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Hey! Say! JUMP 有岡大貴 × 新アルバム「S say」“バウンド尻&ギャルピース”で魅せた“懐かしポップ”の革命

有岡大貴 × 新アルバム「S say」“バウンド尻&ギャルピース”で魅せた“懐かしポップ”の革命

Hey! Say! JUMPが2025年11月26日にリリースする最新アルバム「S say」。

その中心に立つのが、有岡大貴。今作では“アルバム総指揮”として制作に深く関わり、リード曲「メロリ」のミュージックビデオ企画まで自ら考案した。有岡のクリエイティブが前面に出たこのプロジェクトは、グループ19年目の節目にふさわしい“挑戦と遊び”に満ちている。

この記事では、有岡大貴という人物に焦点を当てながら、「S say」「メロリ」MVの魅力を深掘りしつつ、彼がいまどんな表現領域へ踏み出しているのかを読み解いていく。







■有岡大貴という人:俳優・バラエティ・そして“企画する人”へ

1991年生まれ。Hey! Say! JUMPのメンバーとして活動する一方、ドラマ・映画でも実績を重ね、映画「シン・ウルトラマン」では新人俳優賞を受賞。俳優としての経験が積み重なることで、表現に対する目線の解像度がさらに上がっている印象だ。

有岡大貴 × 新アルバム「S say」“バウンド尻&ギャルピース”で魅せた“懐かしポップ”の革命

ここ数年で特に際立ってきたのが、“企画者としての有岡大貴”という側面である。

番組での立ち回りや、メンバーの魅力を引き出すアイデア提案など、もともと彼が持っていた柔軟な発想力が、音楽制作の現場でも活かされ始めた。その流れが「S say」で大きく花開いたと言える。

アルバム「S say」──有岡が総指揮として提案した“連続するエッセイ”という構造

有岡大貴 × 新アルバム「S say」“バウンド尻&ギャルピース”で魅せた“懐かしポップ”の革命

今作「S say」は、グループの歩みを“エッセイの連続”として描いていくような構成が特徴だ。

19年目を迎えるグループが、これまでとこれからを丁寧につないでいく作品であり、重厚すぎず、かといって軽さにも寄りすぎない絶妙なバランスで設計されている。

有岡が総指揮を務めたことで、アルバム全体に“世界観を通して聴かせる”意識が強く働いている。

彼が前に出るというよりは、メンバーそれぞれが主役になれるよう、楽曲や構成の流れを滑らかに整えている印象だ。

メンバー全員が平成生まれであることから、アルバムの端々にはどこか懐かしい空気感が漂う。だがそれは過去に戻るという意味ではなく、「平成を通り抜けてきた自分たちが、今どんな音を鳴らすか」を提示するようなニュアンスだ。







 「メロリ」MV──青春と懐かしさを包んだ“可愛い仕掛け”

リード曲「メロリ」。

おしゃれなサウンドの中に、少し重さを帯びた恋心が潜む“ポイズン&ポップ”という独特のテイストで、多くのリスナーの耳を掴んでいる。

この曲のMV企画を考案したのが有岡大貴だ。

● 懐かしさの“質感”まで設計した映像

MVには、ガラケー・写ルンです・チェキなど、平成の空気を思い出させる撮影ツールが登場する。画面に映るざらりとしたノイズや色味までが意図的で、青春時代の“写真フォルダ”を覗き込むような雰囲気が漂う。

● 振付の遊び心

振付には思わず真似したくなる可愛らしい動きが多数。

特に“ギャルピースをしながらお尻をバウンドさせる”動きや、口元で「メ」を作るポーズは、楽曲のポップさを際立たせるアクセントになっている。

● ロケーションに宿る“学生時代の1日”

カラオケ、ゲームセンター、ボウリング、プリクラ。

どれも学生時代の放課後を思わせる場所ばかりで、「一日中遊び尽くす」メンバーの姿がそのまま青春映画のワンシーンのようだ。

企画考案者である有岡の「懐かしくて、ちょっと照れくさい青春の空気をMVに閉じ込めたい」という意図が、自然体な映像として形になった印象が強い。

 “クリエイティブに関わるアイドル”としての有岡大貴

「メロリ」の企画立案、そして「S say」での総指揮。

この2つは、有岡大貴が“表現をつくる側”として本格的に存在感を高め始めた象徴的な出来事でもある。

俳優としての経験が増えることで、画の見せ方や物語の作り方に対する感覚が磨かれたのだろう。

その視点が、グループ活動の中でも有機的に活かされている。

ただし、有岡が突出して前に出るのではなく、メンバー全体が自然体で輝くように場を整える姿勢が一貫しているのも印象的だ。

そのバランス感覚こそ、彼がグループから強く信頼されている理由のひとつかもしれない。

視聴者が楽しめる「メロリ」3つの見どころ

真似したくなる振付
ギャルピースや“口元メポーズ”など、シェアしやすく、可愛いが詰まっている。

映像に散らばる“懐かしアイテム”
アナログ機材で撮ったシーンは、目を凝らすほど味わいが深い。

アルバム「S say」と合わせて見ると分かる世界観
「メロリ」は“軽やかさの中にエモが潜む”曲。アルバム全体を聴くと、その位置づけがより鮮明に感じられる。







 有岡大貴とHey! Say! JUMPの“次の表現”

「S say」は、グループが歩んだ19年の中でも大きな節目になりそうだ。

これまで以上に“世界観づくり”に重きが置かれた作品であり、有岡の総指揮参加はその象徴のひとつ。

今後、ライブ演出や映像作品においても、メンバーのクリエイティブ参加がより活発になる可能性が高い。

その流れの中心に、有岡がいるのは間違いないだろう。

「懐かしさ」が今、音楽コンテンツで求められる理由

2020年代に入り、音楽や映像の世界では“懐かしさ”をまとった作品が増えている。

アナログ写真の質感、ガラケー風エフェクト、プリクラ文化の再燃。これらは単なるブームではなく、“デジタル全盛の時代だからこそ、手触りのある記憶を求める気持ち”が背景にあると考えられる。

Hey! Say! JUMPは全員が平成生まれ。

子ども〜思春期の記憶として刻まれている文化がそのまま映像の説得力につながるため、「メロリ」のMVは“自分たちの原風景を少しだけ借りている”ような自然さがある。

さらに興味深いのは、“懐かしさ”に頼り切るのではなく、令和的なテンポ感・編集・ポップさで再構築している点だ。

結果として、過去を振り返りすぎず、今の空気の中で心地よく見られる映像に仕上がっている。

これは、現在の音楽消費が「音楽だけでなく世界観ごと楽しむ」という方向へ進んでいることの象徴でもある。

有岡大貴が総指揮に入り、MV企画を担ったことで、その“世界観の連続性”がより明確になったのだろう。

「S say」は、そうした流れの中にある作品だ。

過去〜現在をつなぎながら、未来のJUMP像を描くための“現在地のエッセイ”として機能している。

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