DeFi復活の狼煙?TVLがついに過去最高に!
2025年4月、仮想通貨業界に久々の朗報が舞い込みました。
イーサリアム上のDeFi(分散型金融)におけるTVL(Total Value Locked:預かり資産総額)が過去最高値を更新したのです!
2022〜23年にかけて一時は「オワコン」とさえ言われたDeFi領域ですが、今再び、静かなブームが起こりつつあるのをご存じでしょうか?
DeFiってそもそも何がすごいの?
まず復習すると、DeFiは「中央管理者を持たない金融サービス」です。
銀行や証券会社のような仲介を排除し、スマートコントラクトで自動的に資産の貸し借り、スワップ、利息獲得などができるのが特徴です。
2020年の「DeFiサマー」をきっかけに注目されたこの領域ですが、2024年までは「詐欺多すぎ」「使いづらい」など、課題も山積みでした。
なぜ今、TVLが爆増しているの?
ではなぜ、2025年の今になってTVLが過去最高を更新したのでしょうか?
主な要因は以下の3つです。
1. セクター特化型のDeFiが増えた
2025年のDeFiは一味違います。
「不動産ローン向け」「音楽配信向け」「ゲーム専用」など、用途が明確な“ニッチDeFi”が急増。
特定のユーザー層に特化することで、以前よりも高い利便性と信頼を獲得しています。
2. イーサリアムのL2環境が成熟
Optimism、Arbitrum、zkSyncなどのレイヤー2(L2)ソリューションが浸透し、手数料が劇的に低下。
かつては1回の取引で数千円かかっていたガス代が、今や数円〜数十円で済むようになりました。
3. ステーブルコインの流動性改善
USDC、DAI、EURCなどの安定通貨が健全に流通し、スワップやレンディングの安定性が向上。
これにより、TVLへの資金流入が加速しました。
TVL上位の注目DeFiプロジェクト(2025年4月時点)
順位 | プロジェクト名 | 特徴 |
---|---|---|
1位 | Aethos | ゲーム特化のレンディング&NFT担保型ローン |
2位 | RealChain | 不動産トークン専用のDeFiプラットフォーム |
3位 | Symphonic | 音楽収益を担保にしたDeFi型収益分配サービス |
4位 | YieldGuard | AIによる自動ヘッジ+ステーキングプロトコル |
5位 | ZephyrSwap | クロスチェーン対応のDEX、L2特化型 |
イーサリアムの強さは「柔軟性」にあり
このように、DeFiのTVL増加は単に「流行が戻った」というだけではなく、
イーサリアムというプラットフォームの柔軟性と、開発者コミュニティの強さの証明とも言えるのです。
L2が整い、NFTやRWA(実世界資産)との連携も進む2025年、
イーサリアムは「Web3の根幹」としてのポジションを、より強固なものにしつつあります。
まとめ:DeFiは「次のフェーズ」へ進化している
2025年春、DeFiはかつてのブームではなく、本質的な価値提供による成長フェーズに入りました。
大事なのは、投機よりも実用性。
ユーザーの課題を解決する「本当に使えるDeFi」が、これからの主役になるでしょう。
イーサリアムのTVLは、その先駆けとして世界に示されたのです。