ドラマ『ブルーモーメント』5話あらすじ
SDM警察班に新たな挑戦者現る!
警察官・沢渡満(橋本じゅん)が、園部灯(本田翼)の生きている最後の姿を目撃したと晴原柑九朗(山下智久)に告げる場面から物語は始まります。「自分と妻は灯の行動によって人生を狂わされた」という謎めいた言葉も残し、緊迫感が一気に高まります。
そんな沢渡が、総務大臣・立花藍(真矢ミキ)の推薦でSDM警察班の統括責任者に就任。彼は自分がSDMの問題を炙り出し、組織を内部から崩壊させる「スパイ」であることを隠すことなく公言します!新たなリーダーの登場に、チームのメンバーたちは困惑と疑念を抱きます。
一方、晴原は巨大な雹が2時間以内に降るという兆候を捉え、SDMが迅速に出動。現場に到着すると、防災危機管理課の畑中大輔に事情を聞きます。驚いたことに、市民には危険性が全く伝わっておらず、初動のミスを沢渡が指摘します。残された時間はわずか、避難誘導と市民の行動予測を的確に無線で指示する沢渡に、メンバーは驚きを隠せません。
しかし、要避難エリアに住む妊婦・矢崎里沙(木﨑ゆりあ)が雹に当たり重傷を負うという緊急事態が発生。さらに、降り注いだ雹の影響で地域一帯が濃霧に包まれ、その中で車両誘導中だった畑中が事故に遭い、命の危険にさらされます。
二人ともすぐに病院での処置が必要な状況で、沢渡は晴原に「両方救おうとするのではなく、一人を確実に助けることを優先すべきだ」と伝えます。緊迫する場面で、晴原はどのような決断を下すのでしょうか…!
ドラマ『ブルーモーメント』5話 視聴率
視聴率:6.1%
ドラマ『ブルーモーメント』5話ネタバレ
立花藍の夫、沢渡満の告白
総務大臣・立花藍(真矢ミキ)の夫である警察官の沢渡満(橋本じゅん)が、突如として晴原柑九朗(山下智久)に近づき、驚きの一言を発した。「園部灯(本田翼)さんの生きている最後の姿を見たのは私ですよ」。その瞬間、晴原の心に深い謎が生まれた。
沢渡は、灯についての詳細を語り始めた。彼は、灯が公民館に留まるよう指示したにもかかわらず、彼女がさらに危険な場所へと向かった理由を疑問視していた。この謎に対する答えは、晴原もまだ見つけていなかった。
「自分と妻は灯の行動によって人生を狂わされた」という沢渡の言葉は、さらに謎を深めた。
沢渡はスパイだったのか?
さらに驚くべきことに、沢渡は立花の推薦でSDM警察班統括責任者に任命されていた。彼は、SDMの問題を炙り出し、組織自体を潰す「スパイ」であると公言したのだ。これに対し、雲田は「スパイって自分で言います?」と鋭く突っ込んだ。
沢渡は、SDMの大きな問題についてすでに把握しており、それを「空気」と表現した。彼は、晴原が持つ「少年漫画のヒーローのような命を救う空気」が、メンバーに大きな影響を与えていると指摘した。沢渡は、SDMの空気が「至極正しい。だからこそ危険」と語る。
初動ミスが招く危機
そんな中、晴原は茨城県平岡市に巨大な雹が2時間以内に降る兆候を捉え、霞が関の本部に連絡を入れた。SDMが出動することに決定した。
晴原たちが現場の市役所に到着すると、防災危機管理課の畑中大輔はのんきに農作物の心配をしていた。晴原は、「人命に関わる問題だ!あと40分で市民の命が危険にさらされる!」と事態の深刻さを強調した。
沢渡は、SDMが予測できているにもかかわらず、市民に危険性が伝わっていないことを「初動ミス」と指摘した。のんきな職員たちに対して、晴原は「俺の話、聞いてんのか? あなたたちは何もわかってない。市民を守る気があるんですか」ときつい口調で叱責した。
雲田は、中国語で「正しいけど間違ってる」とつぶやいた。それに対し、沢渡は「モヤモヤしたことはメモしておけばいつか言語化できる」とアドバイスした。
的確な指示を出す沢渡
防災無線の他に各家庭にどうやって連絡するのかが問題となった。福岡に出張中の上野(平岩紙)から、保険会社の『雹災アラート』システムが使えるとの連絡がSDM本部に入った。
晴原はそのシステムを使って分析を進め、残り30分という限られた時間で効率的な誘導が求められる状況に直面した。そこで、沢渡が無線で的確な避難誘導と市民の行動予測を指示した。彼は、農作物を大事にする地域だからこそギリギリまで守ろうとする空気があると指摘し、ダブルチェックの必要性を訴えた。沢渡の経験豊富な判断が光った瞬間だった。
妊婦の要救助者
要避難エリアには在宅避難者もいた。優吾は「防災無線がないエリアなのにどうして?」と疑問を抱いたが、後に畑中が現場で声掛けしていたことが判明した。
いよいよ雹が降り始め、雷鳴が響く中で市街地は大混乱に陥った。晴原は現場に向かおうとしたが、沢渡は「全体を見失う」と留まるよう助言した。しかし晴原は、「現場に行かないとわからない。わずかな兆候も見逃したくない」と決意を固めた。
選べないものを選ぼうとしてはいけない
市役所にいる雲田が、SDM車両に無線で「濃霧の中で車両誘導中だった畑中が事故に遭い危険な状態」と報告した。畑中はこの町のために役に立とうと行動していたが、それが命を危険にさらす結果となってしまった。
晴原と沢渡は、それぞれの要救助者を病院に運ぶために最適なルートを解析しつつ、畑中の救助手段を探っていた。園部大臣は「現場に決断させる組織は正しいのか」と問うたが、彼女は「私は決断しない決断をしている」と宣言した。
沢渡の決断と行動
園部大臣は自分の責任で、立花大臣を介して総務省経由で防犯カメラや交通カメラ、カーナビの位置情報をリアルタイムで収集し、晴原の解析と合わせることを許可した。
沢渡は、「SDMは未熟な組織だが嫌いにはなれない」と独特な言葉で称賛し、畑中の救助に向かった。雲田も同行し、2人とも救おうと全力を尽くした。
無事に妊婦を救助
病院に到着した晴原は、妊婦の矢崎里沙(木﨑ゆりあ)とお腹の中の子供が無事であることを確認した。
雲田は晴原に「口が悪すぎです」と指摘し、非常時こそ相手の気持ちに寄り添った言葉を選ぶべきだと諭した。この言葉は晴原に深く響いた。
晴原は、「これからも力を貸してください」と頼み、沢渡は「これからも全力で否定します」と笑顔で応じた。こうして、SDMには強力な仲間が加わったのだった。
5話の結末
5年前、立花大臣の秘書が豪雨災害で命を落としたことが明らかになった。立花はその時の救助を依頼したが、沢渡は「離れられない」と断った。これにより、夫婦の間には深い溝が生まれた。
園部大臣は、立花がSDMに希望を抱いていること、沢渡がSDMで一歩踏み出すきっかけになることを指摘した。立花は、園部灯の行動が解明されない限り怒りは消えないと告げた。
その後、沢渡は立花大臣に離婚届を出した直後に、新たな婚姻届を手渡し、「新しい空気でやり直そう」と提案した。そして、5年前の件での新事実を伝えた。
沢渡は晴原にその事実を伝えた。避難先の公民館にいたのは合計14名で、そのうち9名が死亡し、5名が生存していた。遺族のほとんどが月命日に合同慰霊碑に献花していたが、それを避けるように前日に来る人物がいたという。
晴原が合同慰霊碑を訪れると、そこにはSDMメンバーのひかる(仁村紗和)の姿があった。