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バカリズム脚本×角田晃広の化学反応!『ホットスポット』が描く新しい日常の形

バカリズム脚本×角田晃広の化学反応!『ホットスポット』が描く新しい日常の形

©︎『ホットスポット』

“地元系エイリアンコメディ”誕生!新感覚ドラマ『ホットスポット』が描く小さな町の大きな物語

日常の片隅にちょっとした「非日常」が紛れ込んだらどうなるだろうか?

バカリズムが脚本を手がけるドラマ『ホットスポット』(日本テレビ系)は、そんな問いにユーモラスかつ温かい視点で答える新感覚の脱力系コメディだ。地方の町で繰り広げられる「ありふれたようで、実はちょっと変わった日常」。この作品が、視聴者に新しい笑いと共感を提供している理由を掘り下げてみよう。

角田晃広、俳優としての新たな代表作へ? “地味な宇宙人”がもたらす説得力

『ホットスポット』の物語は、山梨県の小さな町にあるビジネスホテル「レイクホテル 浅ノ湖」を舞台に展開される。そこで働くシングルマザー・遠藤清美(市川実日子)の同僚、高橋孝介(角田晃広)は一見すると普通の中年男性。しかし実は、彼は“宇宙人”なのだ。

この設定だけでも十分にユニークだが、角田が演じる高橋の魅力はその「絶妙な普通さ」にある。派手な特殊効果や宇宙人然とした演技に頼らず、まるで本当にそこに“地味な宇宙人”がいるように感じさせる説得力。これは、角田がこれまでコントや舞台で培ってきた自然体の演技力の賜物だろう。視聴者は高橋が何気なく能力を使うたびに、思わず「この人、マジで宇宙人かも」と信じたくなるのだ。

バカリズム脚本の真骨頂!軽妙な会話劇が生む笑いと温かさ

このドラマのもうひとつの大きな魅力は、バカリズムが手がける脚本にある。特筆すべきは、登場人物たちが織りなす“地元ノリ”の会話だ。清美と彼女の友人たち(鈴木杏、平岩紙)が繰り広げる取るに足らない雑談は、何とも心地よいリズムを生む。そこに高橋(角田)が絡むことで、普通の会話が少しだけ非日常へと転じるのだ。

例えば、清美の友人がぽろっとこぼす「運動会で息子を勝たせたい」という何気ない願いを、高橋が超人的な能力で叶えてしまうシーン。能力を使うたびに発熱や関節痛といった“副作用”に悩まされる高橋が苦々しい表情を浮かべながらも黙々と手伝う姿には、笑いだけでなくどこか切なさも感じられる。この絶妙なバランスが本作の醍醐味だ。

市川実日子を中心としたチーム戦が生む“リアルな非日常”

主演の市川実日子が演じる清美は、どこにでもいそうな親しみやすいキャラクター。彼女の「ちょっと変わった普通の人」という演技が、作品全体のリアリティを支えている。
そんな清美を中心に、鈴木杏や平岩紙といったベテラン俳優陣が脇を固め、バカリズムのユーモアを見事に体現しているのだ。

さらに、清美の友人たちの“しょうもない日常”と、高橋が持ち込む“ちょっと奇妙な非日常”が絶妙に絡み合うことで、ドラマは単なるコメディ以上の深みを持つようになる。この微妙なバランスを保つためには、全キャストの確かな演技力が不可欠。角田がその中心で見せる“受けの演技”が、このドラマを成立させている最大の要因と言えるだろう。

東京03で培った経験が角田の俳優人生を支える

角田晃広といえば、お笑いトリオ「東京03」のメンバーとして知られるが、そのコントで磨かれた観察眼と演技力が本作にも存分に生かされている。例えば、代表作『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021年)や映画『怪物』(2023年)などでも、彼の“ただそこにいるだけで説得力のある演技”は高く評価されてきた。だが、今回の『ホットスポット』で演じる“地味な宇宙人”という役どころは、彼のキャリアにおいても新たな代表作となる可能性がある。

『ホットスポット』は“ありえそうでありえない日常”を描く傑作へ

『ホットスポット』は、ありふれた田舎町に舞い降りた「地元系宇宙人」が織りなす笑いと感動の物語だ。バカリズムの巧妙な脚本、実力派俳優たちの緻密な演技、そして角田晃広が見せる唯一無二の存在感。この化学反応が、ドラマとしての深みを生んでいる。

視聴者はきっと、「こういうの、なんとなく分かる!」と思いながらも、「いや、やっぱりないでしょ」と笑ってしまうだろう。その“ちょうどいい非日常感”が、『ホットスポット』を特別な作品たらしめているのだ。

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この記事を書いた執筆者・監修者
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ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家の視点でドラマを深掘る、雑食系オタクライター。
幼少期からドラマと映画が大好きで、物語を追いかけるうちに自然と脚本を書き始め、学生時代からコンクールに応募していた生粋の“ストーリーマニア”。現在はドラマのレビュー・考察・解説を中心に、作品の魅力と課題を両面から掘り下げる記事を執筆しています。
テレビドラマは毎クール全タイトルをチェック。「面白い作品だけを最後まで観る」主義で、つまらなければ途中でドロップアウト。その分、「最後まで観る=本当に推したい」と思える作品だけを、熱を込めて語ります。
漫画・アニメ・映画(邦画・洋画問わず)にも精通し、“ドラマだけでは語れない”背景や演出技法を比較的視点で解説できるのが強み。ストーリーテリング、脚本構造、キャラクター心理の描写など、“つくる側の目線”も織り交ぜたレビューが好評です。
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