ドラクエ新作「スマッシュグロウ」とは?【基本情報まとめ】
2025年9月17日、スクウェア・エニックスはスマートフォン向け新作ゲーム
『ドラゴンクエスト スマッシュグロウ』のティザーPVを公開しました。
本作は、ドラクエシリーズとしては珍しい「ローグライトRPG」というジャンルに挑戦した意欲作とのこと。
公式に発表されている概要は以下の通りです。
配信時期・ジャンル・対応機種など
- タイトル名:ドラゴンクエスト スマッシュグロウ
- ジャンル:ローグライトアクションRPG
- 対応機種:iOS/Android(スマートフォン向け)
- 配信予定:2026年
- 基本プレイ:無料(アイテム課金型)
- βテスト:2025年10月14日〜21日(募集人数3万人)
開発・スタッフ陣の布陣は?
- 企画・制作:スクウェア・エニックス
- 開発:KLabGames
- ゼネラルディレクター:堀井雄二
- キャラクターデザイン:鳥山明
- 音楽:すぎやまこういち
一見すると、歴代の“黄金スタッフ”が名を連ねた盤石の体制。しかし、その割には、PVを見たファンの反応はやや冷ややかでした。
PVから読み取れるゲーム性とコンセプト
「直感操作」「群れ斬り」「スキル選択」=既視感あり?
PVでは、プレイヤーキャラが大量のモンスターをなぎ倒す様子や、スキルを選んで成長していくローグライト的な展開が描かれていました。
ただ、それらの演出はすでに他タイトルで散々見た光景でもあります。
群がる敵を吹き飛ばす → 『アーチャー伝説』
スキル選択と成長 → 『ダダサバイバー』
派手な必殺技 → 多くのスマホARPGの定番演出
つまり、「またこのタイプか…」という印象が拭えないのです。
どこに“ドラクエらしさ”があるのか?
タイトルには堂々と「ドラゴンクエスト」の名前が付いていますが、PV内で確認できた“ドラクエ要素”は以下の程度:
スライムやモンスターが一部登場
BGMにすぎやまこういち氏の楽曲が流れる
UIや文字フォントがドラクエっぽい
世界観・キャラクター・セリフなど、「心に残るRPG」としてのドラクエらしさはほとんど見受けられませんでした。
ファンから感じる“不安の声”の正体
発表と同時にSNS上でもさまざまな声が飛び交いましたが、特に目立ったのは以下のような意見です。
キャラの魅力不足に不満の声
ドラクエといえば、勇者・仲間・宿命といったストーリードリブンなキャラ造形が魅力の一つ。しかし本作では、それがまったく見えない。
「どのキャラにも感情移入できそうにない」
「ただのアバターって感じで個性ゼロ」
という声が多く、ドラクエらしさの一角が失われている印象を与えています。
「ドラクエ」の名に頼りすぎていないか?
ゲームジャンルが変わる
コンセプトが新しい
世界観が大きく異なる
そうした“新しい挑戦”はもちろん歓迎されるべきもの。ただ、今回はその上に「ドラクエ」の名前を載せてしまったことで、かえって期待値が高まり、「え、これでドラクエ?」という反動が起きているようにも見えます。
実際、SNSにはこんな声も──
「もう“ドラクエ”の冠、外してほしい…」
「ブランドだけ使ってる感じがする」
ブランドが足かせになる、というジレンマに本作は直面しているのかもしれません。
今後に期待できる要素はあるのか?
厳しい声が多い一方で、可能性を感じる部分がゼロというわけではありません。
ローグライト×爽快感の可能性
「スマッシュグロウ」は、直感操作でザコ敵を一掃する爽快感がウリとのこと。
テンポの良さや手軽さがユーザーに刺されば、カジュアル層に広く受け入れられる可能性もあります。
また、ローグライトならではの“毎回変わる展開”がうまく作られていれば、中毒性の高いゲームプレイに化ける可能性も十分。
開発陣の本気が見えるかがカギ
堀井雄二氏がゼネラルディレクターとして名を連ねていることは、ファンにとって安心材料の一つ。ただ、現時点で“本気度”はPVからは伝わってきませんでした。
今後のβテストや正式版の発表で、「ドラクエとしての魅力をどこに込めるのか」が明確になれば、評価は一転するかもしれません。
まとめ|これは「ドラクエ」であるべきか?それとも…
「ドラゴンクエスト スマッシュグロウ」は、ドラクエの新作であるにもかかわらず、その“らしさ”が見えてこないことで不安の声が高まっています。
キャラに感情移入できない
ゲーム性がありふれている
名前負けしているように感じる
…と、筆者自身もPVを見て正直、期待は薄めです。
とはいえ、これはあくまで現時点での個人的な感想です。
今後の追加情報やβテストで評価が変わる可能性もあります。
皆さんはどう感じましたか?
「これ、面白そう!」と感じた方の声もぜひ聞いてみたいところです。
スマホ向けドラクエ作品の系譜と評価の傾向
ドラクエシリーズは、これまでもスマートフォン向けに多数のスピンオフ作品を展開してきました。
タイトル名 | 配信年 | ジャンル | 評価傾向 |
---|---|---|---|
ドラクエウォーク | 2019年 | 位置情報RPG | 国内で大ヒット、継続中 |
ドラクエけしケシ! | 2021年 | パズルゲーム | 一部ユーザーに支持、現在はやや勢い低下 |
ドラクエタクト | 2020年 | タクティカルRPG | 重課金傾向が問題視されつつも根強い人気 |
過去の例を見ると、最初のPV段階では評価が割れやすいが、正式リリース後に評価が上がるパターンも存在します。
「スマッシュグロウ」も、ローグライト×ドラクエという未知の組み合わせに挑戦する以上、真価が問われるのは正式リリース後。
今はまだ、「判断を保留しておく」のが正解なのかもしれません。