BE:FIRSTが主題歌を担当する映画『WIND BREAKER／ウィンドブレイカー』。
そのために書き下ろされた新曲「Stay Strong」は、グループにとってもファンにとっても重要な意味を持つ一曲となった。SKY-HIと音楽プロデューサーYaffleが初めてタッグを組み、メンバーのJUNONが作詞に加わったことで、これまでの活動では見えなかったBE:FIRSTの“今”の表現力が鮮明に浮かび上がっている。
JUNONが言葉に込めた視点
映画に出演するJUNONは、自らが演じる役柄や主人公・桜の心情を意識しながら作詞に挑んだ。
「勝ちか負けだけが正義なんじゃない」「守るものを見失うな」といったフレーズには、物語のテーマと彼自身の実感が重なる。
俳優として物語に関わり、アーティストとして楽曲に言葉を与える──二重の関わり方は彼にとって初めての経験であり、BE:FIRSTにとっても大きな一歩だ。
プロデューサー陣が見たBE:FIRST
SKY-HIは「Stay Strong」について、“勝ち負けだけでは測れない正義”を表現したと語り、自身の背筋を正すきっかけになったとコメント。
一方、Yaffleは「ヤンキー＝ロック音楽」という発想を再解釈し、BE:FIRSTが時代を切り開く存在であることを意識して楽曲を構築したと明かしている。エクスペリメンタルなサウンドの奥に、彼らのまっすぐな歌声が重なり、映画の熱量と共鳴するように仕上がっている。
グループとしての現在地
デビューから4年目を迎えるBE:FIRSTは、10月29日にベストアルバム『BE:ST』をリリース予定だ。「Stay Strong」も収録される同作は、これまでの軌跡を総括すると同時に、新しい挑戦を示す作品となる。
ライブパフォーマンスや音源制作において進化を続ける彼らは、個々の活動とグループとしての表現を行き来しながら、その存在感をさらに拡張している。
BE:FIRSTの“今”が映し出すもの
今回の主題歌プロジェクトは、BE:FIRSTが単なるパフォーマンスグループにとどまらないことを改めて示した。
メンバー自身が言葉を紡ぎ、外部プロデューサーとの化学反応を経て作品に還元する姿は、音楽シーンにおける「自立した表現者」としての立ち位置を強く印象づける。
JUNONの作詞参加は、個人の成長とグループの進化が交差する象徴的な出来事だといえるだろう。
BE:FIRSTが切り開く“次のステージ”
映画『WIND BREAKER／ウィンドブレイカー』とのコラボレーションは、BE:FIRSTにとって“表現の拡張”を意味している。アイドルやアーティストという枠を越え、映像や物語と連動することで、グループの音楽がより広い層に届く契機となる。
また、Yaffleが語った「時代を切り開く存在としてのBE:FIRST」という視点は、まさに今の彼らを象徴する。ベストアルバム『BE:ST』が過去を整理し、次の挑戦に向けて走り出す起点となるのは間違いない。ファンにとっても、彼らの“今”を体感し、次に進む姿を目撃する貴重なタイミングになるだろう。
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