2024年、アニメファンの心を熱く揺さぶっている『ダンまち』第5期と『Re:ゼロ』第3期。ともに原作での重要エピソードが描かれる今期は、物語の根幹に迫る壮大な展開が続き、主要キャラクターたちが運命の転機に挑んでいます。
『ダンまち』では女神フレイヤの執念がベルに迫り、『Re:ゼロ』ではスバルが因縁の魔女教と再び対峙。今回は、それぞれの物語がもつ意義を原作から紐解きつつ、激戦の見どころを深掘りします!
『ダンまち』第5期:フレイヤとベルの関係が動き出す「豊穣の女神篇」
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(通称『ダンまち』)は、大森藤ノによるライトノベルを原作とした異世界アクション物語。
第5期となる「豊穣の女神篇」では、物語開始当初からベルに強い興味を抱いてきた女神フレイヤが、ついに動き出します。これまでベルを優しく見守り、時には影から支えていたフレイヤがついに自らの【ファミリア】を総動員し、ベルを手中に収めようと決断。彼女の計画は、オラリオで最強を誇る【フレイヤ・ファミリア】の実力者たちを巻き込んで展開されます。
特に第5話「侵略」では、フレイヤの猛攻に対してベルの所属する【ヘスティア・ファミリア】が危機に晒され、ついにヘスティアも彼を手放さざるを得ない状況に追い込まれます。ベルにとって仲間と信じてきた女神が自分を守れない現実は大きな打撃。フレイヤが今まで一歩引いていた分、ベルを奪取するという行動には意外性と緊張感があり、アニメ視聴者に強い衝撃を与えました。
シル・フローヴァの正体:ベルへの愛とフレイヤの執着が交差する瞬間
ベルが通う酒場「豊穣の女主人」の店員シル・フローヴァも、この物語の重要なキーパーソン。
彼女はベルがダンジョンで傷を負って帰るたび、手作りのお弁当や守りの首飾りを渡すなど、さりげない支えを続けてきました。しかし、シルの正体が明かされると、彼女がベルに寄せた特別な思いと、フレイヤがベルを執拗に求める理由が複雑に絡み合っていることがわかります。
シルの正体が示されるシーンは、原作16巻やアニメ第5期の第4話「神と娘」で描かれ、フレイヤの策略がベルに迫る緊張感が一気に高まります。このエピソードは、ベルを支え続けるシルとフレイヤがどう交差し、彼女たちの運命がベルとどのように繋がるのかを問いかけます。そして、シリーズの後半で描かれるフレイヤとベルの壮絶な闘いの幕開けでもあるのです。
『Re:ゼロ』第3期:スバルと魔女教の因縁が再燃する「水門都市プリステラ編」
一方、長月達平原作の『Re:ゼロから始める異世界生活』(略して『Re:ゼロ』)第3期は、シリーズ最大級の敵対勢力である「魔女教」との直接対決が再び描かれる注目のエピソードが展開されています。
舞台は水門都市プリステラ。王選候補者たちが集い、交流と駆け引きを進める中、突如として魔女教の大罪司教が現れ、都市全体が混乱の渦に巻き込まれます。
魔女教には、「暴食」や「色欲」を担当する大罪司教が存在し、それぞれが強烈な異能力を持っています。特に「暴食」の大罪司教は、スバルの仲間であり、彼を支え続けたメイドのレムを昏睡状態に追い込み、記憶と存在を奪った張本人。レムはファンにとっても愛される存在であるため、彼女を取り戻すためのスバルの戦いには特別な意味が込められています。
スバルと魔女教:異世界で繰り返される試練と成長
『Re:ゼロ』におけるスバルの戦いは、彼が現実世界から異世界に飛ばされ、「死に戻り」という過酷な能力を通じて成長していく物語です。この死に戻りの原因とされるのが、魔女教が崇拝する「嫉妬の魔女」サテラ。スバルは、自らの意思で世界を救おうと奮闘する一方、サテラや魔女教との関わりが深まるたびに苦しみと葛藤に直面します。今回の第3期では、原作での重要な16巻から20巻にわたる壮絶な戦いが描かれるため、ファンの期待も高まっています。
また、「暴食」の大罪司教との戦いだけでなく、スバルの仲間である王選候補クルシュ・カルステンも「色欲」の大罪司教との戦いでさらなる苦難に遭遇。彼女が失った記憶や仲間の行方、そして彼女と共に戦うスバルの覚悟と成長が、今回の物語の大きな見どころとなります。
シリーズの今後:ベルとスバルが迎える運命の行方
『ダンまち』のベル・クラネル、『Re:ゼロ』のナツキ・スバルともに、これまで数々の試練と成長を経験してきましたが、それぞれが今期で迎える試練は格別なものです。両作品とも、主要キャラクターの過去や因縁が深く絡み合い、今後の展開を左右するターニングポイントが訪れます。
『ダンまち』では、2025年1月にアイズと【ロキ・ファミリア】を中心に描かれる外伝『ソード・オラトリア』最新巻の刊行も控えており、アイズとベルの関係性にも再び注目が集まるでしょう。また、12月15日発売予定の『ダンまち』20巻では、シリーズの核心へと迫る展開が予告されています。ベルとフレイヤの対決の行方や、物語全体のクライマックスに近づく新たな要素が示されることに期待がかかります。
『Re:ゼロ』についても、スバルと魔女教の決着がどのように描かれるかは、今後のストーリーを大きく左右します。スバルがサテラや魔女教との関わりをどう解決し、エミリアとの関係を深めながらも異世界で成長していく過程は、ファンにとって感動と衝撃の連続です。
ベルとフレイヤ、スバルと魔女教──それぞれの物語が織りなす宿命的な闘いが、いよいよクライマックスへと突入します。両作品の今後の展開から目が離せません!アニメと原作が織り成す壮大な物語をぜひ堪能してください。