2025年8月27日、あの『HUNTER×HUNTER』に再び“希望の灯”がともりました。
作者・冨樫義博氏が自身のX(旧Twitter)にて最新進捗を公開。ファンが待ち望んでいた“連載再開”へ向けた、確かな一歩が明らかになったのです。
冨樫義博氏、Xで「No.414 背景指定完了」と報告
8月27日早朝、冨樫氏はXで以下のように投稿しました:
「No.414、背景指定完了。」
同時に公開された写真には、「Hunter × Hunter」と表記された原稿用紙の束がずらりと並び、ページ番号や修正の指示が細かく書き込まれている様子も確認できます。
特に「No.414」の文字は、現在制作中の最新話を示すものであり、「背景指定」=作画工程の一歩手前まで進行していることを意味します。
これにより、長らく沈黙していた『ハンターハンター』の制作が、いよいよ本格的に再始動していることが明らかになりました。
長期休載から再び動き出した「ハンターハンター」
『HUNTER×HUNTER』は、2024年末にNo.410話が「週刊少年ジャンプ」に掲載されたのを最後に、再び長期休載に突入していました。
それから約8ヶ月、ファンの間では「また数年待つのか…」という不安の声も多く聞かれましたが、2025年8月19日から冨樫氏がXでの進捗報告を再開。それ以来、連日で制作中の原稿や指示書の一部を公開しています。
今回の投稿は、そうした一連の更新の中でも特に大きな節目。No.414という具体的な話数と、背景指定という明確な進捗が示されたことで、読者の期待は一気に高まりました。
No.414まで着々と前進中? 連載再開の時期はいつ頃か
「背景指定完了」は、アニメやマンガ制作の工程でいえば、作画に着手する直前の段階にあたります。背景の構成が決まれば、キャラ作画や仕上げ工程に移ることができます。
冨樫氏は過去の再開時にも、「ある程度の原稿ストックが溜まってから連載を再開」するというスタイルを取っていたため、No.414が進行中=再開時期が近づいている兆候と見る声も。
一方で、冨樫氏自身がかねてより腰の状態など体調に不安を抱えていることも明言しており、慎重な姿勢で作業を進めている様子も伺えます。
ファンの声「一歩ずつ前進している、それが何より嬉しい」
この投稿に対し、SNSでは国内外から温かいコメントが殺到しています。
- 「冨樫先生、ありがとうございます…!」
- 「連載再開はいつでもいい。こうやって進んでるのが見えるだけで嬉しい」
- 「No.414ってことは…ストック増えてる!?」
- 「背景指定って具体的でリアル…!!」
ファンの間には“ただ待つ”のではなく、“一緒に歩んでいる”という空気が広がっており、今のSNS時代ならではの“応援文化”が根付いているようです。
過去の再開時と比べて見える“違い”
今回の冨樫氏の進捗報告には、以前の再開時とは違う“安定感”も感じられます。
以前は数ヶ月単位で音沙汰がなくなることも珍しくなかった中、2025年8月19日以降は、ほぼ毎日のように進行状況を報告しており、一定のペースで制作が進んでいると見て良いでしょう。
さらに、写真に見られるように複数話分の原稿が並んでおり、制作体制の見直しやアシスタントとの連携強化など、新たな仕組みのもとで“描ける環境”が整ってきている可能性も考えられます。
🔎 なぜ『HUNTER×HUNTER』は、これほどまでに愛され続けるのか?
『HUNTER×HUNTER』ほど、長期休載を経てもファンに愛され続けている作品は、世界的に見ても稀です。
なぜ、これほどまでに読者の期待が途切れないのでしょうか?
理由の一つは、緻密で知的なストーリーテリングにあります。
ジャンプ作品の中でも群を抜いて論理的・心理的に洗練されており、特に「キメラアント編」や「暗黒大陸編」は、物語の深みと伏線の張り巡らせ方が他の少年漫画とは一線を画しています。
また、登場キャラクターの魅力も計り知れません。
ゴンやキルアの友情に心を打たれる人もいれば、ヒソカやクロロといった“狂気と理性”の境界を行き来するようなキャラクターに魅了される人も多いでしょう。
さらに、物語全体に漂う“人生観”や“哲学性”も特徴的です。
キャラクターの行動原理や選択には、一貫した思想が込められており、それが多くの読者にとって「考えさせられる物語」になっているのです。
連載が止まっても、語り合える余白が多く、再読に耐える奥深さがある。
それこそが『ハンターハンター』が愛され続ける最大の理由なのではないでしょうか。
✅ 冨樫氏の一歩が、ファンの希望に
「No.414 背景指定完了」――たった一行の投稿ですが、そこには冨樫先生の歩みと、ファンとのつながりが詰まっています。
連載再開の時期はまだ発表されていませんが、確実に進んでいるその姿を見て、「待っていてよかった」と思える日がまた一歩近づきました。
これからも冨樫先生のペースで、『HUNTER×HUNTER』の物語が再び動き出すことを、静かに、そして熱く見守りたいと思います。