
King & Prince新曲「I Know」とは?
17枚目シングルのダブル表題曲
2025年8月6日にリリースされたKing & Princeの17枚目シングル『What We Got 〜奇跡はきみと〜 / I Know』。
その中の1曲「I Know」は、これまでの“王子様”イメージを軽やかに覆す挑戦的なダンスナンバーです。
HIPHOPベースのダークな楽曲
サウンドはHIPHOPをベースに、ビートは力強くリズミカル。しかしベースラインにはどこか怪しげな響きが漂い、全体としてミステリアスでスリリングな雰囲気に仕上がっています。これまでの爽やかで明るいポップ路線とは一線を画す、“大人のKing & Prince”を体感できる楽曲といえるでしょう。
MVに込められた“ダーク&クール”の世界観
傾いた部屋での圧倒的パフォーマンス
MVは、斜めに傾く部屋の中でダンスする永瀬廉と髙橋海人の息ぴったりのパフォーマンスが印象的。重力に逆らうように体をコントロールし、バランスを崩さずに踊り切る姿は圧巻です。
交差点ダンスシーンが示すスケール感
終盤に登場する交差点での群舞シーンは、映像のハイライト。大勢のダンサーと共に放つエネルギーは、グループの表現力の幅を強く印象づけます。
ファンの反応──「王子様」像を超えた衝撃
SNSやコメント欄には「ダークでカッコいい」「新しいキンプリに惚れた!」といった声が多く寄せられています。従来の甘く爽やかなイメージとは対照的に、“闇をまとったヒーロー像”を見せたことで、ファンに新鮮な驚きを与えました。
歌詞に潜むメッセージとドラマとの親和性

「見抜けてるフェイク」──嘘を暴く視点
歌詞には〈見え見えlie 見ればわかるeye〉〈見抜けてるフェイク〉といったフレーズが並びます。これは、人の裏側を見抜くような探偵的視点を表現しており、楽曲の持つスリリングさを強調しています。
「Eeny, Meeny, Miny, Moe」に込められた緊張感
童歌を思わせる〈Eeny, Meeny, Miny, Moe〉のフレーズは、一見軽やかですが、選択や運命の分岐を示唆する意味合いを持ちます。この緩急が、楽曲全体の不穏な空気をさらに際立たせています。
髙橋海人主演ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』とのリンク
本曲はTBS系ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』の挿入歌にも起用。髙橋海人が麻薬取締官としてW主演を務める同作のテーマ──「嘘と真実のせめぎ合い」と歌詞の内容が深くリンクしています。物語の緊張感を支える音楽として、ドラマと楽曲は相乗効果を発揮しています。
“陰と陽”の対比が生み出すグループの真髄

「What We Got」とのコントラスト
同じシングルの両A面曲「What We Got 〜奇跡はきみと〜」は、ミッキーマウスとコラボした明るいオフィシャルテーマソング。光あふれるポップさと、「I Know」のダークでクールな雰囲気の対比は、まさに“陰と陽”。この振り幅こそが今のKing & Princeの魅力です。
王道からダークへ──二面性の進化
従来の“王道アイドル”イメージに安住せず、あえて正反対の表現に挑む姿勢は、グループの進化を物語っています。ファンにとっては「どちらの顔も本物」と感じられる二面性が、新しい推し方を生んでいるのです。
King & Princeが示す新たなステージ
イメージを刷新する挑戦
「I Know」は単なる楽曲ではなく、グループが“次のステージへ進む”という宣言に近い存在です。王子様キャラだけでなく、ダークで大人な側面を見せることで、幅広い音楽ファンの心を掴むことに成功しました。
ファンに突きつける「多面性」という魅力
今後のKing & Princeは、明るさと影、華やかさとクールさという“振り幅”を自在に使い分けるグループとしてさらに進化していくでしょう。固定されたイメージを超え、時代に合わせて変化できる柔軟さこそ、彼らの最大の武器といえます。
なぜアイドルに“振り幅”が必要なのか
King & Princeの「I Know」と「What We Got」が象徴するように、現代アイドルにとって“多面性”は欠かせない要素です。
王道だけでは飽きられる時代
SNSで膨大な音楽が流通する中、常に同じカラーを貫くと埋もれてしまいます。ファン層拡大のカギ
明るい曲で子どもや家族層に届き、ダークな曲で大人や音楽好きの心をつかむ──こうした戦略が支持層を広げます。海外グループとの共通点
BTSが「Dynamite」でポップ路線を打ち出しつつ、「ON」や「Black Swan」でダークな表現を見せたように、グローバルに戦うには幅の広さが必要です。King & Princeの可能性
彼らは国内王道アイドルの枠から飛び出し、ジャンルレスに挑戦する姿を見せ始めました。今後はさらに多彩なジャンルに挑むことで、日本のポップシーンに新しい軸を築く存在となるかもしれません。
「I Know」は、King & Princeが“王道”を超えて新たなステージへ進むことを示す一曲。明るさと影という両極を表現できる振り幅は、彼らが次世代のトップアイドルであり続けるための最大の強みです。
「Theater」はなぜ“特別な一曲”として受け取られているのか ──二人体制のKing & Princeが描く、現在進行形のステージ
King & Princeの新曲「Theater」のミュージックビデオがフルサイズで公開された。 本作は、12月24日発売の7thアルバム STARRING のリード曲であり、12月22日より先行配信もスタートしている。 MV公開直後から注目を集めている理由は、単に映像のスケールが大きいからではない。「Theater」は、今のKing & Princeが何を表現しようとしているのかを、極めて丁寧に可視化した作品として受け止められている。 「Theater=劇場」が示す視点の揺らぎ タイトル ...
King & Prince 永瀬廉が挑む“最も危険な役”——揺れる正義と葛藤を抱えた青年の現在地
永瀬廉が2026年1月期の日曜劇場『リブート』で演じるのは、これまでのキャリアの延長線上にありながら、その先へ踏み出すような難役だ。 彼が挑む 冬橋航 は、子どもを支援するNPO法人「しぇるたー」の職員として働く一方で、闇組織の実働部隊として指示を遂行する裏の顔を持つ青年。 正義と罪の狭間で揺れ続ける人物像は、永瀬にとって新たな挑戦であり、俳優としての現在地を象徴する役どころだ。 本記事では、永瀬廉の視点を軸に『リブート』で描かれる世界、冬橋航の内面、そして永瀬が迎えつつある俳優としての転機を丁寧に辿って ...
King & Prince 永瀬廉が惹きつけるもの―出演作が映し出す“内面の魅力”とは|“孤独と愛”のキャラクター像
俳優としての存在感が年々増している永瀬廉。 静かな佇まいの中に潜む深い感情や、台詞より先に伝わる繊細なニュアンスが、多くの視線を引き寄せている。最新作となる映画「鬼の花嫁」では、その“内面の魅力”がさらに鮮明に立ち上がる。 ここでは、永瀬廉という表現者が今どこに立ち、何をもたらしているのか。その人物像に焦点を当てて深掘りしていく。 King & Princeとしての現在地と、俳優業で広がる表現の幅 永瀬廉はKing & Princeとして音楽活動を続ける一方、俳優業でも着実にキャリアを積 ...
【レビュー】映画『君の顔では泣けない』の感想・評価・口コミ・評判
【2025年11月14日公開,123分】 INTRODUCTION(イントロダクション) 高校1年生の夏、ふたりの“人生”そのものが入れ替わってしまう──。 入れ替わりものの系譜に連なる本作は、その王道的枠組みを踏まえながらも、“15年間元に戻らない”という大胆な設定によって、従来の作品にはない深い喪失感と切実さを刻み込んでいる。高校生活から進学、就職、結婚、出産、そして親との別れまで──本来なら自分が歩むはずだった人生を、他者の身体のまま体験する。そこに生まれる違和感、罪悪感 ...
『ラストマン』進化論――全盲のFBI特別捜査官から年末SP&劇場版へつながる物語の裏側
福山雅治×大泉洋――このふたりの名を聞けば、2023年の大ヒットドラマ『ラストマン -全盲の捜査官-』(TBS系)を思い出す人も多いだろう。 あの熱いバディが、今冬、ふたたびスクリーンとテレビの両方で帰ってくる。12月24日には劇場版『映画ラストマン -FIRST LOVE-』、そしてその4日後の12月28日には完全新作スペシャルドラマ『ラストマン-全盲の捜査官- FAKE/TRUTH』が放送される。 連続ドラマの感動的なラストから2年。彼らが再び“事件の中心”に戻ってくる理由とは何か。そして「FAKE/ ...
【レビュー】映画『おーい、応為』の感想・評価・口コミ・評判
【2025年10月17日公開,122分】 INTRODUCTION(イントロダクション) 江戸の天才浮世絵師・葛飾北斎の娘にして弟子――葛飾応為の知られざる生涯を描く『応為』。 原作は飯島虚心の「葛飾北斎伝」と杉浦日向子の「百日紅」。監督・脚本は『日日是好日』の大森立嗣。 北斎を永瀬正敏、才能を開花させる応為を長澤まさみが繊細かつ力強く演じる。 高橋海人が演じるほか、大谷亮平、篠井英介、奥野瑛太、寺島しのぶらが共演する。 絵に生き、女として、芸術家として、父を超えようとした一人 ...











