作りに力を入れており、読後に“発見”や“納得”を残せる文章を目指しています。ポプバ運営の中核を担っており、コンテンツ企画・記事構成・SNS発信・収益導線まで一貫したメディア視点での執筆を担当。 読者が「この作品を観てみたい」「読んでよかった」と思えるような文章を、ジャンルを問わず丁寧に届けることを大切にしています。

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