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「御上先生」×ONE OK ROCK Taka「海外進出は日本を変えるため」日本の芸能界への違和感と海外進出への決意

2025年2月17日

「御上先生」×ONE OK ROCK Taka「海外進出は日本を変えるため」日本の芸能界への違和感と海外進出への決意TBS日曜劇場『御上先生』の主題歌を担当するONE OK ROCKのTakaと、本作のプロデューサー・飯田和孝による特別対談が実現。ドラマへの楽曲提供に至るまでの経緯や、音楽制作に対する想い、さらにはTakaが抱える“日本の芸能界への違和感”について、赤裸々に語られた。

日本の音楽シーンの枠を超え、世界を舞台に活躍するTaka。彼が海外進出を決意した理由、そして日本のエンタメ業界に対して抱く想いとは?

『御上先生』とONE OK ROCKのコラボが実現した理由

本作は、文部科学省のエリート官僚が高校教師となり、日本の教育システムの闇に立ち向かうという骨太な学園ドラマ。脚本は映画『新聞記者』を手掛けた詩森ろばが担当し、主演の松坂桃李とともに、令和の教育問題を鋭く描き出している。

ドラマのプロデューサー・飯田は、ONE OK ROCKの楽曲が持つエネルギーとメッセージ性が本作にぴったりだと感じ、「当たって砕けろ」の気持ちでオファーしたという。

これに対し、Takaは「僕らって、こういう話を直接いただくことがあまりなくて(笑)」と驚きを隠さなかったが、脚本を読んだ瞬間に「やるべきだ」と直感したという。

このドラマには、僕らが音楽を通じて伝えたいことと重なるテーマがある。だったら、全力でやろうと思いました」とTakaは語る。

日本の音楽業界に感じる“違和感”と海外進出の理由

対談の中でTakaは、日本の芸能界のシステムに対する違和感についても率直に語った。

僕が生まれたときから、日本の芸能界の構造ってほとんど変わっていない。だからこそ、ずっと違和感があったんです

日本では、特定の事務所やテレビ局の影響力が強く、新しいアーティストが自由に活躍するには多くの制約がある。一方で、海外では実力さえあれば、どんなアーティストでもチャンスを掴むことができる。

日本の中で声を上げても、なかなか変わらない。だったら、僕らが海外に出て結果を出せば、誰にも文句を言わせない状況を作れると思った

これはONE OK ROCKが世界進出を本気で目指した大きな理由のひとつだった。単なる成功ではなく、日本のエンタメ業界のあり方を変えるための挑戦でもあったのだ。

「Puppets」に込めたメッセージ──主題歌が持つ意味

今回の主題歌『Puppets』は、「操り人形」という意味を持つ。Takaはこのタイトルについて、「表に出ているリーダーや権力者が、実は誰かに操られている状況を表現した」と説明する。

何か問題が起きたとき、責任を取るのは“Puppet”で、その裏にはもっと大きな力がある。でも、僕らはもう騙されないし、そんな仕組みには屈しない。そんなメッセージを込めました

このテーマは、『御上先生』のストーリーとも深くリンクする。教師や生徒たちが、教育の名のもとに支配される構造に抗い、自らの意思で道を切り開いていく姿は、『Puppets』の歌詞と共鳴するものがある。

また、歌詞の一部には日本語が使われており、Takaは「普段のONE OK ROCKの楽曲では珍しいスタイルだけど、ドラマとリンクさせるために意識して日本語を取り入れた」と明かした。

海外での挑戦と、日本人アーティストとしてのプライド

ONE OK ROCKは、アメリカやヨーロッパでも大規模なツアーを成功させ、日本を代表するロックバンドとしての地位を確立している。そんなTakaが、海外での経験を通して感じたこととは?

海外のライブでは、日本のオーディエンスと全く違うリアクションがある。だけど最近、僕がステージで静かにすると、海外の観客も“シーッ”って言うんです。日本のカルチャーが伝わっている瞬間だと感じる

これは、ONE OK ROCKが日本の文化を海外に広めることに成功している証でもある。単に海外の音楽市場で成功するのではなく、日本人アーティストとしてのプライドを持ち、自分たちのスタイルを貫くことが大事だとTakaは強調する。

僕らが海外に出ることで、日本の音楽シーンがもっと自由になればいい。若いアーティストたちが、“海外でやるのもアリなんだ”って思えるような環境を作りたい

Takaが語る、日本のエンタメ業界の“DETOX”

最後に、日本の音楽業界やエンタメ界が抱える課題についても言及したTaka。

今あるシステムを少しずつ良くしていくんじゃなくて、根本から変えないといけない。抜本的な改革が必要だと思っています

これは、『御上先生』のテーマとも通じるものがある。既存の教育システムの中で、どうすればより良い未来を作れるのか──Takaの言葉は、音楽だけでなく、日本全体の未来にも向けられている。

僕らアーティストにできることは、音楽を通じてメッセージを伝えること。だからこそ、こうしてドラマとコラボできたのはすごく意味のあることだと思っています

ONE OK ROCKの音楽、そして『御上先生』のストーリーが、どんな化学反応を生み出すのか──今後の展開に注目したい。

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この記事を書いた執筆者・監修者
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ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家の視点でドラマを深掘る、雑食系オタクライター。
幼少期からドラマと映画が大好きで、物語を追いかけるうちに自然と脚本を書き始め、学生時代からコンクールに応募していた生粋の“ストーリーマニア”。現在はドラマのレビュー・考察・解説を中心に、作品の魅力と課題を両面から掘り下げる記事を執筆しています。
テレビドラマは毎クール全タイトルをチェック。「面白い作品だけを最後まで観る」主義で、つまらなければ途中でドロップアウト。その分、「最後まで観る=本当に推したい」と思える作品だけを、熱を込めて語ります。
漫画・アニメ・映画(邦画・洋画問わず)にも精通し、“ドラマだけでは語れない”背景や演出技法を比較的視点で解説できるのが強み。ストーリーテリング、脚本構造、キャラクター心理の描写など、“つくる側の目線”も織り交ぜたレビューが好評です。
「このドラマ、どう感じましたか?」を合言葉に、読者の感想や共感にも興味津々。ぜひ一緒にドラマの世界を深堀りしていきましょう!