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松下洸平が演じる牧野が医師になった理由とは?『放課後カルテ』第9話に込められた希望と未来へのメッセージ

松下洸平が演じる牧野が医師になった理由とは?『放課後カルテ』第9話に込められた希望と未来へのメッセージ

©︎『放課後カルテ』第9話

人々が抱える未来への不安、それでも繋がる“約束”の力が人生を支える。
日本テレビ系ドラマ『放課後カルテ』第9話では、松下洸平演じる保健室の先生・牧野が医師を目指した理由に迫るストーリーが展開されました。生まれつき心疾患を抱える少年とその家族、そして周囲の子どもたちとの心温まるエピソードを通して、「信じること」の大切さや医療の本質が描かれています。

直明と家族の物語:信じることで生まれる力

第9話の中心となるのは、6年生の啓(岡本望来)の弟・直明(土屋陽翔)の手術をめぐるエピソードです。生まれつき心疾患を抱える直明は、安静が第一の生活を送ってきました。しかし、今回の心内修復術は、彼が普通の生活を取り戻すために必要な一歩。それでも、手術にはリスクが伴い、「必ず良くなる」という保証はありません。幼い直明もその現実を理解し、不安を抱えています。

直明が布団にこもる原因となったのは、入院中に仲良くなったるか(佐藤恋和)の術後の姿を目撃したことでした。成功したはずの手術にもかかわらず、管に繋がれた彼女の姿が彼の不安を増幅させたのです。

牧野が直明に語った“嘘ではない”言葉

直明の不安を解きほぐすために見舞いに訪れた牧野。
「みんな大丈夫って言うけど、牧野先生もそう思う?」と問われた彼は、医師として“絶対”はないことを知っているがゆえに言葉に詰まります。それでも、牧野は直明に「お前は治る。絶対に大丈夫」と伝えました。この言葉は医師としての断言ではなく、一人の大人として、直明の未来を信じて送り出すためのエールだったのです。

この言葉を聞いた直明は、「大丈夫」という言葉を疑うことなく信じ、彼なりの強さを持って手術に臨む決意を固めます。信じることが持つ力、それがどれほど人を前に進めるのかを実感させられる場面でした。

啓の卒業文集に描かれた夢と牧野の過去

一方、直明の姉・啓もまた、自分の無力さに悩んでいました。直明が一番辛い状況にありながら、家族を気遣う彼に対して何もしてあげられない自分を責めていたのです。そんな彼女が卒業文集に綴った夢は「お医者さんになること」。彼女はこう語ります。
「一番近くにいるのに、私は代わりにはなってあげられない。だから、せめて治す側の人になりたい」。

啓のこの言葉は、牧野が医師を志した理由と重なります。牧野もまた、患者の代わりにはなれないからこそ、病気を治すために尽力してきました。しかし、牧野は患者と家族の気持ちを理解することが不足しており、その結果、誤解を受けたり冷たい印象を与えたりすることも少なくありませんでした。

保健室の先生として気づいた“寄り添う”ことの重要性

松下洸平が演じる牧野が医師になった理由とは?『放課後カルテ』第9話に込められた希望と未来へのメッセージ

©︎『放課後カルテ』第9話

保健室の先生として子どもたちや家族と向き合う中で、牧野は「人が自分の力で前に進むためには、周囲のサポートが欠かせない」ことを実感します。医師として、患者の病気を治すことだけに注力していた過去の自分を振り返り、寄り添うことの重要性を学んでいくのです。

第9話のラストでは、退院後の初登校を迎えた直明に、牧野や啓、クラスメイトたちが付き添い、彼が校門をくぐる瞬間を見守ります。このシーンは、直明だけでなく彼を支える周囲の人々の絆が生み出した小さな奇跡を象徴しているかのようです。

未来を信じる子どもたちと“約束”の力

『放課後カルテ』に登場する子どもたちは、それぞれが“約束”を胸に抱きながら未来に向かって進んでいます。
ゆき(増田梨沙)が牧野に提出する睡眠ノート
真愛(英茉)が牧野と交換する日記

これらは子どもたちが「自分との約束」を果たそうとする努力の象徴です。夢が叶う保証はないけれど、「叶う」と信じることが一歩を踏み出す力になる。それは直明が手術に臨む決意にも通じています。

牧野の未来はどこへ向かうのか?

物語の舞台は卒業シーズンに差し掛かり、保健室には産休に入っていた養護教諭・岩見(はいだしょうこ)が戻ってくる予定です。では、牧野はどの道を選ぶのでしょうか。医師として再び病院に戻るのか、それとも保健室の先生として新たな道を歩むのか。その選択に、彼がどのような答えを見出すのかは、今後の展開に注目が集まります。

まとめ:信じる力が未来を照らす

『放課後カルテ』第9話は、未来が不確かな中で、信じることの大切さを教えてくれるエピソードでした。牧野や子どもたちが繋ぐ“約束”は、彼らがそれぞれの力で前に進む原動力となり、視聴者にも勇気を与えます。
牧野が語った「絶対に大丈夫」という言葉が、直明や家族だけでなく、多くの視聴者にとっても希望のメッセージとなったのではないでしょうか。これから迎える最終回で、牧野がどんな選択をするのか、期待が高まります。

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この記事を書いた執筆者・監修者
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ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家でオタク。
小さい頃からドラマや映画が大好きで、自分でドラマや映画の脚本を書いていました。コンクルールなどにもよく応募していました。 テレビドラマは毎期欠かさず全タイトルをチェック!面白いものは観続けますが、面白くない作品はドロップアウトしちゃいます。
漫画やアニメ、映画も邦画洋画問わずに観ちゃう雑食系。いろんな角度からドラマを観ています!ぜひ皆様の感想も知りたいです!

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