ドラマ 国内ドラマ

『光る君へ』衝撃の幕切れ!松下洸平の演技が映し出す周明の20年の軌跡

『光る君へ』衝撃の幕切れ!松下洸平の演技が映し出す周明の20年の軌跡

©︎『光る君へ』

NHK大河ドラマ『光る君へ』第46回「刀伊の入寇」が放送され、観る者の心を揺さぶる展開が描かれました。

今回の物語では、吉高由里子演じる主人公・まひろが大宰府を訪れる中、松下洸平が演じる周明との再会が大きな転機となります。しかしその再会は、20年という長い年月を超えた切ない想いと、衝撃の結末へと繋がっていきました。

松下洸平が表現した周明の心の変遷、そして運命に翻弄された彼の姿は、多くの視聴者に強い印象を残しました。この記事では、ドラマの流れを振り返りながら、周明というキャラクターの背景や物語全体における彼の役割、そして松下洸平の演技がどのように作品を彩ったのかを深掘りします。

20年の時を超えた再会がもたらしたもの

物語の序盤、まひろはかつての夫が務めていた大宰府を訪問。ここで再会したのが周明でした。

周明は、越前での別れ以来20年もの時を経ていましたが、その視線や佇まいから、まひろへの深い想いが感じられます。しかし、過去にまひろの命を狙ったという罪悪感が、彼の心に重くのしかかっていることも明らかでした。

「俺のこと、恨んでないのか?」という周明の問いかけに対し、まひろが「もう20年もの年月が流れたのよ」と答えるシーン。この短いやり取りには、二人がそれぞれの苦しみを抱えながらも、時間によって癒された部分と消えない後悔が絡み合っているのが伝わってきます。

松下洸平が演じる周明の姿勢には、この20年間ずっとまひろを想い続けていたのではないかと感じさせる切なさが漂っていました。「すまなかった」という彼の一言には、謝罪だけではなく、まひろへの想いと後悔が詰まっています。その重厚な演技が、周明というキャラクターに深みを与えていました。

心の距離と切なさの演技が光る松下洸平

『光る君へ』衝撃の幕切れ!松下洸平の演技が映し出す周明の20年の軌跡

©︎『光る君へ』

周明が初登場したのは第21回。その頃は寡黙で感情を表に出さない謎めいた人物として描かれていました。

しかし、回を追うごとに、まひろとの交流を通じて彼の内面が徐々に表れ、彼がまひろに心惹かれている様子が見て取れるようになりました。

第46回ではさらに、越前での出来事を経て、彼の感情が一層露わになっていきます。まひろと共に政庁を見学するシーンでは、彼女の聡明さに微笑む姿や、道長の出家を聞いて彼女が動揺する瞬間に見せた心配そうな表情など、周明の優しさや繊細な感情が細やかに描かれていました。松下洸平は、こうした細かな感情の機微を見事に演じ切り、キャラクターの心情をリアルに伝えました。

また、月を見上げる場面では、まひろをただ静かに見守る姿勢が印象的でした。この距離感こそが、まひろを愛しながらも過去の罪から近づきすぎることを避ける周明の葛藤を象徴しているように思えます。

衝撃の幕切れが語る運命の過酷さ

しかし、平穏なひとときは長くは続きません。

まひろと周明が松浦へ向かう道中、刀伊の襲撃に遭遇します。この緊迫した場面で、周明はまひろに「必ず大宰府に戻ってきてくれ」と告げ、そこで話したいことがあると語ります。視聴者の間では、これは「共に生きたい」という彼の最終的な告白だったのではないか、と推測されています。

しかし、その願いが叶うことはありませんでした。助けが来たと思った矢先、周明の胸を矢が貫きます。彼がまひろの手を取るも、それが最後の触れ合いとなり、一度繋がった手が静かに離れていくシーンは、あまりにも残酷で心に残るものでした。

松下洸平の演技が素晴らしいのは、20年間の想いを込めた彼の視線や言葉が、この最期の瞬間に至るまで一貫している点です。彼の演じる周明の姿から、命の限りまひろを守ろうとしたその覚悟が伝わり、別れの痛みが一層深く胸に刻まれます。

次回「哀しくとも」への期待

第47回「哀しくとも」の予告では、まひろが涙を流すシーンが映し出されました。

大切な人を失った彼女がどのように立ち直っていくのか。そして、周明が残した言葉や行動が、彼女の人生にどのような影響を与えるのかが注目されます。

『光る君へ』は人の宿命や絆、愛の儚さを描く中で、登場人物たちの心情を丁寧に描写しています。今回の周明の最期は、ただ悲劇としてではなく、彼の生き様や人間性を鮮やかに浮き彫りにする重要なエピソードでした。松下洸平の圧巻の演技が、多くの人の心に深い印象を与えたことは間違いありません。

次回もまた、目が離せない展開が待ち受けています。どんな物語が繰り広げられるのか、一緒に見守りましょう!

松下洸平、周明の死で見せた新境地!『光る君へ』感動の最終章へ

2024/12/9

松下洸平、周明の死で見せた新境地!『光る君へ』感動の最終章へ

吉高由里子主演の大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)がいよいよ最終章を迎えようとしています。 第47回「哀しくとも」では、松下洸平が演じる周明が物語の中で衝撃的な最期を迎え、視聴者に深い感動を与えました。彼が全身全霊で演じ切った周明というキャラクター。その最後の瞬間に込めた想いとはどのようなものだったのでしょうか? 異国の地での葛藤を抱えた男・周明の生き様 周明は、越前でまひろ(吉高由里子)と出会い、その後も大宰府での再会を経て物語に深い彩りを加えた重要なキャラクターです。しかし、彼は宋人でも日本人でもな

『光る君へ』衝撃の幕切れ!松下洸平の演技が映し出す周明の20年の軌跡

2024/12/2

『光る君へ』衝撃の幕切れ!松下洸平の演技が映し出す周明の20年の軌跡

NHK大河ドラマ『光る君へ』第46回「刀伊の入寇」が放送され、観る者の心を揺さぶる展開が描かれました。 今回の物語では、吉高由里子演じる主人公・まひろが大宰府を訪れる中、松下洸平が演じる周明との再会が大きな転機となります。しかしその再会は、20年という長い年月を超えた切ない想いと、衝撃の結末へと繋がっていきました。 松下洸平が表現した周明の心の変遷、そして運命に翻弄された彼の姿は、多くの視聴者に強い印象を残しました。この記事では、ドラマの流れを振り返りながら、周明というキャラクターの背景や物語全体における

『光る君へ』 第39回 惟規の辞世の歌に胸が詰まる!最期の平穏な時間と家族の絆

2024/10/14

『光る君へ』 第39回 惟規の辞世の歌に胸が詰まる!最期の平穏な時間と家族の絆

『光る君へ』(NHK総合)第39回「とだえぬ絆」では、物語が一つの大きな節目を迎えました。 中宮・彰子(見上愛)が第二皇子を出産し、宮廷内で次期皇位の話が進む一方で、観る者の心を揺さぶるのは惟規(高杉真宙)の突然の死です。彼が残した辞世の歌と、それに続く家族のやり取りは、多くの視聴者にとって涙を誘う感動の場面となりました。 道長の野望と家族の絆の対比が鮮烈に描かれる 今回のエピソードでは、道長(柄本佑)が自身の血を引く皇子の誕生を望む姿が描かれました。「俺の目が黒いうちに、敦成様が帝になられる姿を見たいも

「ベランダ越しに会いたい人♡」SnowManで“リアルに隣人だったらヤバい”メンバーランキングTOP10!

2025/5/9

「ベランダ越しに会いたい人♡」SnowManで“リアルに隣人だったらヤバい”メンバーランキングTOP10!

ベランダの向こうに、恋が始まりそうな気配。 もしSnowManが隣人だったら、あなたはどの瞬間に恋に落ちる? 「ベランダ越しに会いたい人」——そんな妄想がSNSで広がる今、“もしSnowManが隣の部屋に住んでいたら?”という禁断のテーマで調査(ポプバ調べ)を実施!日常に潜むベランダという“小さなステージ”で、彼らがどんな存在になるのか…リアルな生活感とファンタジーが交錯するランキングが完成しました。あなたの理想の隣人、見つかりましたか?是非エンタメとして楽しんで下さい🎵 第10位:岩本照

「初めてのちいかわ世界、最初に仲良くなりたいのは誰?」友達になりたいキャラランキングTOP10!

2025/5/7

「初めてのちいかわ世界、最初に仲良くなりたいのは誰?」友達になりたいキャラランキングTOP10!

ちいかわの世界、最初の友達が“運命”を決めるかもしれない。 もしも、あなたが突然“ちいかわ”の世界に迷い込んでしまったら…? 右も左もわからないその場所で、最初に出会いたいキャラは誰ですか? 本ランキングでは、SNSで話題のキャラ人気・共感の声・行動特性などをもとに、「初対面で仲良くなれそう」なちいかわキャラクターTOP10を独自の視点で厳選!(ポプバ調べ) あなたなら、誰に「一緒にいてほしい」と思う? 第10位:うさぎ(謎の生物) 全力で振り切った自由人、でも一緒にいたら絶対飽きない。 コメント: ・「

「本気で付き合うなら誰?」 30代・40代女性が選ぶ“嵐メンバー恋人にしたいランキングTOP5”

2025/5/7

「本気で付き合うなら誰?」 30代・40代女性が選ぶ“嵐メンバー恋人にしたいランキングTOP5”

「大人の恋は、“安心感”と“素”が決め手だった──」 「もし、嵐のメンバーと本気で付き合えるとしたら?」 そんな妄想、30代・40代女性なら一度はしたことがあるはず。 今回は、PopVerseMix編集部が独自にSNS投稿・恋愛観トレンド・世代別コメントを分析し、“大人の本気の恋愛目線”で選ばれた「恋人にしたい嵐メンバーランキングTOP5」を大発表! 「ときめき」だけじゃない、「安心」「会話」「未来」が見える5人とは? 第5位:櫻井翔(42歳) 「理知的な安心感と、大人の余裕が染みる男」 コメント: ・「

料理上手じゃなくてもいい!“君の味”が食べたい。20〜30代男性が選ぶ「手料理してほしい女性芸能人ランキング」TOP10!

2025/5/5

料理上手じゃなくてもいい!“君の味”が食べたい。20〜30代男性が選ぶ「手料理してほしい女性芸能人ランキング」TOP10!

上手じゃなくていい。ただ、君が作ってくれたそれが食べたい。(ポプバ調べ) 「男って単純。」そう思うかもしれないけれど、実はそこに深いリアルがある。料理が得意じゃなくてもいい、レストランの味みたいじゃなくていい。ただ“君の手から生まれた一皿”が、何よりもうれしい――。今回は、20〜30代男性たちの声をもとに、「手料理してほしい女性芸能人」を徹底調査!食卓に並ぶのは料理だけじゃない。そこに宿る“ぬくもり”と“関係性”に、今の時代の価値観が詰まっていた! 第10位:あの(アーティスト・年齢非公表) 飾らないのに

「この人とならGWずっと一緒にいたい!」20〜30代女性が選ぶ“最高のデート相手”ランキングTOP10!

2025/5/5

「この人とならGWずっと一緒にいたい!」20〜30代女性が選ぶ“最高のデート相手”ランキングTOP10!

この人となら、GWが一生の思い出になる——。 “恋の理想形”が詰まった、10人の彼と過ごす想像の旅。(ポプバ調べ) 今年のゴールデンウィーク、もしも誰かとずっと一緒に過ごせるとしたら…? そんな夢のような妄想に、20〜30代女性たちが“ガチで選んだ”理想の相手をランキング化!SNSの声や検索トレンドをもとに、今の時代を映す“最高のデートパートナー”TOP10をお届けします。読者のみなさんも「私だったら誰と過ごしたい?」と想像しながら、ぜひご覧ください! 第10位:佐藤寛太(俳優・27歳) 飾らず自然体、だ

彼女に真似してほしい!20代30代男性が憧れる女性有名人ランキングTOP10

2025/5/5

彼女に真似してほしい!20代30代男性が憧れる女性有名人ランキングTOP10

“もし彼女が彼女だったら…” 想像だけで幸せになれる、理想の女性像TOP10 SNSやYouTubeで見せる素顔、ナチュラルなファッション、何気ない言動に「こんな彼女だったらなあ…」と思ったこと、ありませんか? 今回は20代30代の男性たちが「彼女が真似してくれたら最高!」と感じる、憧れの女性有名人TOP10を調査。“リアルな理想像”を妄想全開で語ってもらいました。あなたの推しはランクインしてる? 第10位:石井杏奈(女優・29歳) ナチュラル美と芯の強さが滲み出る“等身大の彼女感” コメント: ・「外見

ドラマ最新記事

この記事を書いた執筆者・監修者
この記事を書いた執筆者・監修者

ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家の視点でドラマを深掘る、雑食系オタクライター。
幼少期からドラマと映画が大好きで、物語を追いかけるうちに自然と脚本を書き始め、学生時代からコンクールに応募していた生粋の“ストーリーマニア”。現在はドラマのレビュー・考察・解説を中心に、作品の魅力と課題を両面から掘り下げる記事を執筆しています。
テレビドラマは毎クール全タイトルをチェック。「面白い作品だけを最後まで観る」主義で、つまらなければ途中でドロップアウト。その分、「最後まで観る=本当に推したい」と思える作品だけを、熱を込めて語ります。
漫画・アニメ・映画(邦画・洋画問わず)にも精通し、“ドラマだけでは語れない”背景や演出技法を比較的視点で解説できるのが強み。ストーリーテリング、脚本構造、キャラクター心理の描写など、“つくる側の目線”も織り交ぜたレビューが好評です。
「このドラマ、どう感じましたか?」を合言葉に、読者の感想や共感にも興味津々。ぜひ一緒にドラマの世界を深堀りしていきましょう!

-ドラマ, 国内ドラマ
-, , , , , , , , , ,