【はじまりに】涙と拍手で見送る、最後の“嵐”
その日、2025年5月6日。
突然の発表に、SNSは静寂と熱狂の入り混じった空気に包まれました。
「嵐、2026年5月をもって正式解散」──この言葉に、胸を締めつけられた人は数えきれないはずです。
けれどその一方で、「ついに彼らに会える」という希望に、心がふわっと温かくなった人もいたはず。
嬉しいのか、寂しいのか、自分でもわからない。
でも確かに言えるのは――私たちの心に、また嵐が吹き始めたということ。
嵐、ついに解散へ─5人そろって伝えた“最後の決断”
あの動画、覚えていますか?
2025年5月6日、嵐の公式ファンクラブとX(旧Twitter)に突然投稿された5人の姿。
静かだけど、誠実な言葉で語られた未来。
2026年春:最後の全国ツアー開催
2026年5月:正式解散
「ありがとうを直接伝えたくて」
その言葉に、涙が止まらなかったファンも多かったのではないでしょうか。
本当は2020年、休止前にきちんとお別れができるはずだった。
でも、コロナ禍でその願いは叶わなかった。
だからこそ、今回の発表は“やり残した約束”を果たすための一歩だったのです。
2026年春、奇跡の再会へ─ファンと嵐、最後の「ありがとう」
来年、2026年春。
全国各地のドームやアリーナが、再び嵐色に染まります。
それは、ただのツアーじゃない。
5人とファンが心を通わせる、最後の感謝の旅。
ステージに立つ大野くんの姿をもう一度見られる。
相葉くんの優しい笑顔、翔くんの真剣な表情、ニノの鋭いトーク、潤くんの熱い演出――
それが、現実になるのです。
そして、ファンクラブの運営側も真剣。
既存会員を優先してチケットを案内し、今後の入会受付を一時停止するという対応も発表されました。
「最後に本当に届けたい人の元へ」
そんな想いが詰まった仕組みに、また涙してしまいそうです。
嵐の5人、今どこに?─それぞれの道、そして未来
活動休止から5年。
嵐のメンバーたちは、静かに、でも確かに、それぞれの人生を歩んできました。
メンバー | 活動内容 | プライベート |
---|---|---|
大野智 | 表舞台から距離を置き、静かな暮らしを選択 | 非公開(44歳) |
櫻井翔 | 『News Zero』キャスター、ドラマやMCとして大活躍 | 結婚・子育て中 |
相葉雅紀 | バラエティや舞台で穏やかな存在感を発揮 | 結婚・パパに |
二宮和也 | YouTube登録者500万超え、俳優・歌手としても快進撃 | 2児の父 |
松本潤 | 俳優として多くの作品に出演、ライブ演出でも脚光 | プロデュース業に注力 |
5人は違う形で活躍しながらも、2024年には「株式会社嵐」を設立。
つまり、解散しても“終わり”じゃないんです。
また、いつか――そんな希望が見える未来なのです。
ファンの感情、あふれるSNS─「悲しい」「嬉しい」「ありがとう」
X(旧Twitter)やRedditには、さまざまな声があふれました。
「大野くんにもう一度会える、それだけで生きる理由ができた」
「5人そろった姿を見た瞬間、涙腺崩壊した」
「解散は悲しい。でも、ちゃんとお別れの準備をくれる嵐が大好き」
中には、「BiSHのように計画的な解散はありがたい」という声も。
突然の解散よりも、ファンの気持ちに寄り添った“告知型”の終わり方が支持されているのです。
“嵐ロス”が生む次世代の波─J-Popの転換点に
嵐が去ったあと、J-Popはどうなるのか?
すでにSnow ManやTravis Japanといった次世代グループが台頭していますが、嵐という存在の喪失は、単なる“アイドルの解散”ではありません。
彼らの“全世代を巻き込む国民的存在感”は、唯一無二。
その影響力の大きさに、Starto Entertainment(旧ジャニーズ)も新たな戦略を迫られることになるでしょう。
嵐という文化─音楽以上に、心に残したもの
忘れてはいけないのは、嵐が音楽やテレビを超えた「文化的存在」であったこと。
- 東日本大震災への支援活動
- 海外ファンとの架け橋
- J-Popを世界へ広げた先駆者
25年間で彼らが残した功績は、まさに“時代”そのもの。
解散しても、そのDNAは多くの人の中に生き続けるはずです。
「解散を告げる勇気」が変えた、ファンとの新しい関係
ここで少し立ち止まって考えたいのが、「なぜ今のアイドルは“解散を宣言する”のか?」という点です。
SMAPの突然の解散が世間を騒がせた2016年以降、BiSH、安室奈美恵、そして嵐と、事前にしっかりと解散を予告するスタイルが主流になりつつあります。
これには理由があります。
- ファンに心の準備をさせるため
- 最後の感謝を“直接伝える”ため
- メンバー自身も悔いなく旅立つため
つまり、アイドルとファンの関係が「消費と供給」ではなく、「共に歩む時間」へと変化しているのです。
嵐のやり方は、その最良の形だったのかもしれません。
【ラストメッセージ】嵐、ありがとう。そして、またいつか。
悲しい。でも嬉しい。
終わりだけど、次の始まりのようでもある。
嵐が2026年5月に正式解散するまで、あと1年。
私たちは、最後のツアーで「さようなら」を言いながら、「ありがとう」を心に刻むでしょう。
そしていつかまた、風が吹いたら――
その風の名前を、きっと私たちは「嵐」と呼ぶのです。