804話あらすじまとめ
秦の都、咸陽では、ついに全人民の戸籍が完成し、昌文君と李斯がその達成を喜び合う。しかしその喜びも束の間、二人は緊張の糸が切れ気絶してしまいます。咸陽の城壁の上では、秦王嬴政と昌平君が対談し、李斯と昌文君の尽力により、秦の全人民の戸籍が把握され、新たに徴兵された兵力が指定された場所へ向かうことが可能になったことを確認します。昌平君はこれで第一と第二の柱が揃ったとし、最後の第三の柱が重要だと語ります。
全秦人に命令が下り、各地から徐々に兵力が集まり始めます。最初は小規模だと思われていた兵力は、川の雨が大河となり、濁流となって海に注ぐように次第に増加し、ついには三十万の大軍が出現しました。六国はこの事態に驚愕し、特に趙の番吾では、二度の敗戦で二十万の兵力を失った秦がどうやってそんな大兵力を集めたのか、大騒ぎになります。李牧も深刻な表情を浮かべます。
同時期、楚の都でも同様の混乱が起きていました。モブ幕僚たちは秦が自衛の兵力まで絞り出して無謀な戦いを挑んでいると結論づけようとしますが、媧燐だけは状況を正確に見抜いていました。一方、魏ではさらに深刻な事態が進行していました。洛紫城から数万人単位の秦の水軍が上陸しようとしているとの連絡が入ります。魏の盟約が切れた後の行動であり、これは秦が韓を攻める布石だと呉鳳明は判断します。
洛紫城に上陸を開始したのは、玉鳳軍五万人。新兵の訓練は整っておらず、戦上手の呉鳳明が迎撃に来ることは明白だが、王賁だけは持ちこたえると自信を見せている。次回へと続く緊迫した展開の中で、玉鳳軍の運命は如何に。
キングダム 805話 あらすじ ネタバレ
玉鳳軍、魏に上陸!新たな戦局の幕開け
物語は黄河を渡る玉鳳軍のシーンから始まります。
王賁は初めて目にする黄河の大きさに圧倒されながらも、任務に集中しています。彼の指揮の下、玉鳳軍はすでに別動隊を上陸させ、魏の守備隊を奇襲攻撃で崩壊させます。この奇襲により、玉鳳軍は無傷での上陸を果たしました。秦の迅速な行動力と戦術の巧妙さが光るシーンです。
その報告は魏の王都、大梁にもたらされ、魏王は驚愕しますが、呉鳳明は冷静に対処します。彼は今回の秦の攻撃目標が魏ではなく韓であり、魏の韓への援軍を妨害するための作戦であることを見抜いています。鳳明は韓の王都鄭が包囲された時に援軍を送り、玉鳳軍を潰す計画を立てています。
一方、蒙恬率いる楽華軍は趙に侵攻し、黄都の周辺に展開しました。この情報は李牧が不在の間に武安城に届けられ、舜水樹は秦の狙いが韓にあることを察知します。
彼もまた、韓が滅亡の危機に瀕するまでは静観の構えを見せます。
同じ頃、韓の王都新鄭も騒然としていました。
秦が30万の新兵を集めたという情報を韓も把握しており、その一部がすでに魏や楽華軍に加わっていることを知っています。韓の防御力は弱いものの、王都新鄭は名将洛亜完によって守られており、彼はこの要塞を死守すると誓います。 そんな中、秦軍が韓との国境を越え、南陽へ進撃したという報告が入ります。
南陽は新鄭とつながる韓の重要拠点であり、博王谷将軍の軍勢が守っています。さらに、飛信隊6万が南陽に向かっているという知らせが入り、次回は飛信隊の攻撃が焦点となるでしょう。
洛亜完は南陽城の防御力を強調しつつも、秦の総力戦に対しては慎重な姿勢を見せます。南陽を攻める秦軍の動きが新鄭への奇襲に繋がる可能性が示唆され、韓の運命が一層不透明になります。
まとめ
キングダム805話では、秦の迅速な戦術展開と魏や趙の戦略的対応が描かれました。玉鳳軍の黄河渡河と上陸作戦は、秦の戦術の巧妙さを示し、魏の呉鳳明と趙の舜水樹の冷静な分析が今後の戦局を左右します。韓の防御体制も注目され、新鄭を巡る戦いがどのように展開するかが次回の見どころです。