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【全力応援!】映画『かくかくしかじか』がもっと観られるべき7つの理由|泣ける青春・恩師・原作愛

2025年5月17日

【全力応援!】映画『かくかくしかじか』がもっと観られるべき7つの理由|泣ける青春・恩師・原作愛これは、全力で応援したくなる映画です。

2025年5月16日。春の空気がまだ残るこの季節に、ひとつの映画がひっそりと、しかし確かに公開されました。 それが、映画『かくかくしかじか』。原作は東村アキコによる自伝的漫画であり、マンガ大賞や文化庁メディア芸術祭の大賞を受賞した名作中の名作です。

この映画には、大きな爆発的ヒットも、ド派手な話題性もありません。 でも、私は声を大にして言いたい。「これは絶対に観るべき映画です」と。

なぜなら、この作品は、あなたの人生にきっと触れる。 忘れていた“誰か”の顔を思い出させ、あのときの“夢”を、もう一度手に取らせてくれるからです。

この映画を一人でも多くの人に届けたい。 その思いを込めて、『かくかくしかじか』を“今こそ観るべき”7つの理由を全力で綴ります。

映画『かくかくしかじか』 作品基本情報

項目内容
タイトルかくかくしかじか
原作東村アキコ(自伝的漫画)
脚本東村アキコ本人
監督関和亮
主演永野芽郁、大泉洋
公開日2025年5月16日
配給ワーナー・ブラザース映画
上映時間約120分
バリアフリー対応あり(HELLO! MOVIE対応)

【理由1】永野芽郁×大泉洋の演技が“魂レベル”でぶつかり合う

この映画の中で最も観客の心をつかんで離さないのが、永野芽郁と大泉洋の演技です。

永野芽郁が演じる林明子は、ぐうたらで甘えん坊で、でもどこか憎めない女の子。 そんな彼女が出会うのが、大泉洋演じる日高先生── 絵に人生を賭けてきた、口うるさくて怖くて、でもとことん生徒を愛してしまうタイプの教師です。

二人のシーンは、ただの師弟ではありません。 あまりにリアルで、あまりに生々しいやり取りに、「あ、自分もこんな先生に会っていたら…」と涙がこぼれそうになる。

演技というより、これは人生の記録。 大泉洋の演技の凄まじさは言うまでもありませんが、永野芽郁の“感情の細やかさ”も圧巻です。 頬のピクつき、涙の流れ方、台詞よりも表情で語るシーン──それら一つ一つが説得力を持ちます。

この作品は、俳優が生きた映画です。

【理由2】原作ファンも唸る再現度+映画ならではの進化

『かくかくしかじか』は、東村アキコの青春と、恩師・日高先生との日々を綴った自伝。 この映画では、その心の軌跡をなぞりながら、ただの“漫画の映像化”に留まらず、映画という表現形式で感情の余白を深く描いています。

印象的なのは、「描くことの苦しみ」や「言葉にできない感謝」が、静かな演出で表現されている点。 たとえば、日高先生の背中越しの視線や、明子がスケッチブックを握りしめる手元など、セリフがない瞬間にこそ、熱が宿っている。

また、原作にはなかった“オリジナルのエンディング”が用意されており、これが絶妙に物語を補完しています。 原作ファンが「これは反則」「泣くしかなかった」と語るそのシーン。 映画化にあたって「変えてはいけないもの」「変えることで届くもの」──その両方のバランス感覚が見事です。

【理由3】“夢を追う”ことの痛みと葛藤を真正面から描いている

明子は美術の才能に恵まれながらも、怠惰で、根性がなくて、逃げてばかりの女の子です。 でも、だからこそ多くの観客が彼女に自分を重ねてしまう。

絵を描くことが好き。でも、楽しいだけじゃない。 思うように描けないことの苦しさ、周囲と比べて劣等感に苛まれる日々。

この映画では、その“創作と向き合う痛み”が、逃げも隠れもせず描かれます。

一見して明るくポップな作品のように見えるかもしれませんが、実はものすごくシリアスで、そしてリアルです。 社会に出てから夢を諦めた人にも、何かを追い続けている人にも響く。 「どうしても描かなきゃいけないものがある」──そんな衝動にかられたことのある人なら、必ず心を撃ち抜かれます。

【理由4】“恩師”との関係性が観る者の記憶を強く揺さぶる

『かくかくしかじか』の最も大きなテーマの一つは、恩師との関係です。

日高先生という存在は、ただの教師ではありません。 生徒の未来を信じ、時には怒鳴り、時には泣きながら訴え、時には静かに背中を押してくれる──そんな“本物の教育者”です。

観ているうちに、誰もが「あの先生」に思いを馳せることになる。 中学の時の担任、高校の美術の先生、あるいはバイト先の店長だったかもしれない。 あなたの人生にも、きっと一人はいたはずです。「うざいけど、忘れられない人」が。

映画を観終えたあと、多くの人がSNSで「恩師に会いたくなった」と書いていました。 それはこの作品が、ただのフィクションではなく、“自分自身の記憶”に入り込んでくるからに他なりません。

人は、忘れたふりをしているだけで、本当はずっと感謝している。 『かくかくしかじか』は、その記憶の扉を優しくノックしてくれる映画なのです。

【理由5】東村アキコ本人が脚本を手がけた“覚悟”と“説得力”

【全力応援!】映画『かくかくしかじか』がもっと観られるべき7つの理由|泣ける青春・恩師・原作愛

普通、原作がある映画の脚本は別の人が書くことがほとんどです。 ですがこの映画は違います。 原作者である東村アキコさん自身が、脚本を手がけています。

なぜそれが特別なのか。

それは、彼女にとってこの作品が“人生そのもの”だからです。 日高先生との思い出、描くことへの苦悩、家族との確執──それらを、彼女は過去に漫画という形で描きながらも、本当の意味で昇華できていなかった。

だからこそ映画という新たな手法で、もう一度、自分の人生と向き合おうとした。 それはもう「創作」というより“祈り”です。

脚本には、行間にまで彼女の魂が滲んでいます。 ひとつの台詞、ひとつの沈黙、それらがすべて「実感」から生まれているからこそ、観客の心に刺さる。

そして、原作にはなかった新しい視点──日高先生の内面や、若かりし日の苦悩まで描かれたことも、東村さんが脚本を書いたからこそ可能だった要素です。

この映画を「本物」にしているのは、まさにこの脚本の説得力。 作家自身が命を削って描いた脚本が、全編に静かに脈打っているのです。

【理由6】“風景”が物語を語っている──舞台の美しさと感情のリンク

『かくかくしかじか』の魅力は、キャラクターやストーリーだけではありません。 もうひとつ大きな柱となっているのが、「ロケ地」の力です。

舞台は東村アキコさんの故郷・宮崎をはじめ、金沢、そして東京へと物語とともに移り変わります。 どの風景にも共通しているのは、“感情の風”が吹いていること。

たとえば宮崎の海。 青春のはじまりを象徴するような青のグラデーションが、明子の胸の内をそのまま映し出している。

金沢の美術予備校周辺の風景は、焦りや迷い、不安といった感情を増幅させるように、静かで、そして少し冷たい。

そして東京の街。 そこは夢と現実が交差し、光と影が入り混じる場所として描かれます。 都会の喧騒の中で自分の存在を見失いそうになりながら、それでも描き続ける明子の姿が重なる。

これらの風景描写には、まるで“記憶の断片”を拾い集めるような繊細さがあります。

風が吹く音、雨の湿度、夕暮れの光線。 それらがすべて、登場人物たちの心情と見事にリンクしており、観る者の感情にじんわりと染み込んでくる。

『かくかくしかじか』という物語は、風景に語らせる映画でもあるのです。

劇中のロケ地に行ってみたい。 そう思わせる映画に、私は久しぶりに出会いました。

【理由7】“観たあとに誰かに話したくなる”──記憶に残る共感映画

この映画の最大の特徴、それは「観たあとに誰かに話したくなる」ことです。

作品を観たあと、人は自然とスマホを手に取り、SNSに感想をつぶやきたくなります。 それは単なる宣伝でも自己満足でもなく、「誰かとこの感情を共有したい」という、まっすぐな衝動。

『かくかくしかじか』は、まさにその衝動を呼び起こす力を持っています。

・泣きながら思い出した“あの先生”の名前 ・最後のシーンで止まらなくなった涙 ・自分の夢がなぜ途切れたのかの答え

人それぞれ、まったく違う場面で心を打たれます。 だから、誰かに話したくなる。そしてその“誰か”もまた、観たくなる。

この連鎖が静かに広がっていくことで、『かくかくしかじか』は多くの人に届くはずです。

あなたがこの映画を紹介するその一言が、誰かの人生を少しだけ温かくするかもしれません。

まとめ:静かに、しかし確かに、心を変える映画です

『かくかくしかじか』は、派手な展開も、壮大なドラマもありません。 けれど、あなたの心の奥底に触れて、やさしく灯をともす映画です。

・夢を追うことの痛みと希望 ・恩師とのかけがえのない時間 ・人生を通して“描くこと”と“生きること”がどう重なるか

この作品は、ただの実写化ではなく、東村アキコという一人の人間の“魂”がこもった映像作品です。 演じる人たちの熱量、風景の説得力、脚本の真摯さ──すべてが観る人の心に静かに響き渡ります。

まだ観ていない人がいるなら、どうかこの映画を劇場で観てほしい。 そして観た人は、そっと誰かに伝えてほしい。

『かくかくしかじか』が、多くの人に届きますように。 私はこの映画を、全力で応援します。

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【レビュー】映画『かくかくしかじか』の感想・評価・口コミ・評判

【2025年5月16日公開,126分】     INTRODUCTION(イントロダクション) 東村アキコが9年越しに描いた、自身の原点をめぐる実話の映画化。 人生を変えた恩師との出会いと別れを、宮崎・石川・東京の3都市を舞台に紡ぐ感動作。 笑いと涙が交錯する、すべての“大切な誰か”へ贈る物語。   【監督】関和亮【原作・脚本】東村アキコ【脚本】伊達さん【主題歌】MISAMO「Message」 【キャスト】 林明子 永野芽郁 日高健三 大泉洋   見上愛   畑芽育   鈴木 ...

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やまと

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ラブコメだと思ったら全然違います。

油断して手元にハンカチなど用意してなく後悔しました。

後半ずっと泣いてました。想像の100倍泣けます。

パフォーマンスシーンも胸熱で歌詞がグッときます。

みみ

あーマンガだなって感じでした

2025年6月24日

まあ最後までは見れる映画でした。

配役と演技力が少し残念でした。

皇太役の方の声がどうしても気になり

(本来そこが自前の良いところなのかとは思いますが)原作からしたら少し離れてるなと。

山中さんと役が逆な方がしっくりくる。

あとは畑さんが可愛すぎるのでもう少し地味な方がよかったです。

どうしても原作を見ていると実写へのハードルが高くなります。

ただ各役者のファンに向けては劇中歌もあるのでいいかと思われます。

MIKA

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この記事を書いた編集者
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ポプバ編集部:Jiji(ジジ)

映画・ドラマ・アニメ・漫画・音楽といったエンタメジャンルを中心に、レビュー・考察・ランキング・まとめ記事などを幅広く執筆するライター/編集者。ジャンル横断的な知識と経験を活かし、トレンド性・読みやすさ・SEO適性を兼ね備えた構成力に定評があります。 特に、作品の魅力や制作者の意図を的確に言語化し、情報としても感情としても読者に届くコンテンツ作りに力を入れており、読後に“発見”や“納得”を残せる文章を目指しています。ポプバ運営の中核を担っており、コンテンツ企画・記事構成・SNS発信・収益導線まで一貫したメディア視点での執筆を担当。 読者が「この作品を観てみたい」「読んでよかった」と思えるような文章を、ジャンルを問わず丁寧に届けることを大切にしています。

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