ポップバースミックス

ポップカルチャーの交差点、あなたが主役のエンタメ宝庫の旅へ!

ドラマ 国内ドラマ

『ホットスポット』が面白すぎる!伏線回収と絶体絶命の危機を笑いに変える脚本術!

『ホットスポット』が面白すぎる!伏線回収と絶体絶命の危機を笑いに変える脚本術!

©︎『ホットスポット』

バカリズム脚本の真骨頂が炸裂!
第2章に突入した『ホットスポット』第5話では、これまで張り巡らされていた伏線が一気に回収される痛快な展開と、会話劇の妙が光る回となった。
絶体絶命の状況を笑いに変えながら、視聴者の予想を鮮やかに裏切っていくストーリー展開が圧巻だった。

伏線回収の快感!点と点が繋がる“バカリズムワールド”

『ホットスポット』はバカリズム脚本ならではの伏線の積み上げ方が絶妙で、何気ない会話やエピソードが後の展開にしっかりと活きてくる。第5話では、これまでバラバラに散りばめられていた情報が一つの流れとなって収束し、視聴者を「なるほど!」と唸らせた。

特に、メガネの男・高橋(角田晃広)の目撃談が積み重なり、ついに世間に宇宙人の存在がバレるのではないか?という緊張感が高まる。しかし、そこに意外な“すり替え”が発生するのがバカリズム脚本の醍醐味だ。

高橋に注目が集まると思いきや、突然浮上するのがホテル従業員・小野寺(白石隼也)の存在だ。実は彼も「メガネの男」として認識されており、気づけば「小野寺=宇宙人」という説が勢いを増していく。これによって、高橋は思わぬ形で危機を回避することに――。

この展開、まさに「やられた!」という気持ちになる。これまでの積み上げが一見別方向に転がっていくように見せつつ、ちゃんと伏線として機能しているのが凄い。まさに“バカリズムマジック”だ。

「絶対にバレる」と思わせておいて……まさかの誤解オチ!

ここまで積み上げられた緊張感が、見事に肩透かしを食らわせる展開になるのも最高だった。

清美(市川実日子)の説得により、高橋はついにホテル支配人・奥田(田中直樹)と磯村由美(夏帆)に「実は私、宇宙人なんですね」とカミングアウト。普段は飄々としている高橋のこの決めゼリフは、何度聞いてもじわじわと笑いがこみ上げる。

しかし、奥田は「信じられない!」と戸惑う。そこで高橋が披露するのが、まさかの「超人的な反復横跳び」。残像が見えるほどの俊敏な動きにより、奥田は否応なく宇宙人の存在を受け入れざるを得なくなる。

ところが、由美は全く逆の反応を見せる。彼女は都市伝説好きなのが裏目に出て、
「こういう話は信じないようにしてるんで!」
と、まるでスピリチュアル詐欺を疑うかのような態度を取るのだ。

結果として、奥田は宇宙人を信じるが、由美は「ただの運動神経抜群の中年男性」と認識。これによって事態がますます混乱していくのがまた面白い。

会話劇が生む最高のコメディ!平岩紙×鈴木杏のボケ&ボケが秀逸

『ホットスポット』が面白すぎる!伏線回収と絶体絶命の危機を笑いに変える脚本術!

©︎『ホットスポット』

『ホットスポット』の魅力は、ストーリーの面白さだけでなく、キャラクター同士の会話劇にもある。特に、喫茶店「もんぶらん」でのやり取りは、ボケとボケが絡み合うことで生まれる独特の空気感がクセになる。

美波(平岩紙)は「淡々と小ボケを繰り出すスタイル」、葉月(鈴木杏)は「無意識の大ボケスタイル」で、2人のボケが噛み合うことで何とも言えない可笑しさが生まれる。

たとえば、美波が高橋のことを「宇宙人らしいですよ」と吹き出しながら話したり、体育館に呼び出された際に
「高橋さんが元請けで、私たちが孫請けってことですよね?」
と、妙な建設業界アナロジーを持ち出したりするシーンはじわじわくる。

一方の葉月は、話の流れに全く関係なくポテトを食べ続けたり、突如「私はまだ39歳だから関係ない」と他人事のような態度を取ったりする。そのマイペースぶりが、絶妙なユルさを演出している。

そして、この2人の“ボケ”に対してツッコミ役となるのが清美(市川実日子)と高橋
清美は基本的に「聞き流すボケ」として機能し、高橋がその流れを強引に回収することで会話が成立する。この絶妙な掛け合いが、『ホットスポット』のコメディ要素を一層引き立てている。

次回予告:新キャラ&新展開に期待大!

第5話では、これまで散りばめられた伏線が次々と回収されつつも、さらなる新たな謎が生まれた。

次回予告では、

  • 奥田が高橋の力を“超能力”と誤解する
  • 由美が幼なじみに真相を話そうとする

と、再びカオスな展開が予想される。さらに、

  • スナックのママ(MEGUMI)と従業員(志田未来)が登場
  • 選挙カーに乗る市長候補・梅本雅子(菊地凛子)が本格的に物語に関わってくる

など、新キャラが物語にどんな影響を与えるのかも気になるところだ。

今からでも、第1話から見直して“伏線”を再確認しておくのもアリかもしれない。
次回も、きっと予想を超える展開と会話劇の妙が楽しめること間違いなしだ!

ドラマ最新記事

この記事を書いた執筆者・監修者
この記事を書いた執筆者・監修者

ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家でオタク。
小さい頃からドラマや映画が大好きで、自分でドラマや映画の脚本を書いていました。コンクルールなどにもよく応募していました。 テレビドラマは毎期欠かさず全タイトルをチェック!面白いものは観続けますが、面白くない作品はドロップアウトしちゃいます。
漫画やアニメ、映画も邦画洋画問わずに観ちゃう雑食系。いろんな角度からドラマを観ています!ぜひ皆様の感想も知りたいです!

-ドラマ, 国内ドラマ
-, , , , , , , , , , , ,