
日本テレビ系で毎週土曜21時に放送中のドラマ『良いこと悪いこと』。
いよいよ折り返しとなる第5話では、物語が“想定外の方向”へと進み始める。
主演の間宮祥太朗と新木優子を中心に、同級生たちの間で連鎖的に起こる“過去の事件”がついに核心へと迫るなか、今回焦点となるのは――“先生”と“委員長”。
この記事では、最新第5話の見どころ・あらすじ・キャラクター考察を軸に、作品が描こうとしている「大人になった子どもたち」のテーマを深掘りしていく。
折り返しを迎える第5話、物語は“沈黙の記憶”へ
脚本を手がけるのは『こんなところで裏切り飯』(中京テレビ・日本テレビ系)でも話題を呼んだガクカワサキ。
“ノンストップ考察ミステリー”の名にふさわしく、毎回ネット上では「犯人は誰?」「7人目は?」と議論が絶えない。
主演の間宮祥太朗が演じるのは、かつて“キング”と呼ばれたクラスの中心人物・高木将。現在は一児の父で、実家の塗装店を継ぎながら平凡な日々を送っている。
しかし、小学校時代の同級生が次々と不審死を遂げる事件に巻き込まれ、封印していた“22年前の記憶”が蘇る。
第5話では、間宮が「委員長と先生が大きく関わってきます」とコメントしており、ストーリーが一気に核心へ進む予感だ。
これまでの事件をおさらい:6人の同級生と“7人目”の影
第1話から第4話までで浮かび上がったのは、かつて仲良しだった6人の同級生たちに起こる連続殺人事件。
登場人物の誰もが“あの頃”を語りたがらないのには、理由がある。
卒業アルバムに黒塗りされた6人、そしてタイムカプセル。
22年前、何が起こったのかを知る者は、もうこの世にいない――はずだった。
SNS上では「忘れられた7人目の仲間」説が広まり、第4話ではその存在がほのめかされた。
黒板に書かれた「岡本健吾」という名前、そして卒業アルバムには記載がない“30人目の生徒”。
その行方不明の1人こそが、現在の事件の鍵を握るとも言われている。
第5話のあらすじ:母校を訪ねる“キング”たちと沈黙する先生

2025年11月8日放送の第5話では、事件が思いもよらぬ方向に進み始める。
標的となっているのは、高木将(間宮祥太朗)、小山隆弘(森本慎太郎)、羽立太輔(森優作)の3人。
彼らは同級生を狙う連続殺人の真相を追い、当時の担任教師・**大谷典代(赤間麻里子)**を訪ねて母校へ向かう。
「大谷先生なら、何か覚えてるかもしれない」
そう語る彼らに対し、大谷は「何も心当たりがない」と首を振る。
しかしその沈黙の裏にこそ、事件の核心が隠されている。
間宮はコメントで、「私たちはかつて子供で、いつしか大人になり、そして今を生きる子供たちがいる」と語る。
この言葉には、“過去の罪と現在の責任”をつなぐ意味が込められているようだ。
大谷典代=“先生であり、罪の証人”
赤間麻里子が演じる大谷は、かつての担任であり、現在は母校・鷹里小学校の校長。
一見穏やかで包容力のある人物に見えるが、その行動にはたびたび“影”が差す。
第4話では、火事で重傷を負った元生徒・桜井幹太(工藤阿須加)の病室を訪れながら、声をかけることなくその場を去るという不審なシーンが描かれた。
その直後に桜井が何者かに襲われ、命を落とす――。偶然とは思えない流れだ。
「先生は何も知らない」と語る大谷。しかし本当にそうなのか?
タイムカプセルの掘り起こしに参加しなかったこと、卒業アルバムの黒塗りを事前に知っていたような描写。
まるで“知られたくない過去”を守るかのような振る舞いが続く。
もしも大谷が当時、いじめや事故を見過ごしていたとしたら――。
「良いこと」と「悪いこと」の境界線が、教師という立場で最も曖昧になる瞬間かもしれない。
委員長=“見ていた側の罪”
そしてもう一人、第5話で注目すべき人物が“委員長”だ。
藤間爽子が演じるこのキャラクターは、学級委員として常にクラスの秩序を守ろうとしていた存在。
しかし、当時クラスで起きていた“ある出来事”に何らかの形で関わっていた可能性が高い。
間宮がコメントで「委員長と先生が大きく関わってくる」と語ったように、2人は事件の“裏表”の関係にある。
先生=見過ごした側、委員長=見ていた側。
“何もしていない”という沈黙が、最も重い罪としてのしかかる構図だ。
いじめの加害者でも被害者でもなく、“ただ見ていた人”。
この存在こそ、『良いこと悪いこと』が突きつける“現代的な罪”の象徴である。
予想外の方向へ――“先生×委員長”の記憶が交錯する
第5話で高木たちが校長室で見つけるのは、過去と現在をつなぐ“ある手がかり”。
それは単なる事件の証拠ではなく、“記憶をどう扱うか”というテーマそのものを象徴するものになりそうだ。
先生が守ろうとした“子どもたちの記憶”と、委員長が隠そうとした“過去の傷”。
その2つがぶつかる瞬間、物語は静かに、しかし確実に“再生”へと動き出す。
「7人目の仲間」説――誰も覚えていない存在とは?

視聴者の間で話題になっている「7人目の仲間」説。
第4話で明かされた“6人組の記憶の中に、実はもう1人いた”という描写は、物語の構造を一変させた。
今國(戸塚純貴)、宇都見(木村昴)、東雲(深川麻衣)など、アルバムにいない34歳のキャラクターたちが候補に挙げられている。
特に“イマクニ”の常連客・宇都見が刑事だったことが判明したことで、彼が事件を追う立場なのか、それとも当事者なのかが大きな焦点になっている。
一方、店主の今國には“誰も覚えていない”というセリフが意味深に響く。
もし彼が“7人目”だったとすれば――事件の動機は単なる復讐ではなく、“忘れられた存在の叫び”になる。
“良いこと”と“悪いこと”の境界線
本作の魅力は、ミステリーでありながらも、単なる犯人探しにとどまらない点にある。
「良いこと」「悪いこと」というタイトルは、行動の善悪を問うのではなく、“選択の責任”を描くためのものだ。
誰かを助けられなかったこと。
沈黙を選んだこと。
大人になった今、それをどう受け止めるか。
第5話では、先生と委員長という“過去の見守り手”たちが、いよいよ自らの行動と向き合う。
そしてその過去が、現在の殺人事件にどうつながっていくのか――。
“予想外の方向へ”という公式の言葉が意味するものは、きっと“犯人”ではなく、“心の中の罪”そのものなのだろう。
【考察まとめ】第5話で注目すべき3つのポイント
校長室で見つかる“記憶の手がかり”
→ 先生の沈黙が破られる瞬間に注目。委員長が抱える“目撃者の罪”
→ 子ども時代の正義が、今どう歪んで現れるのか。“7人目の存在”の再浮上
→ アルバム・タイムカプセル・替え歌など、細部の符号に注目。
【追記】ドラマが描く“世代の責任”とは?
『良いこと悪いこと』は、単なるサスペンスドラマではない。
大人になったかつての子どもたちが、“あの頃の自分”と再び対峙する物語だ。
教師=見守る大人、委員長=子ども代表。
この2人が第5話で再び交わることで、作品は「世代間の記憶継承」という新たなテーマを浮かび上がらせる。
22年前に起きた“いじめ”や“見て見ぬふり”という過去の罪は、時間とともに風化していく。
しかしその傷は、誰かの中でずっと残り続けていた。
そして今、その痛みが連鎖するように新たな事件を呼び起こしている。
本作が問いかけているのは、「過去を消すことはできない」という事実。
だが同時に、「過去と向き合う勇気こそが、再生の一歩になる」という希望でもある。
先生と委員長――大人と子どもの代表である2人の対話が、どんな結末を迎えるのか。
第5話は、単なる“真相編”ではなく、“赦しの始まり”なのかもしれない。
結び:第5話は「再生」の始まり
連続殺人の裏に隠された、22年前の“あの日”の真実。
それを明かす鍵を握るのは、“先生”と“委員長”――この2人だ。
過去の沈黙と、現在の罪。
その狭間で揺れる大人たちの姿が、次回ついに動き出す。
折り返しを迎える『良いこと悪いこと』。
第5話を観る前に押さえておきたいのは、“記憶をどう扱うか”というテーマ。
それこそが、この物語の真の核心なのかもしれない。

























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