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変幻自在の俳優・松山ケンイチが挑む“異能”裁判官役と現在の覚悟

変幻自在の俳優・松山ケンイチが挑む“異能”裁判官役と現在の覚悟

俳優・松山ケンイチ、次なる挑戦は“発達障害を抱える裁判官”

俳優・松山ケンイチが、2026年1月6日から放送されるNHKドラマ10『テミスの不確かな法廷』で主演を務めることが決定した。

原作は新聞記者で作家の直島翔による同名小説。裁判官・検事・弁護士が“真実”を求めてぶつかり合う法廷ドラマでありながら、その中心に立つのは、発達障害を抱えた一人の裁判官という設定だ。

松山が演じるのは、前橋地方裁判所第一支部に着任した特例判事補・安堂清春。幼少期にASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如・多動症)の診断を受け、自らの特性と向き合いながら生きてきた人物だ。「法律だけは特性に関わらず誰にとっても変わらないルール」と信じ、裁判官を志した安堂が、社会とのすれ違いと葛藤しながらも真実を追う姿が描かれる。

松山はこの役について「普段何気ないことからも繊細に多くの情報を捉える一方で、コミュニケーションが難しい。そんな人間が周囲にどんな影響を与えていくのかを、温かく優しい目線で描いている作品」と語り、「安堂の感性と向き合いながら、人間について新たな発見や気付きがある作品にできれば」と静かに語った。その言葉には、単なる演技ではなく、安堂という人物を“生きる”覚悟がにじむ。

実力派スタッフが集結、テーマは「特性と社会の狭間」

脚本を手掛けるのは、『イチケイのカラス』や『絶対零度』シリーズで知られる浜田秀哉。演出はNHKドラマ『宙わたる教室』の吉川久岳が務め、現代社会の「多様性」と「正義」を鋭く描く制作陣が顔をそろえる。

原作者の直島翔は「安堂は理解されがたい特性を多く持ち、それでも社会にまざって懸命に生きようとする人物。涙に濡れる異能の裁判官を松山さんが演じると聞いて、とても安心しました」と語り、俳優・松山ケンイチへの信頼を寄せている。

カメレオン俳優としての歩みと進化

松山ケンイチは、2001年に「New Style Audition」でグランプリを受賞して芸能界入り。2002年のドラマ『ごくせん』で俳優デビューを果たし、2006年公開の映画『DEATH NOTE』で天才探偵Lを演じ、一躍注目を浴びた。

変幻自在の俳優・松山ケンイチが挑む“異能”裁判官役と現在の覚悟

以降、『男たちの大和/YAMATO』(2005年)、『ノルウェイの森』(2010年)、『聖の青春』(2016年)など、多彩な作品で存在感を発揮。どんな役柄にも“人間の体温”を宿らせるその演技力から、「カメレオン俳優」と称されてきた。

彼の演技の特徴は、声を荒げずとも観る者を惹きつける静かなエネルギーにある。沈黙の中に感情を宿し、視線や呼吸だけで人物の背景を語る。派手な演出ではなく、人物の“内側”から役を立ち上げていくその姿勢が、長年にわたり高い評価を受けてきた理由だろう。

変幻自在の俳優・松山ケンイチが挑む“異能”裁判官役と現在の覚悟

松山ケンイチが見据える“演技”と“生き方”

ここ数年の松山ケンイチは、俳優としての活動に加え、自らの生き方にも注目が集まっている。家族とともに地方で暮らし、東京と地方を往復する生活を続ける中で、「自然と共に生きること」や「俳優という仕事の持続性」についても言葉を重ねてきた。

彼にとって“演じる”という行為は、社会と個人、現実と想像の狭間を往復するような作業なのだろう。その柔軟で誠実な姿勢が、今回の安堂清春という人物にも重なる。

松山はこれまでも、難役やクセのある人物に真摯に向き合ってきた。『ロストケア』(2023年)では社会問題に踏み込む人物像を描き、『どうする家康』では戦国の知将・本多正信を静かに演じ分けた。役柄の大きさに関係なく、「人間の本質」を見つめることが、彼の演技の根底にある。

そうした積み重ねの先にある今回の『テミスの不確かな法廷』は、まさに“松山ケンイチの今”を象徴する作品になるだろう。

“特性”を生きる役に宿る、松山ケンイチの現在地

安堂清春という人物を通して松山が描こうとしているのは、単に「発達障害を抱えた人の物語」ではない。

彼が演じるのは、社会の中で自分の特性と折り合いをつけながら、それでも「まっすぐに生きようとする人間」の姿だ。そこには、俳優として二十年以上を積み重ねてきた松山自身の覚悟が重なって見える。

松山ケンイチは、いつの時代も“人を演じること”を通して、自らの人生を映してきた俳優だ。派手さではなく静けさの中に情熱を宿し、どんな人物も丁寧に描き出す。その姿勢が、見る者の心に深い余韻を残す。

『テミスの不確かな法廷』で彼が見せるのは、きっとこれまで以上に人間の奥深さを照らす演技だろう。

2026年1月、火曜夜10時。

裁判官・安堂清春として生きる松山ケンイチが、再び“演じる”という行為の意味を問いかける。変幻自在の俳優が見せる次の表情に、注目したい。

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