「人生の後半に、なぜ犬と生きる道を選んだのか」──その答えが、この一冊に詰まっている。
パリ在住の作家・辻仁成が、愛犬・三四郎との日々を綴った最新エッセイ『犬と生きる』(マガジンハウス刊)。2025年2月27日の発売を前にして、すでに予約が殺到し、発売前重版が決定するほどの大反響を呼んでいる。
辻氏といえば、芥川賞受賞作家でありながら、音楽、映画、料理など多方面で才能を発揮し続けている人物。そして今回のエッセイは、そんな彼が人生の新たな相棒として迎えたミニチュアダックスフンド・三四郎との3年間を記録した、心温まる一冊だ。
愛犬・三四郎との出会い──「人生の道しるべ」となった存在
本書の主人公であるミニチュアダックスフンドの三四郎は、生後間もなく辻家の一員となった。パリの街で、著者とともに暮らしながら成長していく三四郎。
「友達・家族・道しるべ」──辻氏は三四郎をこう表現している。
本書は、10歳だった息子が大学進学のために巣立った後、空白の時間を埋めるように始まった、犬との新しい生活の記録でもある。 「子育てが終わり、一人の時間が増えたとき、そばにいてくれる存在がこんなにも大きな意味を持つとは思わなかった」と辻氏は語る。
息子と二人三脚で生きてきた日々を描いた**『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』のその後の物語**としても、本書は興味深い。
犬と生きることがもたらす気づきと癒し
本書は、著者が主宰するWebマガジン「Design Stories」内の人気コラム「JINSEI STORIES」(2022年1月~2024年9月)を抜粋・再構成したもの。
そこには、犬と暮らすことで得られる癒しや学び、そして動物と人間がともに生きることの意味が、リアルな言葉で綴られている。
散歩の時間、食事の準備、体調の変化……言葉を交わさないからこそ、相手を深く理解しようとする姿勢が生まれる。 そして、それはいつしか人間同士の関係にも影響を及ぼしていく。
「犬と暮らすことで、人間としての優しさや忍耐力が鍛えられた」と語る辻氏の言葉には、多くの共感が集まりそうだ。
著者自らが描いた装画&三四郎のカラー写真も収録!
本書には、辻氏が自ら描いたイラストが装画として採用されている。 さらに、愛犬・三四郎の愛らしい写真も多数収録されており、視覚的にも楽しめる一冊となっている。
「犬と生きることは、人生を見つめ直すことでもある。」
辻仁成が三四郎と過ごした3年間の記録は、ペットと暮らすすべての人、そしてこれから犬を迎えようと考えている人にとって、かけがえのない一冊になるはずだ。
📖 書籍情報
📚 書名 :犬と生きる
✍ 著者 :辻 仁成
📅 発売日 :2025年2月27日
💰 価格 :1,980円(税込)
📖 仕様 :四六並製・240ページ
📚 ISBN :978-4-8387-3311-8
🏢 発行 :株式会社マガジンハウス
発売前から予約殺到の話題作! ぜひ、手に取ってみてほしい。