漫画 アオのハコ 131話 あらすじ
"大喜"は、友達の"千夏"たちの試合を見に興奮冷めやらぬ表情で会場に足を踏み入れた。試合は進行中で、"英明"はリードしていた。しかし、同席する"松岡"は複雑な表情で、彼にとっては"夢佳"を復帰させたことが逆にIHへの挑戦を難しくしてしまったとの思いがあった。
同じく試合当日、練習をサボった"兵藤"には"針生"が挨拶に訪れ、自らも対戦して欲しいと頼む。兵藤はかつて針生を大学に誘ったが、針生は自分の目標に向かって進む道を選び、拒絶した。だが、試合では兵藤は教え子である"大喜"に対し、自分の覚悟を見せつける。
試合では"夢佳"が猛攻を仕掛け、流れを作り出していた。大喜は松岡の言葉に心を揺さぶられつつも、焦りを感じる千夏との連携に悩む。しかし、仲間の"渚"がリバウンドでゴールを決め、千夏に自信を取り戻させる。
それでも、千夏の表情からは焦りが滲んでいた。夢佳は笑顔で試合を楽しむ千夏を見て、彼女が抱える複雑な気持ちはどうなっているのだろうか……。
このコート上で繰り広げられる個々のドラマが、次なる感動を約束している。彼らの物語はまだ終わらず、新たな展開が待ち受けている。
アオのハコ 132話ネタバレ
"夢の輝き、友情の絆!栄明VS彩昌、千夏の奮闘"
バスケットボールのインターハイ予選、熱狭な戦いが続く中、栄明中学校と彩昌中学校の試合が見応えたっぷりの接戦を繰り広げていた。
その中で、一つの物語が織りなされていた。それは、栄明中学校の千夏という少女の心の中に潜む物語だ。試合の合間に差し込まれる千夏の回想シーンが、物語に深みを加えていく。
千夏の小学校6年時の思い出。夢佳という仲間が千夏を栄明中学校のバスケットボール部に誘った瞬間。夢佳は高校受験をしなくてもいいと本音を漏らすものの、バスケ部でインターハイを目指そうと熱く語りかける。その言葉に誘われ、千夏は中学に進学し、バスケットボール部に入部することとなった。
しかし、運命は時折厳しい試練を投げかけるものだ。ある日、千夏の父親が転勤の話を持ち出し、千夏は突如として新たな環境に引き裂かれることになる。驚きと悲しみに包まれる中、千夏は目指してきたインターハイを諦めることができない心情に苦しむ。
夢佳もいなくなり、新たな仲間との絆を築きながらも、千夏は諦めきれない情熱を胸に秘めていた。継続的な努力と仲間たちとの信頼が、彼女を支えていた。
そして、今日の試合。千夏は夢佳との対戦を通じて、自らの心の葛藤に向き合いながら、どんな困難も乗り越える覚悟を決めていた。試合の中、スリーポイントの瞬間、千夏の視界に大喜の応援が差し込まれた。
千夏は冷静になり、毎朝繰り返してきたフォームを思い出し、スリーポイントシュートを放つ。そして、見事にゴールに沈めた瞬間、栄明中学校の応援団は歓喜に沸き立った。千夏の奮闘と友情の絆が、コート上で輝きを放っていた。