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【レビュー】映画『蛇の道』の感想・評価・口コミ・評判

【2024年6月14日公開,113分】

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INTRODUCTION(イントロダクション)

1998年に公開された日本映画の名作が、フランスを舞台に新たな命を吹き込まれ、セルフリメイクとして帰ってきた。日仏共同製作という壮大なスケールで描かれる本作は、『クリーピー 偽りの隣人』でその異色の才能を発揮した黒沢清監督が再びメガホンを握り、脚本も手がけている。全編フランスロケで撮影され、フランス語によるオリジナルの演出が施された本作は、原作を尊重しつつも、全く新しい映画体験を提供することに成功している。

物語の中心に立つのは、他人の復讐に協力する精神科医、新島小夜子である。この複雑で魅力的なキャラクターを演じるのは、『ホリック xxxHOLiC』でその独特の存在感を見せた柴咲コウ。柴咲は、フランスという異国の地で、言語の壁を越えながらも、精神科医としてのプロフェッショナルな冷静さと、復讐に手を貸すことへの葛藤を見事に演じ切っている。その内なる葛藤と繊細な感情表現は、観る者に強烈な印象を与える。

小夜子と対峙する復讐に燃える男、アルベール・バシュレには、『レ・ミゼラブル』でその圧倒的な演技力を見せつけたダミアン・ボナールがキャスティングされている。ボナールの演じるアルベールは、過去の傷から来る深い復讐心を抱えながらも、その背後にある複雑な感情と人間味を丁寧に表現している。彼の演技は、単なる復讐者としての顔だけではなく、人間の弱さと強さを浮き彫りにすることで、物語に一層の深みを与えている。

本作は、単なるリメイクにとどまらず、フランスの豊かな文化と歴史を背景に、原作が持つテーマと物語の普遍性を新しい形で再解釈している。フランス語による台詞回しや、フランス特有の風景が織り成す映像美は、観る者を映画の世界へと引き込み、黒沢監督ならではの緊張感とサスペンスを味わうことができる。

この日仏共同製作のセルフリメイク作品は、国境を越えた映画作りの可能性を示し、映画というメディアが持つ普遍的な力を改めて実感させてくれる。柴咲コウとダミアン・ボナールという国際的なキャストが織り成す濃密なドラマと、黒沢清の緻密な演出が光る本作は、原作ファンのみならず、新たな観客層にも深い感動をもたらすことだろう。

 

【監督・脚本】黒沢清

【キャスト】

新島小夜子 柴咲コウ
アルベール・バシュレ ダミアン・ボナール
ティボー・ラヴァル マチュー・アマルリック
ピ エール・ゲラン グレゴワール・コラン
吉村 西島秀俊
  ヴィマーラ・ポンス
  スリマヌ・ダジ
宗一郎 青木崇高

 

作品情報

あらすじ<STORY>

8歳の娘を何者かに殺害された父親のアルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)は、娘を殺した犯人を突き止めて復讐(ふくしゅう)を果たすことを望み、それを支えにして生きていた。精神科医の新島小夜子(柴咲コウ)と偶然出会い、彼女の協力を得たアルベールは、ある財団の関係者ら二人を拉致するが、やがてある真相が明らかになる。

映画『蛇の道』公式サイト

映画『蛇の道』を観た人の感想・評価・口コミ・評判

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@takeman75 Follow
』鑑賞。
オリジナル版に備わっていた不謹慎なユーモアはほぼオミットされ、
異国
地でよりソリッドな「骨格」を剥き出しにした、黒沢清映画に再構築された印象。
正直言ってオリジナル版
方が遥かにヤバくて怖いが、
クライマックス
フレンチノワールっぽい銃撃戦など、これはこれでありかと。
@slyrebelcat Follow
黒沢清「
柴咲コウ
目力がこの映画全てような気がします。
ような目だ」と言われる通り柴咲コウです。
すべて彼女
上で踊らされているような不気味さ。
ラスト
セリフ解釈をどう取るかで印象もかわります。
西島秀俊は柴咲コウに操られたのか、とかも。

「蛇の道」哀川翔と香川照之が主演の同題の映画のリメイクですが、随分雰囲気は違います。
哀川翔の方はもっと摩訶不思議で、今作は分かりやすくはなったと思いますが、救いのなさは同じでした。
続編(姉妹編?)で蜘蛛の瞳というのもありましたが、これも不気味な映画でした。

@na_tyawa Follow

黒沢清
禍々しい映画まさかのセルフリメイク。
柴咲コウにより
感は上がっているが、異常事態感はやはりオリジナルか。
フランスでデカいツチノコ捕まえたみたいな寝袋引っ張り
おかしさ、
ちょっとバケット買ってくるわみたいな感じ
柴咲コウママチャリ移動もジワジワ来る。
@MovieFun2024fd Follow
自身の過去作をフランスでセルフリメイクした。 9割以上フランス語の台詞。
そんな中で柴咲コウのフランス語が完璧だった。
殺された娘の復讐に取り憑かれたアルベールと、彼に協力する心療内科医のサヨコ。
浮かび上がる人身売買、臓器売買。
ミナール財団の闇さえアルベールの嘘ではないかと疑ってしまう。
娘の復讐の果てにあるものは? 誰かが嘘をついていて真実と嘘がの境界が曖昧になっていく。
サヨコに操られていたのは誰だ? 監禁系ミステリーだが、全年齢指定なのでグロ描写はない。
香川照之と哀川翔主演のオリジナル版観てないから結末は知らん。
予告編で不気味な雰囲気を漂わせて重要人物かと思われた
西島秀俊の出番はあれだけ。
繰り返されるサヨコの「娘はこの場所で殺された」
サヨコの眼から光が消えた瞬間、背筋がゾクッとした。
@kaz1970119 Follow
『蛇の道』鑑賞。
これはめっちゃ凄い! 本気の黒沢清を見せられたって感じでした👍
柴咲コウさんの目の光のなさが実に怖い!
そして終盤までなぜこういう行為をしてるかわからない作り方があまりにも絶妙過ぎで緊張感が全く弛まない。
そしてあのラスト! もうね、完璧すぎる… 是非ご覧あれ!
@huwie_sick Follow
「蛇の道」
黒沢清監督によるセルフリメイク。面白かったー!
久しぶりにスクリーンで黒沢清作品を観たけど、あの終始不穏な感じ、やっぱたまんねぇ。
笑える箇所もあったし、黒沢成分を作品からしっかりと補給でき、満足!!
@tachiuwo_ Follow
黒沢清 監督の映画『蛇の道』観てきた。
ことわざ「蛇の道は蛇」は、同じ仲間がやったことなら、
他人にはわからなくてもその仲間たちにはすぐに分かる…という意味。
なるほど、タイトルも効いてる。おもしろかったー!
@onobujubilee Follow
蛇の道 』観賞。
ダミアン・ポナールの苦悩や狂気に駆られる表現が胸を締め付ける一方で、
柴咲コウの淡々と目的を成そうとする落ち着きさが恐怖を生み出す。
娘を殺した犯人に復讐するため、
遠回りをしているかに見えた展開が実はムダではなかったと理解するラスト。
柴咲コウが恐ろしい。

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最新みんなのレビュー

良質なLive映画で良質なドキュメンタリー

2024年12月18日

BE:FIRSTのことをそんなに知らなくても、ガチガチのBESTYでも楽しめる映画。BE:FIRSTはとにかくLiveが素晴らしいので、BE:FIRSTが少し気になっている方にも、登竜門としてぜひ見て欲しい。

かか

やっぱりBE:FIRSTはLIVE!!

2024年12月17日

BE:FIRSTのLIVEに行ったことある人もない人も、誰が観ても楽しめる作品!BE:FIRST最高のLIVEが映画館の大きなスクリーンと音響で楽しめるなんて、もう行かない理由がない

るんちゃん

臨場感

2024年12月17日

とにかく臨場感に迫力たっぷりで、実際にコンサートに行っているようでした。

ビーファースト含め回りで支えるスタッフやSKY-HIさん皆さんの並々ならぬ思いや一体感が感じれ、益々応援したいし、ずっと見守っていきたいと更に思わされるLIVE映画でした。

湘南

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