🎧 黒胡桃×第4世代RPドライバー Fostexの本気が詰まった進化形リスニングモデル
Fostexが放つ新たな傑作「T60RPmk2」は、単なるマイナーチェンジではありません。
フルモデルチェンジに近い形で、第4世代RPドライバーの革新技術と、黒胡桃無垢材ハウジングの上質な響きを融合。従来の「T60RP」ファンはもちろん、リスニング派のヘッドホン選びに迷っていたオーディオ中・上級者にも響く“次世代リファレンスモデル”です。
🔍 T60RPmk2の特徴を総ざらい
項目 | 内容 |
---|---|
ドライバーユニット | 第4世代 RP(平面振動板) |
ハウジング | 黒胡桃(ブラックウォルナット)無垢材 |
タイプ | セミオープン |
再生周波数帯域 | 10Hz〜40kHz |
インピーダンス | 28Ω |
感度 | 96dB/mW |
最大入力 | 3000mW |
重量 | 約360g(ケーブル除く) |
ケーブル | 2極3.5mm×2(Yケーブル式)・バランス対応可 |
🧠 音の進化を実感できるポイント3つ

©︎Fostex T60RPmk2
① 解像度の飛躍と音の輪郭のシャープさ
第4世代ドライバーは、磁気回路とコイルパターンが刷新されたことで立ち上がり/立ち下がりが非常に俊敏。一音一音が粒立っており、特にジャズやアコースティックなどの細やかな演奏表現がリアルに響きます。
② 木材ハウジングが生む“響きの余韻”
黒胡桃のハウジングは、単なる見た目の高級感だけでなく、温かくて自然な音の伸びをもたらします。とくに中低域にほんのりとした“木のぬくもり”を感じさせてくれるのは、金属製や樹脂製には出せない味わい。
③ 開放感のある音場と正確な定位
セミオープン構造+左右独立のYケーブル接続により、横方向の広がり感が自然で、定位が非常に正確。ボーカルの位置、楽器の配置が立体的に伝わってきます。
🎤 実際に使ってみたリアルな感想
筆者も数日間、T60RPmk2を様々なジャンルでリスニングしてみました。特に驚かされたのは、低域の深みと輪郭の両立です。ブーミーにならず、沈み込みながらもタイトな質感。高域も刺さるようなピークは無く、全体的にナチュラルな聴き心地です。
また、装着感も非常に優秀。低反発のイヤーパッドは、側圧が自然に分散され、2〜3時間の連続使用でも疲れを感じませんでした。
🌐 他ユーザーのレビューから見る実力
いくつかの音響系ブログやレビューサイト、Amazon、SNS上での声を総合すると、以下のような意見が多く見受けられました:
「音の密度が高く、どの帯域も情報量が多い」
「木製ハウジングがインテリアにもなって気分が上がる」
「開放型に近い抜け感と密閉型の芯のある音を両立している」
「リケーブルで音の変化が分かりやすく、カスタムしがいがある」
一方で、「少し重く感じる」「密閉型のような遮音性を期待しすぎるとギャップがある」といった意見もありました。
⚖️ 同価格帯ヘッドホンとの比較:T60RPmk2の立ち位置は?
モデル名 | T60RPmk2 | Sennheiser HD660S2 | HiFiMAN Sundara |
---|---|---|---|
価格帯(参考) | 約64,000円 | 約73,000円 | 約59,000円 |
ドライバー形式 | 平面振動板(RP) | ダイナミック | 平面磁界型 |
音の特徴 | ナチュラル/広がり/解像度 | 音の滑らかさ/温かみ | 抜群の解像度/冷静な分析型 |
装着感・構造 | セミオープン・Yケーブル | 開放型・片出し | 開放型・軽量設計 |
デザイン・質感 | 木製ハウジング・高級感 | シンプル・プロ志向 | ミニマル・軽快 |
→ T60RPmk2は「音楽を味わう」「空間を感じる」方向性の音づくり。
HD660S2のような滑らかさ、Sundaraのような硬質な分析性とは異なり、“音楽との距離を縮める体験型”モデルとして独自の魅力を放っています。
✅ まとめ:T60RPmk2は“耳で触れる音の芸術品”
T60RPmk2は、単に音が良いヘッドホンではなく、音楽を五感で楽しませてくれる「プロダクト」として完成された逸品です。
設計思想、素材選び、音響調整、そのすべてにFostexの哲学が感じられます。
ナチュラルで温かい音
圧倒的な音場と解像感
見ても、触れても、聴いても満足できる美しさ
この価格帯でこの音、この質感――「リスニング用ヘッドホンの到達点」と言っても過言ではありません。
✏️ 音楽制作者にも選ばれる理由とは?
Ovallのメンバー(Shingo Suzuki、mabanua、関口シンゴ)もこのT60RPmk2を体験し、音質・デザイン・装着感の三拍子が揃った“制作とリスニングの中間点”と評価しています。
特にmabanua氏が語った「椅子で言えばリクライニングと肘置きがついたような快適さ」という表現は、まさにT60RPmk2の立ち位置を象徴する言葉ではないでしょうか。