
デニムと共に歩む男、目黒蓮
Snow Manの目黒蓮が、2025年11月4日に開催された「第42回ベストジーニスト2025」(主催:日本ジーンズ協議会)の一般選出部門で2年連続受賞を果たした。
一般投票で選ばれるこの賞は、ファッションセンスだけでなく“デニムを愛する生き方”を象徴する存在に贈られる。
28歳となった今、彼の飾らない人柄とスタイルが、まさに“ジーンズスピリット”を体現している。
「350日ジーンズ」――日常に宿るファッション哲学
授賞式で目黒は、「去年賞をいただいてからもっとジーンズが好きになって、今年は1年350日くらいジーンズを履いていたと思います」と笑顔で語った。
その言葉は、ファッションを“演出”ではなく“生活の延長”として捉える彼の姿勢を象徴している。
この日のコーディネートも印象的だった。目黒は「昨日家に帰ってから“シャツと合わせたいな”と思って、クローゼットから選びました」と語り、ゆったりとしたシルエットに清潔感を合わせた装いを披露。
「ちょっと子供っぽいダボっと感もあって。歳を重ねれば渋みのあるコーディネートができると思う。だからこそ今は“今の自分にしかできない着こなし”を楽しみたい」と語る姿には、自然体の美学が滲んでいた。
デニムは“相棒”――飾らない強さと時間の積み重ね

目黒はデニムへの想いを「相棒のような存在」と表現する。
「月日が経つごとに関係性ができていく。大事にしたいと思える存在です」
履き込むほどに風合いを増すジーンズのように、自分自身も時間と共に成熟していきたいという願いが込められている。
ファッション誌でも“シンプルでありながら絵になる”と評価される彼だが、その理由は華やかさよりも誠実さにある。流行よりも「心地よさ」や「長く付き合える服」を選ぶ彼のスタイルは、見る人に落ち着きと安心感を与える。
Snow Manのステージにも宿る“デニムの魂”
授賞式で「Snow Manの5大ドームツアーがもうすぐ始まるので、衣装で着ても映えるようなアイテムが欲しい」と話していた目黒。
実際、Snow Manの5大ドームツアー『Snow Man Dome Tour 2025-2026 ON』は、2025年11月15日に札幌ドームで開幕予定だ。
彼はその衣装打ち合わせでも積極的に意見を出しているといい、グループ全体のビジュアルコンセプトにも影響を与えている。
派手な装飾ではなく、デニムのように“リアルで息づく素材感”をステージにも取り入れたいという考え方。ライブ衣装にも、彼の哲学が反映されることになりそうだ。
表現者・目黒蓮――俳優としての現在地
Snow Manの活動と並行して、俳優としても目黒は確実に歩みを進めている。
2024年から2025年にかけてのドラマ・映画出演では、繊細な内面を描く役柄を通じて注目を集めた。演技とファッション――一見異なるようでいて、どちらも“自分らしさを表現する手段”という点では共通している。
彼は以前のインタビューで「どんな役でも“自分をなくさない”ようにしている」と語っている。
その姿勢は、どんな流行にも流されずに自分のペースで着こなすファッション観にも通じる。
変わらない軸、“自然体”という魅力
2025年現在、Snow Manはグループとして大型ツアーを控え、個々の活動も活発化している。
目黒は俳優、モデル、アーティストとして多方面で注目を集めているが、その根底にあるのは「誠実さ」だ。
仕事も服選びも、「自分に正直でいたい」という一貫した姿勢が感じられる。
授賞式の最後、彼は穏やかにこう語った。
「僕も今後もっとデニムのよさを知って、“相棒”を大事にしていきたい。デニムが好きな方と、デニムを愛し続けていけたらと思います」(出典:音楽ナタリー/2025年11月4日)。
その言葉どおり、目黒蓮の“ジーンズライフ”はこれからも静かに進化していく。

目黒蓮のファッションが映す“人となり”(追加セクション)
目黒蓮のファッションには、「派手ではないのに記憶に残る」不思議な魅力がある。
シャープなスタイルの中に温度感があり、どんな服でも“自分の空気”をまとっている。
テレビ出演時の衣装も、モノトーンを基調にしたものが多く、清潔感と落ち着きを兼ね備えている点が特徴的だ。
彼のファッション哲学の根底にあるのは、「どんな服を着るかより、どう着るか」。
素材の質感やシルエットを大切にし、自然体のまま服と向き合う。
それは、アイドルという華やかな世界に身を置きながらも“普段着の自分”を忘れないという意志の表れでもある。
Snow Manという個性豊かなグループの中でも、彼は調和を重んじるタイプだ。
一歩引いて全体を見渡しながら、自分らしい存在感を保つ――まるでどんなトップスにも馴染むジーンズのように。
“主張しすぎない強さ”こそ、目黒蓮のスタイルを支える本質だ。
今後、年齢を重ねる中で彼が語った「渋みのあるコーディネートを楽しみたい」という言葉も印象的だ。
20代後半から30代へと進む彼のファッションは、これからさらに深みを増していくだろう。
だが、どんな装いでも変わらない軸――“自分らしさ”こそが、彼の最大の魅力である。
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