なぜ今、秋元真夏が再び注目されているのか？
乃木坂46のキャプテンとしてグループを支え続けた秋元真夏。2023年2月に卒業してから約2年半、彼女はあえて派手な露出を控え、静かに「自分」と向き合ってきました。
そんな彼女が今、フォトブック『淡淡（あわあわ）』を通して、新たな一歩を踏み出しました。
この一冊には、アイドルとしての輝きだけではない、“個人としての秋元真夏”の素顔がぎゅっと詰まっています。写真はもちろん、書き下ろしエッセイやロケ日記まで収録されており、「見る」だけでなく「読んで感じる」フォトブックに仕上がっています。
では、この2年半、彼女は何を考え、どんな日々を過ごしていたのか？
そして、今、何を伝えようとしているのか？
その軌跡をたどりながら、秋元真夏という人間の“今”に迫っていきましょう。
乃木坂46を卒業してからの2年半──表舞台から少し距離を置いた理由
卒業後の秋元真夏は、一見すると「静か」な時間を選んでいたように見えます。バラエティ番組やメディア出演は少なく、SNSでもあまり多くを語らない。
しかし、彼女は「止まっていた」わけではありませんでした。
実はこの期間、彼女は自身と深く向き合い、“アイドルではない自分”を見つけようとしていたのです。
「自分のことをさらけ出すのが得意ではない私ですが、おそらく人生で初めて、自分で自分を取材するような気持ちで書きました。」
これは、今回のフォトブックに収録されたエッセイで語られている言葉。
自分の過去、生い立ち、家族のこと、そしてキャプテンとして駆け抜けた乃木坂の日々――。それらに正面から向き合うには、少しだけ時間が必要だったのです。
そして今、彼女はようやく言葉にできるようになった。「秋元真夏という人間」としての軌跡を、ゆっくりと、丁寧に語り始めています。
写真集『淡淡（あわあわ）』で見せた“新しい真夏”
今回のフォトブック『淡淡（あわあわ）』は、単なる「写真集」ではありません。
タイトルには、彼女自身の想いが込められています。
「一滴だとぼやけているようにも見える淡い水彩絵の具を、ぽたぽたと重ねていくうちに、なんとなく“好き”と思える色になっていったらいいな」
これは、自分自身の変化を受け入れ、少しずつ前に進んできた彼女の歩みそのもの。
撮影はなんと3シーズン・3地域にわたって行われました。それぞれの土地で、異なるテーマと彼女の表情が捉えられています。
●【夏｜石垣島・西表島】──“体験”で見せた笑顔と無防備さ
吹きガラス体験、カヌー、トレッキング、水牛車…離島ならではのアクティビティに挑戦
西表島の透明な海では水着姿も披露。自然体の笑顔と、30代に入ってなお磨きがかかる美しさが同居
●【秋｜郡上】──“お祭り”を楽しむ浴衣姿と無邪気な横顔
郡上踊りに浴衣で参加、鮎のつかみ取りや長良川鉄道の旅など、風情ある“和”の時間を満喫
柔らかい笑顔と懐かしさを感じさせる表情に、「素顔の真夏」がにじみ出る
●【冬｜秋田】──“郷土”に触れたあたたかな時間
きりたんぽ作り、秋田犬とのふれあい、スキーや雪の露天風呂まで──まさに“雪国満喫”
地元の人々との交流を楽しむ姿から、人懐っこさと飾らない優しさがあふれている
写真だけでなく、書き下ろしエッセイや直筆のロケ日記には、彼女の“素の声”が詰まっています。まるで一緒に旅をしているかのような感覚に浸れる、濃密な一冊です。
30代のスタートラインで語る“これから”の自分
彼女は、今30代という新たなステージに立っています。
かつては、乃木坂の中で最年長メンバーとして愛されながらも、「いじられキャラ」「母性的存在」としての役割を自然と背負っていた真夏さん。
しかし今は、“肩書きのない自分”で勝負していく時期に入っています。
「旅をしながらいろんなことに想いを馳せる時間を、これからも大切にしていきたい。」
その言葉には、「焦らず、自分のペースで進む」という覚悟がにじんでいます。
テレビやSNSの中心ではなくても、確実に“秋元真夏としての人生”を自分で舵取りしている。その姿勢こそが、多くのファンに支持され続ける理由なのかもしれません。
秋元真夏が語った“素の自分”──コメント全文から読み解く本音と未来
フォトブックの発表に際し、秋元さんが発表したコメントには、彼女らしい“素直な不安”と“静かな決意”が込められています。
「手に取ってくださるみなさんはどう感じるのだろうと、今とてもそわそわしていて…」
「人生で初めて、自分で自分を取材するような気持ちで書いた」
この等身大の感情表現は、飾らない本音を大切にする彼女の魅力そのもの。
“伝えたいけど、ちょっと怖い”――そんな気持ちを抱えながらも、勇気を持って作品を世に出す。その姿勢に、多くの共感が寄せられるのは当然のことです。
なぜ秋元真夏は“愛され続ける”のか？──その魅力を深掘りする
秋元真夏の魅力を一言で言い表すならば、それは「ギャップ」にある。
一見、柔らかくて穏やか。だけど内面には芯の強さがある。バラエティで見せる“いじられ力”と、ステージでの堂々としたパフォーマンスの落差。そして、何よりも彼女が常に「誰かのために」行動していることに、周囲は自然と惹かれていく。
キャプテン時代の彼女は、決して前に出過ぎず、メンバー一人ひとりをそっと支えていた。
そして今もまた、静かに“自分のペースで”、誰にも媚びることなく歩き始めている。
今回の写真集『淡淡』は、そんな彼女の本質を映し出す一冊です。
卒業してから時間が経っても、いや、だからこそ、今の秋元真夏を知ってほしい。
あの頃の彼女に惹かれたすべての人へ。
これからの秋元真夏にも、きっとあなたはまた心を奪われるはずです。
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