アップダウンを繰り返した2024年、仮想通貨はどこへ向かう?注目の1年を総ざらい!
2024年の仮想通貨市場は、前年の低迷から徐々に回復の兆しを見せ、ビットコインやイーサリアムなどの主要通貨を筆頭に多くの注目プロジェクトが再び脚光を浴びた年となりました。
とりわけ、半減期を控えたビットコインの価格動向、米国におけるETF承認、そして日本国内での税制議論の活発化など、大きな話題が次々と飛び出しました。一方で、ハッキング被害や海外取引所の破綻といった影も存在し、依然として市場には慎重さが求められる局面も多かったのです。
本記事では、そんな2024年の仮想通貨市場に起きた主要トピックを月ごとに振り返りつつ、2025年へ向けた動向を予測していきます。投資家・開発者・初心者すべての視点から見ておくべき重要な出来事をまとめました。
年間ハイライト:2024年の主な出来事
✅ 1月〜3月:価格は堅調に回復、ETFに期待高まる
米国での現物型ビットコインETFが正式に承認され、資金流入が加速
イーサリアムは「Dencun」アップグレードのテスト段階に入り、L2エコシステムが活発に
日本では税制見直しの機運が高まり、特に法人におけるトークン評価ルールが議論の的に
✅ 4月〜6月:半減期を控え、ビットコインが一時800万円台へ
半減期を2025年に控え、ビットコインが年初来最高値を更新
memeコインブームが再来、$PEPEや$BONKなどがトレンド入り
ステーブルコインに対する新たな国際ガイドラインが策定
✅ 7月〜9月:DePIN・AI銘柄が台頭、新たな潮流へ
分散型物理インフラ(DePIN)プロジェクトが相次いでローンチ
AIとブロックチェーンを掛け合わせたプロジェクトが注目され、投資先として浮上
日本国内では、国税庁がNFTやステーキング報酬の課税明確化を発表
✅ 10月〜12月:SECの新たな規制方針と、DeFiへの圧力
米SECがDeFiに対する監視体制を強化、KYC義務化の議論も
仮想通貨関連企業のIPOが相次ぎ、Coinbaseに続く新興取引所がナスダックに上場
多くのプロジェクトが「リアルアセットとの統合」を強化し、RWA市場が拡大傾向
2024年の市場で学んだこと
2024年は、仮想通貨の本質的な価値が再定義される年でした。価格の上昇に加え、技術的進展と実需の接続が強化され、単なる「投機資産」から「実用インフラ」への転換が始まりました。
例えば、DePINやRWA(実世界資産)など、ブロックチェーンがリアル社会とつながるケースが急増。これにより「仮想通貨を保有しているだけ」ではなく、「実際に使う」ニーズが生まれたのです。
一方で、規制の強化も大きなキーワードでした。とりわけDeFiやNFT、ステーブルコインなど、新たな領域に対して各国が法整備を進める姿勢を見せたことで、2025年以降は「規制適応型のプロジェクト」が生き残るといえるでしょう。
ボラティリティは依然として高いですが、2024年の教訓は「一攫千金」ではなく「持続的成長」が成功への鍵であることを私たちに教えてくれました。
今後の展望:2025年に向けて注目すべき3つのポイント
ビットコインの半減期(2025年前半)
過去の傾向からも価格上昇が見込まれるが、過度な期待には要注意日本における税制改正の行方
個人投資家にとって有利な制度変更があるかどうかがカギDePIN・RWA・AI×ブロックチェーンの進化
2024年に芽吹いたトレンドが、実用レベルで花開くかが注目される
まとめ
2024年の仮想通貨市場は、「リカバリー」と「変革」が同時に進んだ年でした。価格は上がり、市場には再び活気が戻りましたが、それだけでなく、技術・法整備・実用性という観点でも大きな進化が見られました。
2025年に向けては、単なる価格の追跡ではなく、「なぜその技術が必要なのか」「社会にどう貢献するのか」という視点がますます重要になっていくでしょう。