©︎ドラマ『フェルマーの料理』第1話

ドラマ『フェルマーの料理』第1話 あらすじ

​北田岳（高橋文哉）は、名門のヴェルス学園に通う数学の天才少年であった。彼の夢は、将来数学者としての道を歩むことであり、その情熱は誰よりも燃え盛っていた。しかし、ある日、数学オリンピック選考会で圧倒的な実力を持つライバルたちの存在に直面したことで、彼の心には暗雲が立ち込めた。彼は自分が本当に偉大な数学者になることができるのか疑念に駆られるのだ。

​初めての挫折に苛まれる中、岳は学食のバイトで日々を過ごしていた。彼の心は虚ろになり、何もかもが希望のないものに見えた。しかし、運命は彼に微笑んだ。岳は学食で料理を作ることに喜びを感じており、その腕前には自信を持っていた。ある日、彼が何気なく作ったナポリタンに、料理界のカリスマ・朝倉海（志尊 淳）が感銘を受ける。

​朝倉海は、自身が経営する二つ星レストラン「K」でヴェルス学園の理事長・西門景勝（及川光博）がパーティーを開くことになり、その打ち合わせに来ていたのだった。彼は岳の調理に驚嘆し、自身もまたナポリタンを振る舞った。その瞬間、数学と料理が交響するような魔法の瞬間が訪れた。

​しかしながら、幸福なひとときも束の間、同級生の魚見亜由（白石聖）からの連絡が岳の世界を揺るがす。彼女は「退学命令が出ている」と告げ、岳はその理由を知る。特待生である岳が数学オリンピックを辞退し、名門校の名を汚したことに、理事長が激怒したのだ。

​岳は退学を拒否し、特に父である北田勲（宇梶剛士）の期待に応えるためにも、学園での将来を模索し始める。そこへ、朝倉海が驚きの提案を持ちかける。彼は岳に「言われたとおりにすれば、お前の状況を変えてやる」と告げるのだった。

ドラマ『フェルマーの料理』第1話の視聴率

視聴率：5.5 ％

ドラマ『フェルマーの料理』第1話 ネタバレ

2024年。レストラン『Ｋ』

未来の回想

その厨房には、熱い情熱を持つ料理人たちが集まっていた。北田岳（高橋文哉）は、今日も一流の料理を作り上げようと奮闘していた。しかし、同僚たち、寧々（宮澤エマ）、麗子（井頭愛海）、アネット（八木アリサ）、蘭菜（小芝風花）がどこに行ってしまったのか、分からない状況に直面する。

蘭菜は、メイン料理『フェメドポワソン』を作り直すように言われた蘭菜は反発する。しかし、岳は「どうして見えないんだよ」と皿を突きつけ、彼女に料理の真剣さを伝える。しかしその姿には孤独な雰囲気、影を落としていた。

現在 2023年

物語は、数学に秀でた少年、北田岳（高橋文哉）の成長物語として始まります。彼は名門ヴェルス学園の生徒であり、数学オリンピックへの出場を夢見ていました。しかし、広瀬一太郎（細田佳央太）や武蔵神楽（久保田紗友）といった優れたライバルとの差を痛感し、最後の合宿では数学オリンピックへの代表選考から辞退することを決意します。

その後のある日、岳は学園の食堂でアルバイトをしていました。その際、彼の隣で同級生の魚見亜由（白石聖）と一緒にナポリタンを作っていると、謎めいた男、朝倉海（志尊淳）が姿を現しました。海は岳の料理の腕前に感銘を受け、同じ料理を作って欲しいと懇願します。

海は岳の料理に感動し、「何度？」と問いかけます。岳が「45度です」と答えると、海は嬉しそうに微笑み、その場を去っていきました。その後、岳は学園の理事長・西門景勝（及川光博）から呼び出され、数学コンテストで結果を出すように指示されます。

しかし、岳は自信を失っており、数学コンテストへの参加を断ります。理事長・西門は岳の決断に怒り、数学の才能を買って支援してきたことを裏切りだと非難します。それを受け、西門は他の教師に手続きを進めるように命じました。

再び食堂で出会った海と岳は、岳の将来について話し合います。海は岳に感謝の意を示し、何か作らせて欲しいと提案します。彼はレストラン「K」のオーナーシェフであり、岳の料理の才能に興味を持っていました。岳は学生寮の部屋で海が料理を作る間に、父・勲（宇梶剛士）に電話をかけます。

勲は妻を早くに亡くし、一人で岳を育ててきました。岳が数学者になる夢を応援していましたが、岳の進む道は変わり始めていました。海が作ったナポリタンを食べた岳は、その美味しさに感動し、ナポリタンから数式が湧き出てくるのを見ます。

しかし、海は岳の作った方が美味しかったと言い、岳の工夫を評価しますが、意味が分からない岳は困惑します。数学を捨てて料理の道を選ぶことを決意した岳は、西門のもとに行き、自分が退学になっていることを知らされます。

西門は岳に、これまでの援助金450万円を返済するように求めます。しかし、岳は困惑し、海に助けを求めます。海は岳に「どうして数学を捨てた？」と問いかけます。

岳は「フェルマーになれないと分かったから」と答えます。ピエール・ド・フェルマーは17世紀の数学者であり、彼の最終定理は300年以上もの間誰も証明することができなかった謎の問題でした。岳は自分がどこにでもいる数学が好きなだけの人間だったと気づきます。

海は岳の数学の才能は料理を作るためにあると断言し、料理人になるように告げます。自分と岳が組めば最高峰の料理に到達できると言う海でしたが、岳はなかなか信じられません。

岳は東大に行くと言い残して去りますが、休日に亜由に誘われ、海の店「K」に連れて行かれます。海は岳にレストラン「K」で料理をするように頼みます。この日は貸し切りであり、西門が各界の有力者たちを招いていました。

乾杯後、海を呼んで最年少ミシュラン一つ星のシェフだと紹介した西門。そして、メイン料理に全員が感動するだろうと告げ、自分の言う通りになった暁にはシェフを称えると約束してほしいと西門たちに促す海。