ドラマ『ブルーモーメント』7話あらすじ
衝撃の告白と迫り来る災害
「私が奪った、あなたのかけがえのない人の命を―」。突然の告白に、晴原柑九朗(山下智久)は動揺を隠せません。この衝撃的な言葉を放ったのは上野香澄(平岩紙)。一体、何が起こったのでしょうか?
悲劇の過去が今を襲う
5年前、関東南部豪雨の夜、上野香澄は園部灯(本田翼)と一緒に行動していました。灯の指示に従った人々は皆助かったという事実。しかし、その無線を聞いていた園部優吾(水上恒司)と汐見早霧(夏帆)は、灯が命の危険を冒してその場を離れた理由を上野に問い詰めます。その答えは未だ闇の中。そんな緊迫した状況下、指揮車両に突然のアラートが鳴り響きます!
新たな災害が迫る!
海上竜巻が発生し、気象観測船と漁船が接触事故を起こしました。さらに、観測船は多量の水蒸気を観測中。この情報を受けた晴原は、「その水蒸気が線状降水帯を生みだし、東海地方で集中豪雨が起きる」と予測します。園部肇一(舘ひろし)が『国際防災会議』で不在の中、現場の指揮はSDMメンバーに委ねられました。
船内の闘いと命の救助
指揮を執る晴原は、危険が迫る船内で混乱する要救助者を勇気づけ、遠隔での解析を進めます。一方、集中豪雨の危機が迫る中、園部の代わりに立花藍(真矢ミキ)が指揮を執ることに。各メンバーの悩みや思いが交錯する中、SDMは総力を挙げてこの難局に立ち向かいます!
ドラマ『ブルーモーメント』7話 視聴率
視聴率:6.3%
ドラマ『ブルーモーメント』7話ネタバレ
5年前の豪雨の記憶
5年前の大規模豪雨災害は、SDMメンバーの上野にとっても、彼らのリーダーであった灯にとっても忘れられない出来事でした。今回、その真相がついに明らかになります。
「私が奪った。あなたのかけがえのない人の命を。灯の命を・・・」上野は、SDM車両に戻った晴原たちに語り始めました。
当時、上野と灯は共に避難誘導を行っていました。灯は多くの人々に二階以上へ避難するよう呼びかけ、その指示に従った人々は無事に助かりました。しかし、その場を離れた後、情報が錯綜し、疑心暗鬼になった人々の中には避難が遅れた者もいました。
「灯は悪くない。最後の最後まで誰よりも強く優しく、目の前の命に全力で向き合っていた」上野の言葉に、無線で聞いていた優吾は核心を突く質問をしました。「なぜ灯が危険を冒してでもその場を離れたのか?」
「あのとき灯は・・・」と上野が言いかけたとき、晴原が「それ以上は今じゃなくていいです」と止めました。
「記憶の中で灯に会えたような気がすると、園部灯は最後まで園部灯だった。知れて良かった」と晴原が言うと、上野は「私を許しちゃいけない」と続けました。
実は、灯の行動が問題視され、週刊誌で報道されそうになったとき、それを止めたのは上野でした。知り合いを通じて報道を握りつぶしてもらったのです。理由は、灯の死に注目が集まるのを避けたかったから。
さらに上野は、灯がその場を離れようとしたとき、危険だと分かっていながら手を放してしまった自分を責めていました。この事を、SDMが正式運用になったときに全て話そうと決めていたのです。
「SDMはもう大丈夫」と判断した上野は、今回を機にSDMから離れる決意を皆に告げました。
新たな災害の発生
上野の告白が終わるや否や、突如SDM車両にアラートが鳴り響きました。新たな災害が発生したのです。紀伊半島沖で、気象観測船と漁船が海上竜巻に巻き込まれて接触事故が発生。漁船は沈没し、乗組員は気象観測船に避難していました。しかし、気象観測船も損傷し、竜巻を避けながら救助する必要がありました。
さらに、気象観測船は現地で多量の水蒸気を観測していました。晴原はその情報をもとに、東海地方に線状降水帯が発生する可能性が高いと判断します。それは5年前と同等の集中豪雨。
「この大規模災害を、必ず俺たちが食い止める!」晴原は決意を新たに、気象観測船を救助するために動き出しました。
気象観測船の救助作戦
晴原は船長の保科と無線で連絡を取り、比較的風や波が穏やかな場所に誘導していきました。しかし、船内で火災が発生し、緊急事態に。さらに、破損した部分から浸水し、このままでは沈んでしまう危機に直面します。
「皆さんの大切な人を心に思い浮かべてください。我々SDMは皆さんを救うことを諦めない。一緒に戦いましょう」と晴原は船員たちを落ち着かせ、救命艇を準備させました。
無事に救命艇に乗り移った船員たちは、巡視船に助けられました。保科船長からは、水蒸気観測データも無事だという連絡が入りました。
線状降水帯の発生予測
晴原は急ぎ観測データを解析し、岐阜県笠山市付近で線状降水帯が発生する可能性が極めて高いことを突き止めました。現地に到着した優吾と汐見は、警戒準備を進めていました。
しかし、土砂災害のリスクが高まり、避難が遅れた住民の救助が急務となります。汐見はクラッシュシンドロームの危険があるけが人を処置し、何とか救い出すことに成功しました。
最後の戦い
晴原は、上野にSDMに残って欲しいと頼みました。「上野さんも苦しんできた。もう自分を許してあげてください。上野さんはかけがえのない仲間。灯もそう言うはずです」と語りかけました。
上野は涙を流しながらも、決意を新たにSDMのジャンパーを羽織り、動き出しました。現地で土石流が発生し、巨大なコアストーンが進路を変えて落ちてきたとき、上野は晴原を押し倒して助けました。
しかし、上野の頭上には大きな石が落下してきて・・・