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【注目アニメ爆走中】卒業制作が世界を駆ける!「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」の魅力と今

卒業制作が世界を駆ける!「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」の魅力と今

近年、個人や少人数チームによるアニメーション作品が、商業メディアへと飛び出すケースが増えています。

そのなかでも異彩を放つのが、「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」。もともとは東京藝術大学の卒業制作として制作された前作「ミルキー☆ハイウェイ」から派生したこのシリーズが、現在YouTubeとTOKYO MXで放送中のTVアニメへとスケールアップ。

そして2025年9月からは、待望のコミカライズ連載もスタートするなど、いまもっとも“熱い”オリジナルアニメプロジェクトのひとつとなっています。

ミルキー☆サブウェイとは? ノリで走るスペーストレイン

銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」は、銀河道路交通法違反で逮捕されたチハル(強化人間)とマキナ(サイボーグ)が主人公。彼らは奉仕活動の一環として、惑星間を走る巨大列車“ミルキー☆サブウェイ”の清掃を命じられます。…が、事態はそう簡単にはいかない!

車両が突如暴走し始め、車内ではドタバタの珍騒動が巻き起こる。彼らの任務は清掃のはずが、気づけば銀河を揺るがす大事件に巻き込まれていく——というスペース×列車×コメディ×SFの異色作です。

「意図なし! 主義なし! 主張なし!」というキャッチコピー通り、メッセージ性よりも“ノリ”と“テンポ”重視の作品構成が最大の魅力です。

前作「ミルキー☆ハイウェイ」からの進化

2022年2月に公開された「ミルキー☆ハイウェイ」は、卒業制作とは思えない完成度とユーモアで注目を集めました。

その続編として制作された「ミルキー☆サブウェイ」は、前作で捕まってしまったチハルとマキナが、今度は列車清掃という“罰”に挑む設定に。ストーリーとしては直接の続きですが、前作を知らなくても問題なく楽しめる構成になっているのが嬉しいポイントです。

キャラが濃すぎる!銀河の犯罪者チームが大暴走

卒業制作が世界を駆ける!「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」の魅力と今

本作の登場人物たちは、いずれも一癖も二癖もある面々ばかり。

主なメンバーはこちら:

  • チハル:融通の利かない強化人間。真面目すぎてトラブルメーカーに。

  • マキナ:皮肉屋なサイボーグ。チハルの相棒だが、かなり適当。

  • アカネ&カナタ:どこか抜けた強化人間コンビ。

  • カート&マックス:サイボーグ同士の喧嘩が絶えないバディ。

  • リョーコ:彼らに清掃任務を課した警察官。冷静だが謎多き存在。

このバランスの崩れたチームで、まともな奉仕活動ができるわけもなく…。ノリと勢いで進むストーリーの中、どんな事件が待ち受けているのか毎週目が離せません。

アニメ版は毎週木曜21:54〜!YouTubeでも無料視聴OK

アニメ「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」は、毎週木曜21:54〜

以下の2つの媒体で配信・放送されています:

  • YouTube公式チャンネル

  • TOKYO MX

短時間で楽しめるテンポの良さと、予測不能な展開でリピーターも急増中。SNS上でも「クセになる」「キャラの掛け合いが天才的」など、口コミが広がっています。

話題のコミカライズ、9月スタート!

さらに注目すべきは、2025年9月よりKADOKAWAの「少年エースplus」にて始まるコミカライズ版。

作画は、第31回角川漫画新人大賞・奨励賞受賞作『Get Ready Maid!』で注目を浴びた河野丼
(こうのどん)氏が担当。原作のテンポ感と独特なユーモアを、漫画という新しいフォーマットでどう表現するのか、期待が高まります。

スタッフ&制作背景:“卒業制作”から始まった挑戦

このシリーズの原点は、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻の卒業制作として発表された短編「ミルキー☆ハイウェイ」。

監督は亀山陽平氏。その完成度とオリジナリティが評価され、TVアニメ化という形で続編が制作されるという、極めて珍しい“逆転プロセス”をたどっています。

近年、学生制作アニメが商業に広がる流れが少しずつ見られる中でも、「ミルキー☆」シリーズの成功は象徴的。“卒制→TV→マンガ”と展開する本作は、まさに新時代のアニメ流通モデルの一端を示しています。

今後の展開に注目!

  • アニメは今後も続話が放送予定

  • コミカライズも連載開始目前(2025年9月〜)

  • 関連グッズやイベント展開にも注目

🎬若手アニメーターが拓く“卒業制作→商業化”という道

「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」の成功は、クリエイター志望の若者たちにとって大きな希望です。

これまで卒業制作は“発表の場”にとどまりがちでしたが、いまやSNSやYouTube、VODを活用することでダイレクトに視聴者へ届けられる時代

そこから商業プロジェクトへと昇華するルートを切り開いたのが、本作を手がけた亀山陽平氏らの挑戦。

クオリティだけでなく、「ノリ」や「勢い」といった感覚的な要素を重視しつつも、構成力と演出力で魅せきる手腕は、多くの若手制作者にとってロールモデルとなるでしょう。

“卒業制作はゴールではなくスタートライン”

そんな時代を象徴する作品として、「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」は今後さらに注目を集めていくはずです。

この記事を書いた編集者
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ポプバ編集部:Jiji(ジジ)

映画・ドラマ・アニメ・漫画・音楽といったエンタメジャンルを中心に、レビュー・考察・ランキング・まとめ記事などを幅広く執筆するライター/編集者。ジャンル横断的な知識と経験を活かし、トレンド性・読みやすさ・SEO適性を兼ね備えた構成力に定評があります。 特に、作品の魅力や制作者の意図を的確に言語化し、情報としても感情としても読者に届くコンテンツ作りに力を入れており、読後に“発見”や“納得”を残せる文章を目指しています。ポプバ運営の中核を担っており、コンテンツ企画・記事構成・SNS発信・収益導線まで一貫したメディア視点での執筆を担当。 読者が「この作品を観てみたい」「読んでよかった」と思えるような文章を、ジャンルを問わず丁寧に届けることを大切にしています。

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