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JO1 豆原一成が見せる“新たな顔”―今、演技で輝く理由とは?

JO1 豆原一成が見せる“新たな顔”―今、演技で輝く理由とは?

JO1・豆原一成、演技という新たなフィールドへ

JO1のパフォーマンスでひときわ存在感を放つ豆原一成。

デビュー当初から「センターの安定感」と称される一方、グループの最年少ながらも芯の強さを感じさせる姿は、常にファンの目を惹きつけてきた。そんな彼が今、アイドルとしてのステージを飛び出し、俳優として本格的な第一歩を踏み出した。

その最新作が、10月24日より公開される映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』だ。豆原が演じるのは、祖母と共にキャンパスで学ぶ青年・安藤拓磨。演技に初挑戦というわけではないが、今作は間違いなく“表現者・豆原一成”にとってのターニングポイントになる作品となるだろう。

JO1の表現力を支えてきた「身体性」と「誠実さ」

JO1のステージにおいて、豆原の武器は何といってもキレとしなやかさを兼ね備えたダンスだ。高校時代からダンスに打ち込み、「PRODUCE 101 JAPAN」でもそのスキルが高く評価された。表情管理やカメラパフォーマンスにも長けており、“全方位型アイドル”としての完成度はグループ随一。

だが、演技はまた別の世界。表現の密度、視線の動き、言葉の重み──全てが違うフィールドである。その中で彼は、驚くほど静かな、しかし確かな存在感をスクリーンで放っている。

『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』──演じたのは“学び”を見つけていく青年

映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』では、豆原は主人公・安藤拓磨を演じる。彼は亡き祖父の影響を受けて大学へ通い始め、そこで同じく学生として学ぶ祖母・文子(演:市毛良枝)と再び深い関係を築いていく。

この映画は、実在の教育者・島田依史子の著作を原案にした作品。学びの尊さと世代を超えた絆が丁寧に描かれ、観る者の心にじんわりと温もりを残す。

豆原の役どころは、決して派手ではない。けれども、彼が文子との対話を重ねる中で徐々に心を開き、人生の意味を模索していく姿には、どこか等身大の彼自身が滲んでいるようにも感じられる。

市毛良枝との共演で得た「演じることの奥行き」

今回、豆原は長年にわたって日本映画界を支えてきた名女優・市毛良枝とW主演を務めた。

ベテラン女優と若手アイドルという組み合わせに不安を覚える声も一部あったが、実際の仕上がりはその予想を大きく超えている。

市毛との共演によって、豆原の演技には新たな深みが生まれた。特に注目したいのは、言葉にしない感情の揺らぎを“間”で表現する力。市毛とのやり取りの中で、言葉以上に感情を語るその演技に、観客は自然と引き込まれるだろう。

また、根津神社を訪れる夜のシーンや、祖父(演:長塚京三)の思い出に触れる場面では、豆原の“演じる”というより“存在する”という姿勢が光る。

“叫ばない演技”で魅せる内面表現──新たな挑戦

映画のトーンは静かで丁寧。豆原のこれまでの活動からは想像がつかないほど“静”の演技が求められた。

だが、彼はその静けさの中で、心の動きを細やかに描き出すことに成功している

本作の監督・中西健二氏は『大河への道』などで知られる実力派。脚本は『サイレントラブ』のまなべゆきこが手がけ、繊細な人間描写が印象的だ。そんな制作陣の中で、豆原は丁寧に役と向き合い、作品の世界観に溶け込んでいった。

主題歌「ひらく」もJO1が担当。映画のテーマとリンクし、“新たな扉を開く”というメッセージが、豆原の演技と絶妙に重なる。

アイドル×俳優、豆原一成が描くこれからの道

JO1 豆原一成が見せる“新たな顔”―今、演技で輝く理由とは?

JO1というグローバルボーイズグループの一員として、日々進化を続ける豆原。韓国を拠点にしたパフォーマンス活動も増えている中で、俳優業との両立は決して簡単なものではない。

しかし、彼が見せる「どのフィールドでも手を抜かない真摯さ」は、確実に多くのクリエイターや観客を惹きつけている。

今後、さらに映画やドラマでの露出が増えていけば、“豆原一成”という名前が、音楽だけでなく演技の世界でも確かなブランドとなる日は遠くない。

「演技で輝く理由」は、彼が“誰よりも真面目”だから

JO1としての派手なダンスも、俳優としての静かな演技も、豆原一成の中にある“まっすぐな誠実さ”が支えている。

それは演出家や監督、共演者たちが彼に信頼を寄せる理由でもあり、ファンが彼を応援し続ける理由でもある。

演技という新たな世界で見せた豆原の“新しい顔”。

それは間違いなく、彼のキャリアにおいても、私たち観客にとっても、かけがえのない出会いとなった。

豆原一成という存在を深掘る:表現者としての現在地と進化

JO1 豆原一成が見せる“新たな顔”―今、演技で輝く理由とは?

(c)e.usen.com

豆原一成の魅力は、単に「かっこいい」「ダンスが上手い」といった表層的なものだけではない。

彼は、人との関係性の中で自分の立ち位置を探り、自身の表現の幅を広げてきた。グループの最年少として年上メンバーに囲まれながらも、パフォーマンスで自信を示し続けた姿勢。それは決して生意気さではなく、“責任感”と“覚悟”の現れだった。

俳優としての活動は、そうした彼の内面がより強く問われるフィールドだ。台本を読み込み、監督や共演者の意図を汲み取りながら、自分の感情を落とし込んでいく。そこに必要なのは“自我の強さ”ではなく、“相手を受け入れる柔軟さ”だ。

豆原は今、その両方を持ち合わせた稀有な存在として注目されている。

今後、より難解な役、重厚なテーマの作品にも挑んでいくことが予想されるが、それでも彼はきっと――どこまでも丁寧に、誠実に、作品と向き合っていくに違いない。

彼の進化はまだ始まったばかりだ。

🔗 映画情報

『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』

  • 2025年10月24日(金)より全国公開
  • 主演:豆原一成(JO1)、市毛良枝
  • 原案:島田依史子『信用はデパートで売っていない』
  • 監督:中西健二
  • 脚本:まなべゆきこ
  • 主題歌:「ひらく」/JO1

▶︎公式サイト:https://gaga.ne.jp/fujisan_and_coffee

▶︎X(旧Twitter):@MtFujiMovie1024

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今ひとつ

2025年10月13日

そんなに映画通では無いですが、

子供の頃から見て来た映画で

秋刀魚の味と我谷は緑なりきと並んで

八つ墓村の3本は好きな映画です。

角川映画としては今ひとつでしたね。

今ひとつ

2025年10月13日

今日、火喰鳥を喰うと言う映画を見た。普段は映画館にホラー映画を観ようとは思はないが、角川映画なので面白いのでは、と思って見に行った。まぁそれなりに面白かったが、あくまでもそれなりである、角川映画としてある程度出来上がっている部分が多少あったはあったが、物足りない処が非常に多かった。冒頭スタートは良かったが、そこでの第二次大戦時の描写が長すぎる割に戦死した先祖のディテールが良く無い、まず、戦死する前では普通の人間で描き、生きて帰りたいと願う普通の青年であれば良かった物を、その時点で既に得体の知れない人物像にしてしまっている点だ。出兵時の俳優の写真もっと普通の好青年で良かったはずである。最後に出てくる老人を普通の老人にしているのに何故、軍人を最初から怪物めいたキャスディングにしてしまったのだろうか?霊能力者の存在も余計であったと思う。霊能力は彼女だけで良かったし、彼女が高校まで松本に住んでいた、と言うエピソードがあるならば、彼女と曾祖母存在の因果が戦死した大叔父となんなりかのあると言う設定が最後に解る様な、例えば、彼女の実家から映画の最後に曾祖母と大叔父が子供の頃知り合いだった写真が出てくる等、合わせて最初に墓の横の畑の中に出てくる少女が彼女の曾祖母であったとかである。主人公の走馬灯は早すぎである。最終暗転後のエンディングで出せば、思念の強さが、愛情の強さが、脆い物では無く、それこそが、不可解な運命の歴史を紡いで行くと言う角川映画になったと思う。そこで人間の深みと思念の強さが過去に遡れば遡るほど強く、それが恐怖となる。逆に言うなら、文明の進化と共に現代人のそれが薄れている、或いは弱くなっていると言う物を表現して来た角川映画らしい作品になったのではと思う。犬神家も八つ墓村も、過去の人間の思念が現在の世界の運命を狂わす、過去は現代に繋がっている、歴史と因習因果を通じて、現代人が忘れてしまった何かを恐怖映画と言う形で表現してくれる日本特有の映画である角川映画になったはずである。

それが、余計な霊能力者の登場で台無しになってしまった感がある。

秒速5センチメートル

2025年10月13日

森七菜の高校生役の演技が本当にヤバいし可愛いです

松村北斗が泣いてるシーンは胸熱です

かき

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この記事を書いた編集者
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ポプバ編集部:Jiji(ジジ)

映画・ドラマ・アニメ・漫画・音楽といったエンタメジャンルを中心に、レビュー・考察・ランキング・まとめ記事などを幅広く執筆するライター/編集者。ジャンル横断的な知識と経験を活かし、トレンド性・読みやすさ・SEO適性を兼ね備えた構成力に定評があります。 特に、作品の魅力や制作者の意図を的確に言語化し、情報としても感情としても読者に届くコンテンツ作りに力を入れており、読後に“発見”や“納得”を残せる文章を目指しています。ポプバ運営の中核を担っており、コンテンツ企画・記事構成・SNS発信・収益導線まで一貫したメディア視点での執筆を担当。 読者が「この作品を観てみたい」「読んでよかった」と思えるような文章を、ジャンルを問わず丁寧に届けることを大切にしています。

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