ドラマ 国内ドラマ

『モンスター』2話!なえなのが隠した過去と“嘘”の行方 亮子の型破りな弁護で暴かれる真実とは?

2024年10月26日

『モンスター』2話

©︎『モンスター』2話

10月21日に放送された『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)第2話では、現代社会における「著作権」と「アイデンティティ」をテーマに、アイドル・シホ(なえなの)が過去を隠し、必死に守ろうとする“本当の自分”が描かれました。この回の物語は、アイドルが抱える葛藤や、AIの台頭によって揺らぐ「創作」の境界線を鋭く掘り下げています。

シホが所属するアイドルグループ「ハッピー☆ラビット」の人気が上昇する中、前所属事務所のプロデューサー・黒川(山中聡)から「歌詞の盗作」を訴えられるという波乱の展開が巻き起こります。しかし、この事件の背後には、シホ自身が必死に隠し続けてきた**過去の“嘘”**が絡んでいたのです。亮子(趣里)の型破りな弁護が、彼女の真実にどう迫るのか、その展開に注目が集まりました!

「パクリ」の訴えに隠されたアイドルの苦悩

シホは、前事務所のプロデューサーから盗作の訴えを受けますが、彼女はこれを一貫して否定します。しかし、彼女の経歴には隠したい過去がありました。実は、シホが問題となった「僕の未来」の歌詞を書いたのは、高校3年生の時。当時の彼女は、アイドルとしての活動を始める前であり、その頃の自分を世間に知られることを極度に恐れていたのです。

このように、「本当の自分」を隠すために年齢を偽り、過去を捨てようとしたシホの姿が浮き彫りになっていきます。彼女は整形手術によって新しい人生を手に入れたと信じており、そのためには過去の自分を完全に捨てる必要があると感じていました。この選択が彼女にどんな影響を与えたのか、第2話で鮮明に描かれています。

AIとの対比で見える“人間らしさ”と過去の重さ

第2話では、盗作問題と並行して、AIによる創作の問題も扱われます。AIは膨大なデータをもとに作曲やデザインを行う一方で、シホのように感情や過去のトラウマを持つ人間には、AIにはない複雑な心理があります。AIが「誤った情報」を取り込むことで精度が落ちる一方で、人間は意図的に嘘をつくことができる、という違いがドラマの中で巧みに対比されています。

シホが自らの過去を隠すために嘘をつき続けた理由は、単なる虚栄心ではなく、「新しい自分で生きていきたい」という強い願望に起因していました。過去の自分が世間に知られれば、彼女のアイドルとしてのイメージは崩れ、再び苦しい人生を送ることになると考えていたのです。亮子はこのシホの心の内を巧みに見抜き、弁護に挑みます。

亮子の型破りな弁護で暴かれる真実と、“嘘”の代償

『モンスター』2話

©︎『モンスター』2話

弁護士・神波亮子(趣里)の手法は、今回も型破りでした。彼女は事件を表面からではなく、シホの経歴や心情に深く切り込み、彼女の嘘を見抜きます。シホが守りたかったのは「過去の自分」ではなく、「未来の自分」だったのです。しかし、盗作を認めなければその未来を守れないというジレンマに陥っていました。

亮子は、シホが本当に「僕の未来」の歌詞を書いた時期を2年半前に遡って調査し、その時点で彼女がすでにその歌詞を書いていた証拠を提示します。この証拠によって盗作疑惑は晴れましたが、亮子はその過程でシホが過去を隠していることにも気づいていました。それでも亮子は、彼女の意向を尊重し、シホの嘘を完全に暴くことは避けます。

「嘘」と「選択」がもたらす今後の課題

今回のタイトル「嘘と選択」が示す通り、シホは整形という「選択」によって新しい人生を手に入れましたが、そのために過去を偽り、嘘をつかざるを得なくなりました。この嘘を守るために、彼女は本当に盗作していなくても、盗作を認める選択をする覚悟を決めたのです。「人生が終わる」ことと引き換えにしても、彼女にとっては盗作疑惑よりも過去を知られることの方が怖かったのでしょう。

亮子はこの選択を尊重しつつも、「問題を先送りにしただけ」と冷静に見つめます。シホは今後、過去の自分と向き合い、自分がついた嘘の代償に立ち向かわなくてはならない日が来るかもしれません。人間はロボットやAIとは違い、過去を完全に切り離すことはできないというテーマが、第2話の核心として描かれています。

モンスター弁護士・亮子の成長と、杉浦との新たな展開に期待!

今回のエピソードでは、亮子の弁護技術だけでなく、彼女がどれだけ依頼者に寄り添い、相手の深い部分にまで目を向けているかが強調されました。彼女の型破りな行動や、他の弁護士にはない強烈な個性は今回も健在で、視聴者を引き込む要素の一つです。

また、ジェシー演じる杉浦義弘とのコンビネーションにも新たな変化が見られました。亮子の突飛な行動に戸惑いつつも、杉浦が彼女に少しずつ追いついていく様子が描かれており、この凹凸コンビの今後の展開にも期待が高まります!亮子の秘めた力がさらに解き放たれる時、杉浦との間にどんな化学反応が生まれるのか、ますます目が離せませんね。

まとめ

『モンスター』第2話は、現代の社会問題である「著作権」や「整形」といったテーマを取り上げつつ、キャラクターたちの内面に迫る深いストーリーが展開されました。なえなの演じるシホの葛藤と嘘、そして亮子の型破りな弁護によって暴かれる真実は、視聴者に強い印象を残しました。今後、亮子とシホがどう向き合っていくのか、そして次回以降どのような事件が彼らを待ち受けているのか、引き続き注目です!

正義は本当に正しい?『モンスター』第4話の核心!趣里演じる“亮子”が浮き彫りにする体罰と社会の歪んだ正義感

2024/11/5

正義は本当に正しい?『モンスター』第4話の核心!趣里演じる“亮子”が浮き彫りにする体罰と社会の歪んだ正義感

『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)第4話では、体罰問題が浮上したスポーツの世界に潜む暗部が描かれ、視聴者の胸に鋭い疑問を突きつけました。 趣里が演じる“亮子”は、表向きの「正義」とそれを支える歪んだ価値観を暴き出し、その正義が本当に正しいのかと問います。社会に浸透する一方的な正義感や、他人の「悪」を糾弾する風潮を批判的に描く内容が、多くの共感を呼びました。 名門サッカー部に潜む“体罰”の実態と大学の対立 ドラマ第4話の発端は、名門大学のサッカー部で発覚した体罰問題。 匿名の部員Aの告発をもとにした週

恋愛感情はどう証明する?『モンスター』第3話で揺れる「精子提供」と愛の葛藤

2024/10/29

恋愛感情はどう証明する?『モンスター』第3話で揺れる「精子提供」と愛の葛藤

フジテレビ系ドラマ『モンスター』第3話が、視聴者に投げかけたのは“恋愛感情はどのように証明できるのか”という重い問いでした。 登場人物たちの間に複雑に絡む「精子提供」や「家系の血筋へのこだわり」など、愛と家族を取り巻くリアルな課題が浮き彫りにされています。 精子提供の裏に隠された“愛の証明”と偽りのスペック エリート家系を維持したいと願う五条夫妻。妻・亜佐美(佐津川愛美)が精子提供を受けて妊娠した子が一体どのような背景で授かれたものなのか、弁護士・杉浦(ジェシー)がその真実に迫ります。 だが、精子提供を受

『モンスター』2話

2024/10/29

『モンスター』2話!なえなのが隠した過去と“嘘”の行方 亮子の型破りな弁護で暴かれる真実とは?

10月21日に放送された『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)第2話では、現代社会における「著作権」と「アイデンティティ」をテーマに、アイドル・シホ(なえなの)が過去を隠し、必死に守ろうとする“本当の自分”が描かれました。この回の物語は、アイドルが抱える葛藤や、AIの台頭によって揺らぐ「創作」の境界線を鋭く掘り下げています。 シホが所属するアイドルグループ「ハッピー☆ラビット」の人気が上昇する中、前所属事務所のプロデューサー・黒川(山中聡)から「歌詞の盗作」を訴えられるという波乱の展開が巻き起こります。

『モンスター』第1話!趣里演じる“モンスター弁護士”の型破りな魅力とは?ジェシーとのコンビが生む独特の化学反応!

2024/10/22

『モンスター』第1話!趣里演じる“モンスター弁護士”の型破りな魅力とは?ジェシーとのコンビが生む独特の化学反応!

10月14日にスタートしたドラマ『モンスター』(カンテレ・フジテレビ系)の第1話が、早くも視聴者を釘付けにしています! 中心にいるのは、趣里が演じる型破りな弁護士・神波亮子(こうなみ りょうこ)。一見、法と秩序を守る冷静な弁護士とは程遠い、カジュアルでどこか異端なキャラクターですが、彼女の底知れない洞察力と、予測不能な行動が新しいリーガルドラマの風を吹かせています。 物語の軸となる事件は、自殺教唆をめぐる法廷闘争。自殺未遂をした川野紗江(藤吉夏鈴)を巡り、交際相手である塩屋遼(萩原利久)が「死ね」というメ

「ベランダ越しに会いたい人♡」SnowManで“リアルに隣人だったらヤバい”メンバーランキングTOP10!

2025/5/9

「ベランダ越しに会いたい人♡」SnowManで“リアルに隣人だったらヤバい”メンバーランキングTOP10!

ベランダの向こうに、恋が始まりそうな気配。 もしSnowManが隣人だったら、あなたはどの瞬間に恋に落ちる? 「ベランダ越しに会いたい人」——そんな妄想がSNSで広がる今、“もしSnowManが隣の部屋に住んでいたら?”という禁断のテーマで調査(ポプバ調べ)を実施!日常に潜むベランダという“小さなステージ”で、彼らがどんな存在になるのか…リアルな生活感とファンタジーが交錯するランキングが完成しました。あなたの理想の隣人、見つかりましたか?是非エンタメとして楽しんで下さい🎵 第10位:岩本照

「初めてのちいかわ世界、最初に仲良くなりたいのは誰?」友達になりたいキャラランキングTOP10!

2025/5/7

「初めてのちいかわ世界、最初に仲良くなりたいのは誰?」友達になりたいキャラランキングTOP10!

ちいかわの世界、最初の友達が“運命”を決めるかもしれない。 もしも、あなたが突然“ちいかわ”の世界に迷い込んでしまったら…? 右も左もわからないその場所で、最初に出会いたいキャラは誰ですか? 本ランキングでは、SNSで話題のキャラ人気・共感の声・行動特性などをもとに、「初対面で仲良くなれそう」なちいかわキャラクターTOP10を独自の視点で厳選!(ポプバ調べ) あなたなら、誰に「一緒にいてほしい」と思う? 第10位:うさぎ(謎の生物) 全力で振り切った自由人、でも一緒にいたら絶対飽きない。 コメント: ・「

「本気で付き合うなら誰?」 30代・40代女性が選ぶ“嵐メンバー恋人にしたいランキングTOP5”

2025/5/7

「本気で付き合うなら誰?」 30代・40代女性が選ぶ“嵐メンバー恋人にしたいランキングTOP5”

「大人の恋は、“安心感”と“素”が決め手だった──」 「もし、嵐のメンバーと本気で付き合えるとしたら?」 そんな妄想、30代・40代女性なら一度はしたことがあるはず。 今回は、PopVerseMix編集部が独自にSNS投稿・恋愛観トレンド・世代別コメントを分析し、“大人の本気の恋愛目線”で選ばれた「恋人にしたい嵐メンバーランキングTOP5」を大発表! 「ときめき」だけじゃない、「安心」「会話」「未来」が見える5人とは? 第5位:櫻井翔(42歳) 「理知的な安心感と、大人の余裕が染みる男」 コメント: ・「

料理上手じゃなくてもいい!“君の味”が食べたい。20〜30代男性が選ぶ「手料理してほしい女性芸能人ランキング」TOP10!

2025/5/5

料理上手じゃなくてもいい!“君の味”が食べたい。20〜30代男性が選ぶ「手料理してほしい女性芸能人ランキング」TOP10!

上手じゃなくていい。ただ、君が作ってくれたそれが食べたい。(ポプバ調べ) 「男って単純。」そう思うかもしれないけれど、実はそこに深いリアルがある。料理が得意じゃなくてもいい、レストランの味みたいじゃなくていい。ただ“君の手から生まれた一皿”が、何よりもうれしい――。今回は、20〜30代男性たちの声をもとに、「手料理してほしい女性芸能人」を徹底調査!食卓に並ぶのは料理だけじゃない。そこに宿る“ぬくもり”と“関係性”に、今の時代の価値観が詰まっていた! 第10位:あの(アーティスト・年齢非公表) 飾らないのに

「この人とならGWずっと一緒にいたい!」20〜30代女性が選ぶ“最高のデート相手”ランキングTOP10!

2025/5/5

「この人とならGWずっと一緒にいたい!」20〜30代女性が選ぶ“最高のデート相手”ランキングTOP10!

この人となら、GWが一生の思い出になる——。 “恋の理想形”が詰まった、10人の彼と過ごす想像の旅。(ポプバ調べ) 今年のゴールデンウィーク、もしも誰かとずっと一緒に過ごせるとしたら…? そんな夢のような妄想に、20〜30代女性たちが“ガチで選んだ”理想の相手をランキング化!SNSの声や検索トレンドをもとに、今の時代を映す“最高のデートパートナー”TOP10をお届けします。読者のみなさんも「私だったら誰と過ごしたい?」と想像しながら、ぜひご覧ください! 第10位:佐藤寛太(俳優・27歳) 飾らず自然体、だ

彼女に真似してほしい!20代30代男性が憧れる女性有名人ランキングTOP10

2025/5/5

彼女に真似してほしい!20代30代男性が憧れる女性有名人ランキングTOP10

“もし彼女が彼女だったら…” 想像だけで幸せになれる、理想の女性像TOP10 SNSやYouTubeで見せる素顔、ナチュラルなファッション、何気ない言動に「こんな彼女だったらなあ…」と思ったこと、ありませんか? 今回は20代30代の男性たちが「彼女が真似してくれたら最高!」と感じる、憧れの女性有名人TOP10を調査。“リアルな理想像”を妄想全開で語ってもらいました。あなたの推しはランクインしてる? 第10位:石井杏奈(女優・29歳) ナチュラル美と芯の強さが滲み出る“等身大の彼女感” コメント: ・「外見

ドラマ最新記事

この記事を書いた執筆者・監修者
この記事を書いた執筆者・監修者

ポプバ ドラマ部:佐伯・Pちゃん

脚本家の視点でドラマを深掘る、雑食系オタクライター。
幼少期からドラマと映画が大好きで、物語を追いかけるうちに自然と脚本を書き始め、学生時代からコンクールに応募していた生粋の“ストーリーマニア”。現在はドラマのレビュー・考察・解説を中心に、作品の魅力と課題を両面から掘り下げる記事を執筆しています。
テレビドラマは毎クール全タイトルをチェック。「面白い作品だけを最後まで観る」主義で、つまらなければ途中でドロップアウト。その分、「最後まで観る=本当に推したい」と思える作品だけを、熱を込めて語ります。
漫画・アニメ・映画(邦画・洋画問わず)にも精通し、“ドラマだけでは語れない”背景や演出技法を比較的視点で解説できるのが強み。ストーリーテリング、脚本構造、キャラクター心理の描写など、“つくる側の目線”も織り交ぜたレビューが好評です。
「このドラマ、どう感じましたか?」を合言葉に、読者の感想や共感にも興味津々。ぜひ一緒にドラマの世界を深堀りしていきましょう!

-ドラマ, 国内ドラマ
-, , , , , , , , ,