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timelesz松島聡、初の“父親役”で魅せる新境地|連ドラ初主演が示す覚悟と本気

2025年9月5日

timelesz松島聡、初の“父親役”で魅せる新境地|連ドラ初主演が示す覚悟と本気

俳優・松島聡、地上波連ドラ初主演へ―“表現者”としての現在地

timeleszのメンバーとして、音楽活動はもちろん、バラエティや舞台でも着実に存在感を高めてきた松島聡が、2024年秋、ついに地上波連続ドラマでの初主演という大きな節目を迎える。

演じるのは、テレビ朝日系「オシドラサタデー」枠で10月4日スタートのホームドラマ『パパと親父のウチご飯』。本作で松島は、シングルファーザーの千石哲という役に挑む。

驚きとともに注目を集めたのは、彼が“父親役”に挑戦するということだ。timeleszの中では弟的ポジションにあり、可愛らしさや柔らかい印象が強かった松島が、「親」として、しかも「元ヤン」という設定の男をどう演じるのか――多くのファンや関係者の関心を集めている。

しかし彼自身は、そんな周囲の驚きに対して笑いながらも、「原作を読んだとき、千石に共感できる部分が多くて」と語る。これは単なるキャスティングではない。松島聡という“今の表現者”が、自らの人生経験と感性を重ねながら臨む、覚悟のある挑戦だ。

まさかの父親役に挑む――千石哲というキャラクターの魅力と重なるリアル

松島が演じる千石哲(せんごく・てつ)は、柔道整復師として接骨院を営みながら、元恋人から突然託された娘と暮らすことになるシングルファーザー。

一見、短気でぶっきらぼうな“元ヤン”気質のキャラクターだが、その内面には人一倍の情の深さと不器用な優しさが宿っている。

このキャラクターに、松島は不思議なほどすんなり入り込めたという。

彼自身、インタビューで「育児=母親」という固定概念を持っていたと率直に語りつつ、「思い返せば、自分も父に育てられていた」と明かす。そう、千石が向き合う“父親としての奮闘”は、松島の原体験とも重なる部分があるのだ。

また、演技としての父親像を構築するのではなく、実感と視点を持った“生の感情”を通して父親という役に挑む姿勢は、彼の表現者としての深まりを感じさせる。







共演者・白洲迅との再共演が引き出す“演技の化学反応”

今作は白洲迅とのW主演で、彼が演じるのは、離婚後に息子を育てる編集者・晴海昌弘(はるみ・まさひろ)。

松島と白洲は、2023年に放送された『帰ってきたぞよ!コタローは1人暮らし』でも共演経験があり、その現場で築かれた信頼関係が今作にも活きている。

白洲は松島のことを「底抜けにいいヤツ」と表現し、共演を心から楽しみにしていたという。撮影前から「今回もいっぱい甘えさせてもらいたい(笑)」と語る松島の言葉からも、現場の温かい空気が伝わってくる。

俳優としてのキャリアにおいて、信頼できるパートナーと再びタッグを組めるというのは、大きな意味を持つ。一人の“役者”としての松島聡が、共演者と共にどう化学反応を起こしていくのか――その過程も見どころの一つとなりそうだ。

『パパと親父のウチご飯』に込められた、今だからこそ届けたいメッセージ

原作は、豊田悠氏による同名コミック(2014〜2020年連載)。

“家族”や“育児”をテーマにしつつも、「家族のカタチはひとつじゃない」という普遍的で現代的なメッセージが根底に流れている。

この作品が連載されていた当時は、まだ“父親が育児をする”という描写すら新鮮に映る時代だった。今だからこそ、“母でも父でもない、ひとりの大人”としての葛藤や愛情を描くことができる。

松島は「この作品と出会って、勝手な固定観念を壊された」と率直に語る。その変化の実感こそ、役者としての成長でもあり、人としての深まりでもある。







 timeleszでの役割と、個人としての深化――松島聡が歩むこれから

timelesz松島聡、初の“父親役”で魅せる新境地|連ドラ初主演が示す覚悟と本気

timeleszとしても、“再始動”という新たなフェーズにある松島聡。

『timelesz project -AUDITION-』を経て、新体制となったグループの中で、彼は“安定感と親しみやすさ”を兼ね備えた存在として、多くのファンから愛されている。

今回の連ドラ初主演は、グループ活動と並行して俳優としての可能性を拡張する重要なターニングポイントだ。

音楽だけにとどまらず、“多面的な表現者”としての松島聡が、どこまで進化していくのか――その問いに、いま彼自身が一歩ずつ答え始めている。

視聴者に届けたい「家族」と「表現」のかたちとは

松島聡にとって、今回の主演は単なるキャリアのステップではない。

「家族とはなにか」「父親とはどうあるべきか」という普遍的な問いに対して、役を通して真摯に向き合うその姿勢に、“今を生きる表現者”としての成熟がにじみ出ている。

視聴者にとっても、「こんな家族のかたちもいいな」と思えるような、温かくて少し泣けて、でも笑える。そんな時間を届けてくれるドラマになるはずだ。

松島聡という存在の“変化と信念”をひも解く

timelesz松島聡、初の“父親役”で魅せる新境地|連ドラ初主演が示す覚悟と本気

松島聡という人間は、かつては“末っ子ポジション”として親しまれ、愛されるキャラクターであった。

だが、その裏では、持病による一定期間の活動休止(2018年11月〜2020年8月)という壁を乗り越え、精神的にも大きく成長してきた軌跡がある。

復帰後は、無理なく、しかし一歩ずつ着実に自分の可能性を広げるような仕事を選び、演技にもじっくりと向き合ってきた。そして2024年、ついに「主演」という形で、ひとつの答えを出すタイミングが訪れた。

この流れは、偶然でもなければ、ラッキーだけで掴んだものでもない。

苦しみや葛藤を経て、それでも表現をやめなかった人間だけが醸し出せる、芯のある“優しさ”や“説得力”が、いま彼の表情や声、演技に宿り始めている。

timeleszというチームに属しながらも、“松島聡としてどんな道を選ぶのか”という問いに、今回のドラマがひとつのヒントを与えてくれるかもしれない。

彼が演じる千石哲が、“不器用でも、必死に子どもを想う親”であるように、松島聡もまた、“不器用でも、必死に表現を届け続ける人”であることを忘れてはならない。

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この記事を書いた執筆者・監修者
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ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家の視点でドラマを深掘る、雑食系オタクライター。
幼少期からドラマと映画が大好きで、物語を追いかけるうちに自然と脚本を書き始め、学生時代からコンクールに応募していた生粋の“ストーリーマニア”。現在はドラマのレビュー・考察・解説を中心に、作品の魅力と課題を両面から掘り下げる記事を執筆しています。
テレビドラマは毎クール全タイトルをチェック。「面白い作品だけを最後まで観る」主義で、つまらなければ途中でドロップアウト。その分、「最後まで観る=本当に推したい」と思える作品だけを、熱を込めて語ります。
漫画・アニメ・映画(邦画・洋画問わず)にも精通し、“ドラマだけでは語れない”背景や演出技法を比較的視点で解説できるのが強み。ストーリーテリング、脚本構造、キャラクター心理の描写など、“つくる側の目線”も織り交ぜたレビューが好評です。
「このドラマ、どう感じましたか?」を合言葉に、読者の感想や共感にも興味津々。ぜひ一緒にドラマの世界を深堀りしていきましょう!