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マリオカートが再び頂点へ。2025年12月ゲーム市場を数字で読み解く|Switch2は370万台到達

年末商戦の結果が、その年のゲーム市場を象徴する。

ファミ通が公開した2025年12月の国内家庭用ゲーム売上データからは、「定番タイトルの底力」と「次世代ハードの安定成長」という、非常に読み取りやすい構図が浮かび上がった。

集計期間は2025年12月1日~12月28日。パッケージ版ソフトのみを対象とした今回のランキングは、数字そのもの以上に、市場の成熟度を示す内容となっている。







ソフトランキング|主役はやはりマリオカート

3ヵ月ぶりに首位へ返り咲いた『マリオカート ワールド

12月期の首位は、6月5日発売の『マリオカート ワールド』(Switch 2)。月間販売本数は約41.7万本を記録し、9月期以来となる首位に返り咲いた。

年末需要を強く押し上げたのは、本体同梱版の存在だ。家族層やライトユーザーにとって「迷わず選べる一本」として機能し、クリスマス・年末年始の購買行動と高い親和性を示した。なお、この同梱版は2025年末で生産終了が予定されており、2026年以降の販売動向が注目される。

Pokémon LEGENDS Z-A』は2機種展開が奏功

2位と3位には『Pokémon LEGENDS Z-A』がSwitch版/Switch 2版の2機種でランクイン。月間販売本数は合算で約40.9万本と、首位に迫る規模となった。

世代をまたいだ同時展開により、買い替え前後のユーザーを取りこぼさなかった点は、今後のマルチ世代戦略を考えるうえで示唆的だ。

ファミリー向けタイトルが上位を占める年末らしい顔ぶれ

4位には『カービィのエアライダー』、5位には『桃太郎電鉄2 ~あなたの町も きっとある~ 東日本編+西日本編 Nintendo Switch 2 Edition』がランクイン。

複数人プレイを前提としたタイトルが上位を占め、「みんなで遊ぶ年末」という需要が、今年も数字としてはっきり表れた。

2025年12月 ソフト売上ランキング

  • 1位:マリオカート ワールド(Switch 2)

  • 2位:Pokémon LEGENDS Z-A(Switch)

  • 3位:Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition

  • 4位:カービィのエアライダー(Switch 2)

  • 5位:桃太郎電鉄2 東日本編+西日本編(Switch 2)







ハード市場|Switch2は年末商戦で再加速

ハード市場で最も注目すべき数字は、Nintendo Switch 2の販売動向だ。12月単月の販売台数は81.6万台。発売初月(6月期)の118.8万台に次ぐ高水準となり、累計販売台数は約370万台を突破した。

初代Nintendo Switch(Lite・有機EL含む)も15万台超を販売しており、新旧モデルが並走する状態が続いている点も特徴的だ。

メーカー別動向|任天堂タイトルが市場を牽引

メーカー別のソフト販売本数では、任天堂が112.1万本でトップ。続いてポケモン、KONAMIが並ぶ。ハード・ソフトの両面で任天堂関連タイトルが強く、市場の軸が明確な月だったと言える。







Switch2は「派手さより安定」を選んだハード

Switch2の普及ペースを振り返ると、急激な失速や過度な需要先食いは見られない。発売初月に100万台超を記録し、その後はいったん落ち着き、年末に再び80万台規模へ回復するという推移は、長期運用を前提とした健全な成長曲線だ。

その背景にあるのが、誰にでも説明不要な定番IPの配置である。『マリオカート』『ポケモン』『カービィ』といったタイトルは、購入理由を言語化する必要がなく、家族内での意思決定コストが低い。年末商戦で強さを発揮するのは、必然とも言える。

さらに、旧Switchとの完全断絶を避けたソフト展開も見逃せない。買い替えを急がせず、ユーザー自身のタイミングに委ねたことで、結果的に年末需要と噛み合った。

2026年以降の焦点は、「定番の次」をどれだけ継続的に投入できるかだ。2025年12月の数字は、Switch2が一過性ではなく、腰を据えて使われるプラットフォームとして順調に立ち上がっていることを、静かに証明している。