俳優・高杉真宙は、作品に参加するたびに新たな自分を見つけてきた。
最新作では、救命チームの若き看護師役に挑戦。ヒーローに憧れて飛び込んだ青年を演じながら、現場で学んだのは“目の前の命を救う”という真の使命感だった。
「最初は理想だけで突き進んでいる青年ですが、先輩たちは“なりたい”から動くのではなく、純粋に人を助けたいという思いで動いている。その姿を見て、自分の役も変わっていく感覚がありました」
高杉にとって医療作品は初めてではないが、今回は「異常なほどリアル」だったという。救助のスピード感、タンカの扱い、災害現場の緊張感──すべてが想像以上。撮影初日は動けないほどだったが、経験を重ねるうちに現場の流れを体で覚えた。
災害シーンでは、実際には存在しない状況を想像力で埋める芝居も多かった。「難しいけれど、嫌いじゃない。むしろ役と深く向き合える時間になった」と笑う。
主演・鈴木亮平の存在も、高杉に大きな影響を与えた。「亮平さんがいなければ、この現場は成り立たない。全員を背負ってくれていました」と尊敬の念を口にする。
そして、“ヒーロー”の定義を問われた高杉はこう答えた。「僕にとってヒーローは“平等”を体現する人。誰にでも優しく、特別扱いしない人こそ、本物だと思います」
この作品を通じ、高杉は医療従事者への敬意を一層強くした。観客にも「自分にできることに備える意識を持ってほしい」と語るその目には、役を超えた覚悟が宿っている。
高杉真宙という俳優の現在地と“平等”の価値観
高杉真宙は、子役時代から映像作品に携わり、20代にして幅広いジャンルを経験してきた俳優だ。
恋愛ドラマで見せる柔らかな表情から、社会派作品でのシリアスな演技まで、その振れ幅の広さは業界内でも評価が高い。
特筆すべきは、与えられた役を「自分の中に落とし込み、寄り添う」という姿勢だ。今回の看護師役でも、理想に燃える青年を単なる憧れだけの人物にせず、成長していく人間像として描き出した。
調査と準備への真摯さ
高杉は役作りにあたり、事前のリサーチを欠かさないタイプだ。
医療現場の動きや器具の扱いはもちろん、その職業に就く人々の心情にも目を向ける。今回はタンカの重さや救助のスピード感に直面し、「体力面でも精神面でも本物の覚悟が必要だ」と実感したという。
その体験は、演技にとどまらず、日常の視点までも変えた。緊急車両を見ると「今まさに誰かが助けを求めているかもしれない」と考えるようになったのだ。
想像力と柔軟性
今回の現場では、火山噴火や溶岩流といった非日常の災害シーンが多数登場した。高杉は監督や資料映像から得た情報をもとに、自ら状況をイメージして芝居を組み立てたという。こうしたゼロからの構築は俳優にとって難易度が高いが、高杉は「難しいけれど楽しい」と前向きに捉える。その柔軟な思考は、舞台や映画など異なる環境でも生きる武器となっている。
先輩から学ぶ姿勢
主演の鈴木亮平について「全員を背負ってくれていた」と語る高杉。その言葉の裏には、先輩の背中を見て成長する素直さがある。現場の中心で責任を果たす姿を間近で見たことは、自身の俳優人生にも大きな影響を与えたはずだ。
彼はこれまでにも多くのベテラン俳優と共演してきたが、そのたびに「次は自分が後輩を導ける立場になりたい」という思いを強くしているという。
“平等”というキーワード
高杉が語るヒーロー像の核心は「平等」だ。誰に対しても態度を変えず、特別扱いをしない。それは現場での彼自身の振る舞いにも通じている。スタッフや共演者への感謝を口にし、誰とでも自然体で接する。その姿勢が、彼を“安心感のある俳優”として印象づけているのだろう。
未来への展望
20代半ばを迎えた今、高杉真宙はますます役の幅を広げている。
医療、青春、歴史、ファンタジーといった異なるジャンルを行き来しながらも、常に役の核を掴む姿勢は変わらない。今回の現場で培った“平等”の価値観と“命を救う現場”のリアリティは、今後の作品にもきっと活かされるはずだ。
役を超えて学んだこと 高杉真宙が語る“平等”というヒーロー像と俳優としての覚悟
俳優・高杉真宙は、作品に参加するたびに新たな自分を見つけてきた。 最新作では、救命チームの若き看護師役に挑戦。ヒーローに憧れて飛び込んだ青年を演じながら、現場で学んだのは“目の前の命を救う”という真の使命感だった。 「最初は理想だけで突き進んでいる青年ですが、先輩たちは“なりたい”から動くのではなく、純粋に人を助けたいという思いで動いている。その姿を見て、自分の役も変わっていく感覚がありました」 高杉にとって医療作品は初めてではないが、今回は「異常なほどリアル」だったという。救助のスピード感、タンカの扱い ...
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