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Bluetoothスピーカー市場には数多くのモデルがありますが、その中でも「音質」と「デザイン性」を高いレベルで両立しているブランドといえば、やはりMarshall(マーシャル)。
今回取り上げる KILBURN III(キルバーン3) は、同ブランドの中でもポータブル性とパワフルさを兼ね備えた人気モデルです。
この記事では、実機を使ってデザイン・音質・機能性を徹底的にチェックし、「買うべきかどうか」を判断できる情報をお届けします。
デザインと外観
Marshallの魅力のひとつは、ギターアンプを思わせるクラシカルなデザイン。
KILBURN IIIも例外ではなく、フロントと背面は金属製グリルで覆われ、中央にはマット仕上げのMarshallロゴが配置されています。
さらに、側面や上部の革調加工、取り外し可能なストラップなど、細部まで質感にこだわり抜かれています。サイズは「大きすぎず、小さすぎない」絶妙なバランスで、インテリアのアクセントとしても優秀です。
操作性と機能

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上部にはレトロな質感のコントロールパネルが搭載され、電源スイッチ、ボリューム、トレブル、ベースのノブを直感的に操作可能。
「Mボタン」を押せば、アプリで事前に設定した2種類のイコライザーを即座に切り替えられます。
背面にはAUX端子とUSB-Cポートを装備しており、スピーカーとしてだけでなく、スマートフォン充電用のモバイルバッテリーとしても使えるのは地味に便利です。
音質レビュー
KILBURN IIIの音は、全体的に解像度が高くバランスが良いのが特徴です。
高音域:ギターのアタック感やシンバルの響きがクリア。
中音域:ボーカルが他の帯域に埋もれず、温かみのある表現。
低音域:適度なアタック感と広がりがあり、ジャンルを選ばず楽しめる。
特筆すべきは「マルチディレクショナルサウンド」機能。これにより、前後左右、斜め方向にも音を広げ、部屋全体を音楽で満たしてくれます。ただし、定位感を求めるリスニングには向かず、音が“ふわっと”拡散するため、好みが分かれる部分です。
アプリ活用
専用アプリでは、以下のような調整が可能です。
2種類まで保存できるカスタムイコライザー
プリセット(バスブースト/ミッドブーストなど)
設置場所補正(壁際・コーナーなど)
バッテリー保護機能とスタンバイタイマー
操作はシンプルで、オーディオ初心者でも迷うことなく設定できます。
メリットとデメリット
メリット
圧倒的なデザイン性でインテリア性抜群
広がりのある高解像度サウンド
モバイルバッテリーとしても利用可能
デメリット
定位感を重視する人には物足りない可能性
マルチディレクショナルサウンドは好みが分かれる
防水性能は非搭載(屋外使用には注意)
こんな人におすすめ
作業用BGMとして長時間音楽を流したい人
部屋の雰囲気を格上げするスピーカーが欲しい人
Marshallのブランドイメージやデザインが好きな人
Marshall KILBURN IIIは、「見た目の美しさ」と「音の広がり」を同時に求める人にとって理想的な選択肢です。
一方で、音の定位やライブ感を重視する方は、実際に試聴してから判断することをおすすめします。
価格に見合うクオリティは十分にあり、音楽だけでなくインテリアとしても長く愛用できる一台です。
他モデルとの比較&選び方のヒント
Bluetoothスピーカーを選ぶ際、デザインやブランドだけでなく、用途と音質傾向を把握することが重要です。
例えば同ブランドの KILBURN II は、よりコンパクトで持ち運びやすく、防水性能(IPX2)を備えていますが、音の広がりはKILBURN IIIほどではありません。逆に据え置きで使うなら、より大出力の Stanmore III も選択肢に入ります。
また、他ブランドと比較すると、BOSEの「SoundLink Revolve+ II」は360°全方向への均一な音質を実現しますが、Marshallのようなアンプ風デザインはありません。SONYの「SRS-XG300」は防水・防塵性能が高くアウトドア向けですが、室内インテリアとしての存在感ではKILBURN IIIに軍配が上がります。
選び方のポイント
使用環境:屋内中心か、屋外でも使うか
音質傾向:定位重視か、広がり重視か
デザイン性:インテリアとの相性
機能面:防水、防塵、充電機能、アプリの自由度
長持ちさせるメンテナンス術
直射日光や高温多湿を避ける
革調部分は柔らかい布で定期的に拭く
長期保管時は満充電を避け、50%前後で保管
定期的にファームウェアアップデートを行う
KILBURN IIIは、見た目の美しさに惹かれて購入しても後悔しないモデルですが、「自分の音の好み」と一致しているかを確認することが満足度の鍵になります。特にマルチディレクショナルサウンドの拡散感が合うかどうかは、実機での試聴を強く推奨します。