圧巻の演技に世界が注目――『国宝』、その衝撃の中身とは
2025年6月6日に封切られた映画『国宝』が、初日で24万人以上を動員する大ヒットスタートを記録。さらにカンヌ国際映画祭でも異例のスタンディングオベーションを受け、国内外で話題を呼んでいます。
注目すべきは、主演・吉沢亮とのダブル主演を果たした横浜流星の演技力の進化。これまでのキャリアの集大成とも言える役柄に挑み、“陽”と“陰”という二つの感情の狭間をリアルに体現。その迫真の演技が、「あの横浜流星がここまで来たか」と多くの観客を唸らせています。
作品概要:歌舞伎×任侠、魂の物語
原作は吉田修一による小説『国宝』。
物語の主軸は、まったく異なる背景を持つ2人の青年――
立花喜久雄(吉沢亮):任侠の家に生まれながら、歌舞伎に身を投じる
大垣俊介(横浜流星):歌舞伎界の名門に生まれ育ったエリート役者
時代の荒波の中、互いにぶつかり合い、励まし合いながら、芸という“業”にすべてを捧げていく様子が描かれます。
そしてこの中で、横浜流星が演じる大垣俊介が、ある意味で物語全体の情感の軸を担っているのです。
陽と陰、両極を駆け抜ける横浜流星の演技力
横浜流星といえば、『初めて恋をした日に読む話』『着飾る恋には理由があって』『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』などで見せた、明るく真っ直ぐな“陽”のイメージが強い俳優。
一方、映画ではその表情が一変。
『流浪の月』『ヴィレッジ』『線は、僕を描く』などでは、過酷な境遇に苦悩する役を繊細に演じ、“陰”の深みを持つ俳優としての地位を確立してきました。
この二面性こそ、今回の『国宝』における大垣俊介というキャラクターにぴったりとハマった理由のひとつです。
「陰陽併せ持つ」難役に挑んだ覚悟
大垣俊介は、若き日には陽気で破天荒な一面を持ちながらも、徐々に病や家族との確執、芸の限界といった重たい現実に飲み込まれていきます。
横浜流星はその過程を、華やかさと陰鬱さの間をリアルに漂う演技で魅せました。
とくに終盤、持病が悪化し義足で舞台に立つ俊介が、ボロボロの身体で必死に芸を貫こうとする場面では、観客の嗚咽が劇場に響くほどの衝撃を与えました。
このシーンは、“芸に生きるとは何か”を体現する象徴とも言えるでしょう。
横浜流星が体現した「俳優の本気」
横浜流星の演技は、「役になりきる」以上のものです。
それはまさに、「役そのものとして生きる」こと。
特訓を積み、表情の作り方、声の張り、所作に至るまで細部に神経を注ぎながらも、“技術では説明しきれない情動”をスクリーンに焼き付けてくるのです。
そしてその集大成が、『国宝』という舞台で大垣俊介という存在に昇華された――まさに「俳優・横浜流星の到達点」だと言えるのではないでしょうか。
『国宝』は横浜流星の“新たな代表作”になる
- カンヌ映画祭での大反響
- 初日動員24万人というスタートダッシュ
- 芸に殉じた男の姿をリアルに映した熱演
すべての要素が、『国宝』という作品を2025年屈指の傑作映画に押し上げています。
そしてその立役者が、間違いなく横浜流星であることに、異論はないでしょう。
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【レビュー】映画『国宝』の感想・評価・口コミ・評判
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