長年にわたり第一線で活躍し続ける俳優・松本潤。
ジャニーズ時代からドラマ、映画、舞台と幅広く挑戦を重ね、その演技は年齢とともに深みを増してきた。そんな彼が今、TBS系日曜劇場『19番目のカルテ』で初めて医師役に挑戦している。役柄だけでなく、人との関わり方や現場での振る舞いにも新たな変化が表れているという。
医師役への挑戦と「聞く力」の再発見
今回演じるのは総合診療医・徳重晃。検査よりも「問診」を重視し、患者一人ひとりの話に耳を傾ける役どころだ。
松本は役作りのため、医療監修を担当する生坂政臣医師から直接話を聞き、総合診療の現場や診療の哲学を学んだ。そこで強く印象に残ったのが「診断の鍵は問診にある」という言葉。単に情報を得るのではなく、相手が本当に伝えたいことを引き出すための時間と姿勢の大切さを感じ取ったという。
徳重を演じるうえで、松本は自らの“せっかちな話し方”を抑え、相手に寄り添うテンポを意識した。撮影が進むにつれ、その会話のリズムが自然に体に馴染み、演技にも新たな奥行きが生まれた。
座長としての現場作り
主演という立場に立つとき、松本が常に意識しているのは「場を巻き込み、共有すること」。
お芝居の相談や雑談も、できるだけ周囲に聞こえるように話し、情報や感覚を全員で共有できるようにしている。
「作品はみんなで作るもの」という信念が、現場全体の温度を上げ、チームの結束を強めている。
共演者との化学反応
小芝風花、新田真剣佑、木村佳乃、田中泯といった実力派俳優たちとの共演も見どころだ。
小芝については「姿勢がブレない芝居が印象的」と語り、新田とは役柄上の対立から生まれる“妙な間”を楽しんでいる。木村は明るい素顔と役のギャップが魅力で、田中泯については「五感で芝居をする稀有な存在」と、尊敬と興味を隠さない。
対話が変える人生観
プライベートでも、松本は対話を通して相手の“今”をキャッチアップすることを大事にしている。
「悩みを聞くとすぐ解決策を出したくなるが、必ずしも相手はそれを求めていない」と学び、まずは受け止める姿勢を持つようになった。これは総合診療医という役とも重なる、松本の成長の証でもある。
これからの松本潤
『19番目のカルテ』は派手な手術シーンこそないが、病気だけでは解決できない人生の問題にどう向き合うかを描くヒューマン医療ドラマだ。
松本は「視聴後に心が温かく、軽くなるような作品を届けたい」と語る。その姿勢は、これまでと変わらぬ情熱を保ちながらも、新たな表現を模索し続ける彼の歩みそのものだ。
松本潤のキャリアと表現の進化
松本潤が長く第一線で輝き続ける理由は、演技や表現方法の変化を恐れない柔軟さにある。デビュー当時はアイドルとしての華やかさと若々しい勢いで注目を集めたが、30代以降は役の幅を広げ、役柄に応じて自らの声色や動きまで細かく変える緻密な演技に移行してきた。
特に『99.9 -刑事専門弁護士-』での軽快かつユーモラスな演技は、従来の“クールな松本潤”像を良い意味で崩し、幅広い視聴者層から支持を得た。そして今回の『19番目のカルテ』では、華やかな見せ場よりも“静かな会話”や“間”で魅せる芝居に挑んでいる。これは彼にとって新たな領域であり、俳優としての成熟を感じさせる。
また、座長としての立ち居振る舞いにも変化が見られる。若い頃は自身の役作りに集中する傾向があったが、現在はチーム全体の雰囲気やテンポを整える“現場監督”的な役割も自然と担っている。撮影合間の何気ない会話や、全員を巻き込んだディスカッションは、彼の現場が一体感を持つ理由の一つだ。
今後の展望としては、これまで培った経験と新しい挑戦を掛け合わせ、さらに幅広い役柄や制作分野に関わる可能性も考えられる。近年は俳優業だけでなく、演出や企画にも興味を示しており、その“クリエイター的視点”が彼のキャリアをより豊かにするだろう。
松本潤の芝居は、変わらぬ情熱と、常に変化を求める探究心のバランスで成り立っている。『19番目のカルテ』はその最新の到達点であり、同時に新たな出発点でもある。これから彼がどんな“間”や“声”で、どんな物語を紡いでいくのか、多くのファンが注目している。
松本潤、変わらぬ情熱と変わり続ける芝居─今、彼が大切にしていること
長年にわたり第一線で活躍し続ける俳優・松本潤。 ジャニーズ時代からドラマ、映画、舞台と幅広く挑戦を重ね、その演技は年齢とともに深みを増してきた。そんな彼が今、TBS系日曜劇場『19番目のカルテ』で初めて医師役に挑戦している。役柄だけでなく、人との関わり方や現場での振る舞いにも新たな変化が表れているという。 医師役への挑戦と「聞く力」の再発見 今回演じるのは総合診療医・徳重晃。検査よりも「問診」を重視し、患者一人ひとりの話に耳を傾ける役どころだ。 松本は役作りのため、医療監修を担当する生坂政臣医師から直接話 ...
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